綿矢りさ「夢を与える」WOWOWで初の連続ドラマ化決定！

2004年「蹴りたい背中」で第130回芥川賞を受賞した、綿矢りさの「夢を与える」をWOWOWの土曜オリジナルドラマ枠で放送することが決定した。

本作では、美しく成長しやがて堕ちていく少女、娘に過剰に思い入れる母親、私利私欲のみで動く企業人、視聴者を扇情的に誘導しようとするメディア環境などを冷静に描写する。
監督を務めるのは、ギャラクシー賞2014年11月度月間賞を受賞した「連続ドラマW グーグーだって猫である」の犬童一心。
また、綿矢りさ原作の連続ドラマ化は、本作が初となる。

＜ストーリー＞
13年前、とある郊外の自然に囲まれた街へ引っ越してきた阿部家。フランス人の父親・トーマと、日本人の母親・幹子、そして二人の娘であるすこやかな少女・夕子。それは幸せで完全無欠な家族のよう。
幹子は幼い夕子をあるオーディションに参加させる。それは、ＣＭとともに成長した夕子の姿を映していくという企画。ＣＭのクリエイティブディレクター・村野に見出された夕子は、芸能界入りする。
数年後、芸能事務所に入った夕子は、母親の念願どおり、ついにブレイクする。雑誌の表紙、ドラマ、バラエティ番組、ＣＭ…急速に人気が高まるなか、夕子は自分の意思で生きているように見えるダンサー・正晃と出会い、恋愛にのめりこんでいく。だがそれは、悲劇の始まりだった。