大画面対応タッチパネルセンサー用「両面銅張PETフィルム材料」を製品化
パナソニック株式会社 オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社(以下、パナソニック)は、電子黒板、サイネージ、アミューズメント機器などの大画面ディスプレイ用タッチパネルセンサー(※1)に適した「両面銅張PETフィルム材料(※2)R-H825」を製品化、2016年12月から量産開始します。
・大画面対応タッチパネルセンサー用 両面銅張PETフィルム材料
https://industrial.panasonic.com/jp/products/electronic-materials/advanced-films/tps-material?ad=press20161018
・お問い合わせ先
https://industrial.panasonic.com/jp/contact-us?field_contact_group=2201&field_contact_lineup=3252&ad=press20161018
デジタルサイネージに代表される大型ディスプレイ用パネルには、ビューエリアの最大化、ペン入力やマルチタッチなど操作性の向上に加え、4Kなど画面の高精細化を背景に、屋内・屋外を問わない視認性の向上が求められています。また大画面タッチパネルの製造時においては、そのサイズが大きいことで、タッチパネルのたわみが多くなり、タッチパネルセンサーの銅配線でのクラックや断線、抵抗不良が発生しやすく、これらを抑制するセンサーフィルム用材料が求められています。パナソニックでは独自の銅箔接着層の樹脂設計技術と薄膜貼合技術の開発により、耐湾曲性に優れ大画面でも断線不良、抵抗不良を抑制でき、さらに、高感度と高視認性を実現したタッチパネルセンサー用「両面銅張PETフィルム材料」を製品化しました。
<特長>
1. 優れた耐湾曲性を実現、断線不良を抑制し大型サイズでも製造時の取扱いが容易
・耐湾曲性評価(社内評価)
φ10mmの湾曲試験で10回以上クラック発生なし。(現行品:φ10mmの湾曲試験で1回で銅箔にクラック発生)
2. 導体層に低抵抗な銅箔を採用し、高感度で操作性に優れたタッチパネルを実現、多点かつ高速動作でのペン入力にも対応
・表面抵抗値:1.0Ω/平方センチメートル(ITOや銀を用いた電極フィルムに比べ約1/50~1/100の低抵抗)
・業界初(注)導体厚2μm(一般材の導体厚みは0.2~0.5μm)
3. 配線パターン(銅メッシュ)が視界を邪魔しないため、高精細ディスプレイの高視認性に対応。センサーフィルム(銅メッシュフィルム)としても供給可能
注 2016年10月18日現在 両面銅(メタル)系メッシュ材料として(パナソニック調べ)
<用途>
タッチパネルセンサ-(電子黒板、デジタルサイネージ、アミューズメント機器など)
【商品のお問い合わせ先】
パナソニック株式会社 オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社 電子材料事業部
https://industrial.panasonic.com/jp/contact-us?field_contact_group=2201&field_contact_lineup=3252&ad=press20161018
【用語説明】
※1 タッチパネルセンサー
静電容量方式タッチパネルに用いるフィルム状のセンサー。指先と導電膜との間の静電容量の変化を捉えて位置検出する方式で、スマートフォンやタブレットなどに搭載されている。
※2 両面銅張PETフィルム材料
タッチパネルセンサーの操作性能を左右する主要部材のひとつ。PETフィルム上に銅を用いた導電膜(電気を通す膜)を形成したフィルム材料。指で触れた部分の静電容量の変化を導電膜が感知するしくみ。通常、X軸とY軸の2層の電極フィルムをガラス基板上に形成し、タッチパネルセンサーを構成するが、本材料は両面に導体層(銅箔)を有し、X面、Y面のフィルムの貼り合せが不要。
全文は以下プレスリリースをご覧ください。
▼[プレスリリース] 大画面対応タッチパネルセンサー用「両面銅張PETフィルム材料」を製品化(2016年10月18日)
http://news.panasonic.com/jp/press/data/2016/10/jn161018-3/jn161018-3.html
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