高校生直木賞&加賀乙彦顕彰特別文学賞受賞、絶賛の声がやまないロングセラー。宮内悠介さんの『ラウリ・クースクを探して』、文庫版がいよいよ発売
宮内悠介さんによるソ連時代のエストニアを舞台とした小説『ラウリ・クースクを探して』の文庫版が、いよいよ2026年6月5日(金)に朝日文庫より発売となります。単行本発売後には20を超える媒体が紹介。第170回直木賞&第40回織田作之助賞にノミネートされ、第11回高校生直木賞&第4回加賀乙彦顕彰特別文学賞を受賞した傑作です。

ジャンルを越境して活躍を続ける宮内悠介さんの代表作といって過言でない本作は、ソ連時代のエストニアを舞台にした中編小説で、各界よりの絶賛の声が相次ぐロングセラーとなっています。

ラウリのような人たちは、世界中にいるだろう。大きな波に翻弄された、小さな命を忘れない。
――作家
西加奈子さん
(本書は)偉業を成し遂げることができず、事件に巻き込まれた当事者でもなく、ただ時代に翻弄された人物の話であり、特定の才を持ちながら基本的には凡庸な人間の話であり、周囲の人々の影響によって正しい道を歩み、ときに誤った道に迷い込んだ人物の話である、つまりは私やあなたの話だ。
――作家
小川哲さん
(「読売新聞」2023年8月27日)
「ああ、これはぼくの物語だ」と思い込んだ。錯覚させられて、没入した。
――ゲーム作家・ライター
米光一成さん
(「週刊文春」2023年9月28日号)
冷戦期東欧の若者の運命を描く小説。「誰かの記憶を、記録として残してゆくこと、ささやかな思いの継承が、この本には刻まれています」
――声優
斉藤壮馬さん
(「週刊現代」2023年12月23日号)
科学をツールとして人間存在を解体するのと対照的に、科学的な道理を突き詰めてみた果てに浮上する人間像は美しい。そこには人生・人間・社会・世界・宇宙の調和につながる幽かな手掛かりが見え隠れする。
――よろず物書き業・翻訳家
マライ・メントラインさん
(文庫解説)
夢とその挫折をまっすぐに見つめながらどうしてこんなに温かなんだろう。このリアルな偽史は宮内悠介にしか書けない。
――翻訳家・文芸評論家
鴻巣友季子さん
ラウリはプログラミングに魅了された生き様を見せる。それは、国境や時代を越え、自分の好きなものを通して世界や他人と繋がる喜びを私たちに伝えるのだ。
――文芸評論家
三宅香帆さん
(「小説現代」2023年10月号)
少年たちが切磋琢磨する青春小説、精霊への信仰とコンピューター技術とが神秘的に重なり合う技術小説、ソ連崩壊の渦にのみ込まれていく政治小説など、多面的で疾走感のある傑作。
――書評家
渡辺祐真(スケザネ)さん
(「毎日新聞」2023年8月30日)
書店員さんからも多くの感想が寄せられています。
https://note.com/asahi_books/n/n90b8781cd469?magazine_key=m9fe7a60009b8
【作品のあらすじ】
ソ連時代のバルト三国・エストニアに生まれたラウリ・クースク。コンピュータ・プログラミングで稀有な才能をみせたラウリは、モスクワで活躍することを目指し、魂の親友と呼べるロシア人のイヴァンと出会う。だがソ連は崩壊しエストニアは独立、ラウリたちは時代の波に翻弄されていく。彼はいまどこで、どう生きているのか? ――ラウリの足取りを追う〈わたし〉の視点で綴られる、人生のかけがえのなさを描き出す物語。《文庫解説/マライ・メントライン》
【著者プロフィール】
宮内悠介(みやうち・ゆうすけ)
1979年、東京都生まれ。幼少期をニューヨークで過ごす。2012年の単行本デビュー作『盤上の夜』で日本SF大賞、13年『ヨハネスブルグの天使たち』で日本SF大賞特別賞、また同年に(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞、17年『彼女がエスパーだったころ』で吉川英治文学新人賞、『カブールの園』で三島由紀夫賞、18年『あとは野となれ大和撫子』で星雲賞(日本長編部門)、20年『遠い他国でひょんと死ぬるや』で芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。著書に『超動く家にて』『かくして彼女は宴で語る 明治耽美派推理帖』など多数。
『ラウリ・クースクを探して』
朝日文庫(朝日新聞出版刊)
発売日:2026年6月5日(金)
定価:957円(本体870円+税10%)
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