海のごみについて学び 山口の美しい海を守ろう!「児童が『海ごみ』と『拾い箱』を学ぶ特別授業」を開催しました!
2023年12月19日(火)山口市立小郡南小学校
このイベントは、日本財団が推進する海洋ごみ対策プロジェクト「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」の一環で開催したものです。
イベント概要
・開催概要:JR新山口駅近くにある山口市立小郡南小学校の4年生を対象に、海のごみを減らしていくには何が必要でどうしていけばよいのかを学ぶ特別授業を実施しました。講師は、「拾い箱」を考案した鹿児島・与論島在住の池田龍介さんで、授業はリモートで行われました。3限目と4限目を使った授業では、池田さんが、与論島に漂着するごみはどの国からきたものが多いのかなど、クイズを交えて海のごみの問題について説明しました。また、海のごみをキーホルダーや植木鉢などにして再利用するアップサイクルについて話し、活発な質疑応答も行われました。
・日程:2023年12月19日(火)10:15~11:40
・開催場所:山口市立小郡南小学校(山口市小郡緑町1番1号)
・参加人数:約105人(児童95人、教職員約10人)
・協力団体:小郡南小学校、山口市教育委員会
毎年地域住民・団体と清掃活動をしている小郡南小が環境美化意識向上に努める
小郡南小学校では毎年、全校児童約600人が地域の企業・団体やボランティアとともに、学校から新山口駅周辺にかけての市街地でごみを拾って回る「ごみ0大作戦!」を実施しています。この清掃活動で海のごみの多くは街中で捨てられたごみが川を伝って海に流れ出ているものということを学んでいます。
このように学校をあげて環境美化に取り組んでおり、今年は校内に、山口・海ごみゼロ維新プロジェクトがイメージキャラクターに起用した山口県出身の漫画家・弘兼憲史さんによる「島耕作」の等身大パネルを掲示し、学校を訪れた人たちに海のごみを減らすようアピールしました。
今回の特別授業では、より学習を深めてもらうため、プロジェクトが「拾い箱」についてまとめたパンフレットを事前に児童に配布し予習をしてもらいました。
活発な質疑応答で「海ごみ」について理解深める!
池田さんの講義のあとに行われた質疑応答では、児童が次々と手を挙げて池田さんに質問しました。
「海のごみのうちアップサイクルできないものについて教えてください」、「世界にどのくらいごみがあるのでしょうか」、「海のサンゴの死滅もごみが影響しているのでしょうか」、「深海に沈んでいるごみの量はどれくらいなのでしょうか」など10人以上が質問に立ち、池田さんが丁寧に回答していました。
池田さんは「そもそも身の回りのごみ自体を減らすことが一番大事なこと、そして自分で調べて考えて行動すること」と話し、児童も熱心にメモを取っていました。
最後に小郡南小の中西淳校長が「今日から一つでもごみを多く拾って、一つのものを大切にしていきたい」と感謝の言葉を述べ、モニターの池田さんとともに記念写真に納まりました。
参加した子ども・保護者からの声
【児童】
・「多くの魚の体の中にマイクロプラスチックが見つかっているのは深刻な問題」
・「深海にどれだけのごみが沈んでいるのか、わからないのがおそろしい」
・「アップサイクルに取り組んでみたい」
【教職員】
・「子どもたちが思った以上に積極的で実り多い授業だった」
<団体概要>
団体名称:一般社団法人 山口・海ごみゼロ維新プロジェクト
活動内容:山口県民に対して海洋ごみ問題を啓発し問題意識の醸成を図るとともに、山口の豊かな海を未来に残すため、次世代を担う子どもたちや若者を中心に多くの人が海への関心を高め、行動してもらうムーブメントを起こすことを目的に活動。
CHANGE FOR THE BLUE
国民一人ひとりが海洋ごみの問題を自分ごと化し、”これ以上、海にごみを出さない”という社会全体の意識を向上させていくことを目標に、日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として2018年11月から推進しているプロジェクトです。
産官学民からなるステークホルダーと連携して海洋ごみの削減モデルを作り、国内外に発信していきます。
日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
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