資生堂ビューティークリエイションセンター提案 2023年秋冬のトレンドメイクアップ
~リップメイクが主役 あどけなさ感じる「うぶみメイク」&質感をあやつる「品盛りメイク」~
資生堂ビューティークリエイションセンター※1では、メイクやヘアの現在と未来を探る「ビューティートレンド研究※2」を1987年より行っています。世界のコレクション情報や、一般の方へのヒアリング※3、国内女性雑誌・SNSのビューティー傾向などを総合的に分析した上で、資生堂ヘアメイクアップアーティストの独自視点を掛け合わせ、最新のメイクのトレンドを予測しています。
2023年、マスクの着用が個人の判断に委ねられ、マスクを外す機会も増えたことで、メイクを楽しむ意識が高まりをみせました。特にリップメイクをポイントにしたメイクアップ表現が、秋冬にかけてますます広がりを見せていくと予測します。そこで、2023年秋冬は、リップを主役に、フルメイクを楽しむトレンドメイクアップを提案します。
あどけなさ感じる「うぶみメイク」
23年秋冬のメイクアップとして、ぷっくりとしたリップメイクの表現をポイントに、うっすらとフィルターをかけるように広範囲にのせるチークを組み合わせ、透明感あふれるムードであどけなさを感じる「うぶみメイク」を提案します。
■「うぶみメイク」のポイント
1.ぷっくりリップ
上唇の中央を1~2ミリオーバーに描いて上唇の山にボリュームを出します。山と谷の角度をなだらかに描くのがポイントです。グロスを唇中央に重ねてなじませることで、つやを出し、立体感のある仕上がりとなります。
2.白みチーク
淡い発色のチークを広範囲に丸くぼかし、ルースパウダーを上から重ねることで、肌の透明感を引き出します。
3.うぶふわ眉
眉の存在感をふんわりと軽い印象にするため、眉毛が足りない所のみをペンシルで1本1本描き足し、仕上げに明るいベージュ系の眉マスカラを塗布します。
その他のパーツ
肌
トーンアップ効果のあるラベンダーカラーの下地を薄く顔全体になじませ、顔の中心からファンデーションを塗布します。肌の色よりワントーン明るいリキッドタイプのコンシーラーを、額、鼻根、鼻先、あご先に薄く重ねて、ハイライト効果を演出します。全体にマットタイプのルースパウダーをブラシで塗布し、セミマット肌に仕上げます。
目もと
透け感のあるベージュやベージュブラウンのアイカラーを上下まぶたにぼかし広げ、立体感を出し、下まぶたの中央に寒色のラメを使用してアクセントとします。ブラウンのアイラインを目尻にのみ引き、ブラックのマスカラをカールしたまつ毛の根もとから塗布します。
質感をあやつる「品盛りメイク」
23年秋冬のメイクアップとして、深みのあるカラーとフォルムを際立てたリップメイクを主役に、パーツは質感のコントラストで骨格感や立体感を高め、作りこんで見せることなく、”きちんと感”や”品”を醸し出した、質感をあやつる「品盛りメイク」を紹介します。
■「品盛りメイク」のポイント
1. フォルムリップ
唇の山にハイライトを塗布し、立体感と輝きをプラス。深みのあるカラーの口紅で上唇をややオーバーに描き、一度ティッシュオフすることで、肌なじみを良くします。その後、中央のみに色を足し立体感を強調すると、唇のフォルムを際立てる印象的なリップメイクが完成します。
2. 質感立体肌
つやが出るタイプの下地とスキンケア成分配合ファンデーションを、それぞれほおや額の丸みを意識して顔の中央から外側に伸ばしていきます。フェイスパウダーはフェイスラインの引き締めて見せたいところに2度重ねづけをし、しっかりとつやを抑え、一方で、ハイライトを眉上、鼻根、ほおの高い位置などに使用することでつやを上乗せします。顔の中心部分と輪郭部分につやとマットの質感のコントラスをつけ、立体的に仕上げ、小顔に見せるテクニックです。
3. 半月チーク
笑った時に高くなるほおの上部にチークカラーを含んだブラシを置き、半月型をイメージしてブラシを左右に動かします。その後、ほおの上部から中央にかけてぼかします。ほおの重心が上がり、スマイル顔に見せてくれます。
その他のパーツ
目もと
透け感のあるブラウンのアイシャドウを上下まぶた全体に、目尻側をやや広くぼかし、目の横幅を出します。ブラウンのアイラインをまつ毛の際を埋めるように引き、目尻側のみダークブラウンのアイシャドウでなじませます。ブラックのマスカラを上下のまつ毛に塗布します。
眉
赤味ブラウンのパウダーで全体をふんわりと色付けし、眉尻をペンシルで描き足すことで、柔らかさときちんと感を演出します。
《コレクション傾向》
23年春夏シーズンに大きな広がりを見せた、シースルー素材でボディーを意識したデザインは秋冬シーズンも継続しています。抑制の効いたムードや、原点や本質に立ち戻るムードも特徴で、テーラードに柔らかさを加えたマスキュリンフェミニンも、コレクションのランウェイで数多く発表されていました。カラーの傾向は、ベージュやグレーをベースに黄みや赤みを持たせたペールトーンのオフニュートラルカラーのバリエーションが豊富でした。モデルに施されたメイクアップで注目したのは、サーモンピンクやベビーピンクのような淡い色をほんのりとぼかした仕上がりのチークです。ほおにしっかり発色させたチークはわずかで、全体的にチークは肌になじむ色をソフトにぼかした程度でした。また、メリハリの効いたメイクアップ傾向もみられます。2色をグラデーションにしてこだわりを見せたツートンカラーのリップメイクにも注目しました。
《国内女性雑誌・SNSビューティー傾向と一般の方へのヒアリング》
23年春夏より、マスクを外す機会も増えたことで、メイクを楽しむ意識が高まりをみせています。リップやチークは化粧品メーカー各社が取り揃えて発売し、バリエーションが豊富になり、生活者の選択肢も増えています。この秋冬は質感にもこだわり、本格的にメイクアップを楽しむ生活者が増加すると予測します。大人世代では、マスクで隠れていたほおや輪郭のたるみやゆるみ感に対して、自然にアプローチできる小顔メイクに感心が高いことがうかがえます。メイクアップテクニックを駆使し、作りこんで見えない、自然に小顔に見せるメイクのニーズが高まっています。
■リップとチークでフルメイクを楽しむ
国内女性雑誌では、特にリップとチークの記事が多く掲載されていました。リップは肌なじみの良いピンク系からビビットなレッド系まで幅広いカラーバリエーションが揃い、圧倒的に多い傾向としては、つやを感じる仕上がりが提案されています。また、色は主張せず質感で魅せるチークにも注目しました。乳白がかった淡いカラーのバリエーションや、繊細な輝きで肌になじむチークで透明感を演出し、ほおの立体感までだしてくれるようなアイテムが豊富に登場しています。
■大人世代の小顔メイクニーズ
ほおや輪郭のたるみやゆるみ感に対して、メイクアップで小顔に見せるテクニックに注目が集まっています。一方で、大人世代の特徴として、厚塗りや粉っぽさは老けにつながるという強い思いがあり、ヒアリング調査からも、ベースメイクは最小限に薄く仕上げ、素肌感のあるベースメイクのニーズはここ数年継続して見られています。フェイスパウダーなどの粉物は極力つけたくないという思いがうかがえ、自然に見えるように、下地でつやを仕込んだり、ハイライトでつやを上乗せしたりと、それぞれに工夫していました。大人世代ならではの、メイクアップの知識やテクニックが駆使されています。
《ヘアメイクアップアーティスト紹介》
■あどけなさ感じる「うぶみメイク」
・メイクアップ担当: 松井 怜 (Rei Matsui)
ファッション誌や東京コレクション、女性雑誌の撮影にヘアメイクとして携わる。
特にファッション関連やトレンド感のあるヘアとメイクに定評がある。
HP: https://hma.shiseido.com/jp/member/matsui/?rt_pr=trn62
Instagram: https://www.instagram.com/rei.matsui/
・ヘア担当: 寺田 祐子 (Yuko Terada)
ブランド担当として商品開発や広告撮影に携わる。
最先端のトレンドとリアルライフビューティーをつなぐヘアメイクの提案が得意。
HP: https://hma.shiseido.com/jp/member/terada/?rt_pr=trn62
Instagram: https://www.instagram.com/terada.yuko/
■質感をあやつる「品盛りメイク」
・メイクアップ担当: 西森 由貴 (Yuki Nishimori)
ニューヨーク、パリ、東京のファッションウィークでヘアメイクとして活動。
ファッションのヘアメイク、最新トレンドを生活者のリアルに落とし込むことが得意。
HP: https://hma.shiseido.com/jp/member/nishimori/?rt_pr=trn62
Instagram: https://www.instagram.com/nishimoriyuki____/
・ヘア担当: 藤岡 幹也 (Mikiya Fujioka)
ニューヨーク、パリ、ミラノ、上海、東京のコレクションなどで活動。
セミナー講師、ヘアショー、ファッション誌やルックブックなど、多岐にわたり活動。
HP: https://hma.shiseido.com/jp/member/fujioka/?rt_pr=trn62
Instagram: https://www.instagram.com/mikiya_fujioka_official/
■コレクション分析
資生堂ファッションディレクター 呉 佳子 (Yoshiko Go)
※1 資生堂ビューティークリエイションセンター:プロのヘアメイクアップアーティストが約40名在籍し、宣伝広告のヘアメイクアップ、メイクアップ商品のカラークリエイションをはじめ、NY、パリ、東京などで開催されるファッションショーのバックステージで活躍し、最先端のトレンド情報をグローバルに発信している。
資生堂ビューティークリエイションセンターWebサイト https://hma.shiseido.com/jp/?rt_pr=trn62 アーティスト公式Instagram https://www.instagram.com/shiseido_hma/
※2 資生堂のビューティートレンド研究:資生堂は1987年に「ビューティートレンド研究」を開始。ヘアメイクアップアーティストが在籍する強みを活かして、美容・ファッションの動向を分析し、未来のビューティー傾向をいち早く予測して、ヘアメイクを提案する独自の取り組み。商品開発やマーケティング、R&D に役立てている。
※3 一般の方へのヒアリング:美容感度の高いインフルエンサーなど各世代十数名へのヒアリング調査。
《モデル使用アイテム》
■あどけなさ感じる「うぶみメイク」
肌/チーク
マキアージュ ドラマティックスキンセンサーベース NEO ラベンダー
SHISEIDO シンクロスキン セルフリフレッシング ファンデーション
SHISEIDO シンクロスキン セルフリフレッシング コンシーラー
SHISEIDO シンクロスキン インビジブル シルク ルースパウダー マット
SHISEIDO インナーグロウ チークパウダー 04 Aura Pink
眉
SHISEIDO ブロウインクトリオ 01 Blonde
SHISEIDO ブロウ マスカラインク 02 Taupe
目もと
クレ・ド・ポー ボーテ オンブルクルールクアドリ 2
マキアージュ ドラマティックアイカラー (パウダー) SV841
マキアージュ シークレットシェーディングライナー
マキアージュ ドラマティックエッセンスマスカラ(ロング&カール)BK990
口もと
SHISEIDO テクノサテン ジェル リップスティック 409 Harmonic Drive
SHISEIDO シマージェルグロス 07 Shin-ku Red
■質感をあやつる「品盛りメイク」
肌/チーク/ハイライト
マキアージュ ドラマティックフォルミンググロウベース(23.8.21発売)
SHISEIDO エッセンス スキングロウ ファンデーション(23.9.1発売)
SHISEIDO シンクロスキン インビジブル シルク ルースパウダー マット
インウイ ハイライター 01 (23.9.21発売)
SHISEIDO インナーグロウ チークパウダー 06 Alpen Glow
眉
マキアージュ アイブロースタイリング 3D 60
マキアージュ ラスティングフォギーブロウEX BR700
目もと
マキアージュ ドラマティックアイカラーOR531
マキアージュ ロングステイアイライナー N BR662
マキアージュ ドラマティック アイカラー BR533
SHISEIDO インペリアルラッシュ マスカラインク 01 Sumi Black
口もと
SHISEIDO オーラデュウ プリズム イルミネーター 01 Ursa
SHISEIDO テクノサテン ジェル リップスティック 414 Upload
▼ ニュースリリース
https://corp.shiseido.com/jp/news/detail.html?n=00000000003656&rt_pr=trn62
▼ 資生堂 企業情報
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