5年生存率はガンより低い50%!誰でも罹る怖い病気「心不全」について、知って防いでいたわることで100歳まで生きよう
心不全は4回予防できる
2人に1人が罹るという「がん」は、日本人の死因のトップですが、近年、死因の第2位である、「心疾患」の中の「心不全」に罹患する人が急増しています。罹患者数でみると、2020年のがん患者数は約100万人。一方の心不全患者数は約120 万人で、がんよりもはるかに多く、2030年には全国で130万人以上に達するとも言われています。高齢者に多く見られる病気ですが、野菜を摂らず肉食ばかりの偏った食事や食べ過ぎ、運動不足、喫煙など、生活習慣の変化などから若い人でも発症するケースが近年、増えています。
本書は、心不全の発症から再発までステージごとの予防、術後の生活、食事と運動、お金のことなど、ひとりひとりに合う治療を選ぶための必要な情報を網羅した一冊です。
「心臓病の成れの果て」、それが心不全
心不全は、心臓の機能がだんだん衰え、息切れや、足や顔にむくみが起こり、寿命を縮める状態を指します。心不全はひとつの病気ではなく、心臓のさまざまな病気(心疾患)により負担がかかった心臓が、最終的に至る状態。あらゆる心臓疾患の終末像(最後の状態)を指しています。「心臓病の成れの果て」を心不全とよぶのです。
ですから、心不全の発症を予防しようとするなら、そのもとになる心疾患を治療しなければなりません。
心不全の原因となる心疾患を、完全に治すことは簡単ではありません。しかしながら、心不全の治療法はずいぶん進歩し、その投薬治療は、症状を改善したり、入院の回数を減らしたり、寿命そのものを延ばすことが明らかになっています。
心不全とはどのような病気なのか?
心不全の原因となる心臓の病気には、狭心症や心筋梗塞、心筋症、心臓弁膜症、不整脈などがあります。原因となる病気をきちんと検査し、治療していくことが大切です。現在、心不全はAからDの4つのステージに分けられています。
心不全は4回予防できる
心不全はステージA(心不全の予備群)、ステージB(心不全の前段階)という発症前の2段階と、ステージC(治療が有効な心不全)、ステージD(治りにくい心不全)の発症後の2段階の、計4段階で進行します。ステージAに移行しないための取り組みが0次予防(生活習慣の改善・維持)、ステージBに進まない取り組みが1次予防(心臓病にならない)、ステージCに進まないための取り組みが2次予防(1回目の心不全を発症させない)、ステージDに進まないようにするのが3次予防(心不全を再発させない)です。
自分でできる心臓を守る生活習慣
心臓を守るために大切なことは、運動を続け、減塩をし、暴飲暴食・偏食をせず、禁煙し酒を飲みすぎず、体重・血圧を毎日測り、十分な睡眠をとること、の6つ。
著者プロフィール
小室 一成(こむろ いっせい)
日本循環器協会代表理事
国際医療福祉大学副学長
東京大学大学院先端循環器医科学講座特任教授、東京大学名誉教授
1982年、東京大学医学部医学科卒業。1989年、ハーバード大学医学部博士研究員。1993年、東京大学医学部第三内科助手を経て、1998年、東京大学医学部循環器内科講師。2001年、千葉大学大学院医学研究院循環病態医科学教授。2009年、大阪大学大学院医学系研究科循環器内科学教授。2013年、東京大学大学院医学系研究科循環器内科学教授。2023年より現職
書籍情報
タイトル:心不全と重症化の予防
著者:小室 一成
定価:1760円(税込)
発売日:2024年3月29日(金)
判型・ページ数:A5・192ページ
ISBN:978-4-07-457082-9
出版社:主婦の友社
【Amazon】https://www.amazon.co.jp/dp/4074570823
【楽天ブックス】https://books.rakuten.co.jp/rb/17740058/
※電子書籍も同時発売
本件に関するメディア関係者からのお問い合わせ先
【主婦の友社広報窓口】
株式会社C-パブリッシングサービス 広報宣伝部
pr★c-pub.co.jp(★は@に変換してお送りください)
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像