世界23か国で翻訳! 小さな野生動物との出会いが人生を変える『野ウサギを育てる』が光文社より9月25日(金)刊行
藤岡陽子さん推薦!
「私はこの本に出会い、これから先の人生を生き延びることができると思えました」
(『リラの花咲くけものみち』著者)

株式会社光文社では2026年9月25日、クロエ・ダルトン『野ウサギを育てる――小さな命との奇跡の日々』(長澤あかね訳)を刊行します(原題『Raising Hare』)。
本書は、仕事一筋の女性がコロナ禍のロックダウン中、イングランドの田園地帯で、生まれたばかりの野ウサギを偶然拾い上げ、野生に返すつもりでその世話を始め、奮闘の日々を送りつつも、その魅力に魅せられていくノンフィクションです。
愛することは、所有することではない。
野ウサギ(hare)は、一般に飼われるウサギ(rabbit)とはまったく違う生きものです。巣穴ではなく地上で、全身に毛が生えて目が開いた状態で生まれ、暮らしますが、飼育は非常に難しいとされています。著者は、その小さな命を放っておけず、慎重に世話を始めます。毎日ミルクを与え、見守り、庭に放ち、夜には屋内に回収する一方で、ペットではないため名前はつけず、自由を奪わず、必要以上に人間の都合を押しつけない、などのルールも自分に課します。やがて野ウサギはついにフェンスを飛び越え、外の世界へ巣立っていくのですが……。
本書は、人間と野生動物とのあいだで育まれた静かで深い信頼の記録です。愛することと所有することの違いを、感傷に流れない端正な筆致で問いかけるメモワールであり、ネイチャー・ライティングの傑作です。英米で多くの賞を受賞し、ベストセラーリストにも登場しています。
本書の読みどころ
・野ウサギという、身近な生きものの知られざる魅力と生態
・“小さな命を育てる”という奮闘
・仕事中心の生活の見直しと、自然へのまなざし
・動物好き、子育て経験者、介護やケアに関心のある読者にも響く物語
・感動作でありながら、野ウサギをめぐる文化や環境についても調査してあり、新しい情報や知識を提供している
海外での主な受賞・選出
・英Sunday Timesでブックチャート1位。(発売以来、63週連続ランクイン)
・2025年ウェインライト・ナチュラルライティング賞 受賞
(ウェインライト賞は英国で自然や環境保護に関する優れた文学作品に贈られる権威ある賞)
・2025年ウェインライト賞 ブック・オブ・ザ・イヤー選出
・2025年ウィミンズ・プライズ(ノンフィクション部門)ファイナリスト
・2026年ウィリアム・サローヤン国際文学賞 ショートリスト
・Kirkus Reviews 「小説のように読めるノンフィクション12冊」選出
・Kirkus Reviews「デビュー作とは信じられない20冊」選出
・The Bookseller “Book of the Month” 選出
・Sunday Times、Times、Financial Times、Spectator、Economist、iNews、TIMEなどの年間ベストブック選出
本書に寄せられた賛辞
この本は別格です。思わず声が出るほどに笑顔になりました。失われた子ウサギ、見いだされた人生――か弱い野生の生きものによって世界がひっくり返る、魔法のような物語。まったく素晴らしく、深く美しい1冊です
――クリス・パッカム(自然保護活動家、野生動物映像作家)
静かに、深く、美しく書かれた本書のせいで、いまや私の心には野ウサギが棲みついている。
――トレイシー・シュヴァリエ(『真珠の耳飾りの少女』著者)
自然、そして内なる野生と再びつながる時間を取った人による、やさしさと抒情に満ちた文章。美しい本です。
――アンジェリーナ・ジョリー
1ページごとに愛おしく読み、友人や親戚みんなに贈るつもりです。
――ジェニファー・アッカーマン(『フクロウ』『かぜの科学』著者)
人間と動物の結びつきを描いた、最も美しい物語のひとつ。
――iNews
魅惑的……私たちの身近に暮らす野生動物への態度をリセットしてくれる本。
――Mail on Sunday
澄んだ目で、決して感傷に流されることなく、ダルトンは自然界とつながるとはどういうことかを深く内省している。
――TIME
ダルトンの明晰で抑制された文章と、デニス・ネスターの繊細な挿絵は……さらに慌ただしさを増した世界に、ひとときの慰めを与えてくれる。
――The New York Times
自然界から離れてフルスピードで生きているが、スローダウンすることから得られる教えを知りたいという人にとって、すばらしい読書になる。
――Paste
目次
プロローグ
パート1
第1章 冬の子ウサギ
第2章 絆
第3章 生後一カ月――小さな野ウサギ
第4章 名無し
第5章 五月の日々――魔女ウサギ
第6章 自立
第7章 生後四カ月――行動圏
第8章 八月――軽やかな足取り
パート2
第9章 もう子ウサギじゃない
第10章 究極の信頼
第11章 二歳――不思議と驚きの日々
第12章 野ウサギという種
第13章 青天の霹靂
第14章 血まみれの収穫
第15章 秘密の小道
おわりに
謝辞
参考文献
著者紹介
クロエ・ダルトン Chloe Dalton
作家、政治顧問、外交政策専門家。英国の議会ならびに外務・英連邦省に10年以上勤務し、数多くの有名政治家のスピーチライターなどを務めた。現在はロンドンと郊外の家の二拠点生活を送っている。デビュー作となった本書は、発売と同時にサンデー・タイムズ(英)、ニューヨーク・タイムズ(米)のベストセラーリスト入りした。
訳者略歴
長澤あかね Akane Nagasawa
奈良県生まれ、神奈川県在住。関西学院大学社会学部卒業。広告会社に勤務したのち、通訳を経て翻訳者に。訳書に『メンタルが強い人がやめた13の習慣』、『マルチ・ポテンシャライト 好きなことを次々と仕事にして、一生食っていく方法』、『不自然な死因 イギリス法医学者が見てきた死と人生』、『クオーターライフ 20代で知っておきたい、クライシスを生き延びる知恵』などがある。
書誌情報
書名:『野ウサギを育てる――小さな命との奇跡の日々』
原題:Raising Hare
著者:クロエ・ダルトン
訳者:長澤あかね
発行:光文社
発売日:2026年9月25日(金)
判型:四六判ソフトカバー
ページ数:296頁
定価:2,530円
ISBN:978-4-334-11124-3
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https://www.amazon.co.jp/dp/4334111246
おまけ
野ウサギについてのあれこれ
1.野ウサギは、全身に毛が生え、目が開いた状態で生まれる。
目が見えず毛もない状態で生まれるウサギとは違い、生後まもなく動くことができます。
2.ほとんどの野ウサギは、一生を地上で過ごす。
一般に地下の共同の巣穴で暮らすウサギと違い、野ウサギは一生を地上で、風雨にさらされながら過ごします。
3.野ウサギは日本にもいる。
固有種のニホンノウサギは数が激減していますが、北海道以外の全土に生息しています。
4.野ウサギは意外に社会的な動物である。
ウサギに比べて孤独な動物と見なされがちですが、野ウサギはしばしば互いの近くで時間を過ごし、特に採食や繁殖の時期には群れをつくることがあります。
5.野ウサギは時速80キロで走ることができる。
力強い後ろ脚で驚くほど速く走ることができ、爆発的なスピードで捕食者から逃れます。
6.野ウサギは冬に体色を変えることがある。
ホッキョクウサギやカンジキウサギ、日本のトウホクノウサギのような種は、冬になると白い毛に生え替わり、雪の環境に溶け込むことで捕食者から身を隠します。
7.野ウサギのとても長い耳は、体温調節のためでもある。
長い耳には余分な熱を逃がして体温を調節する役割もあり、暑い環境では特に役立ちます。
8.野ウサギは一跳びで3メートル跳躍することができる。
力強い後ろ脚は、すぐれた跳躍力も生み、荒れた地形で捕食者をかわす助けになります。
9.野ウサギには、ほぼ360度の視野がある。
目が頭の側面についていて、ほぼ全方向を見ることができ、どの方向から近づく捕食者にも気づきやすくなっています。
10.野ウサギのメスはオスとボクシングする。
野ウサギの「ボクシング」と呼ばれる行動は、通常はオスとメスのあいだで起こります。メスは求愛の一環として、オスの持久力と粘り強さを試すために「ボクシング」をします。
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