24時間マラソントレーナー・坂本雄次さんには339通もの手紙で想いを紡いだ61年間にわたる愛の物語があった『天国ゆきのラブレター』2024年12月25日(水)発売
人を愛することの意味、夫婦愛が感動を呼ぶ本
株式会社主婦の友社は『天国ゆきのラブレター』(https://www.amazon.co.jp/dp/4074600102 )を、2024年12月25日(水)に発売いたしました。
15歳で運命の出会い
24時間マラソントレーナーの坂本さんが走ったり大会を運営する姿を見たことがある人は多いと思いますが、会場にいて、いつもそっとランナーをサポートする妻・節子さんに気づいた人は少ないかもしれません。本書は坂本さんと妻・節子さんの61年にわたる愛情あふれる出会いから別れまでを描いた書籍です。
二人の出会いは修学旅行。当時15歳の中学生だった坂本さんと、担当バスガイドだった節子さん。
坂本さんは節子さんの美しさに胸がときめき、旅行用にお父さんから借りたカメラで節子さんを撮影しました。そして写真を渡すという名目で住所を聞き出すことに成功します。ここまでは普通の中学生でもしていたかもしれません。
年齢差・遠距離・生い立ち・病気・将来の夢、問題は337通の手紙が解決していった
一時的なあこがれで終わらなかったのが坂本さんのすごいところです。手紙と写真を送ったところ、節子さんからも返事が来て、それから文字通り文通が始まりました。
二人が交わした手紙の数はなんと337通! 現在のようにLINEやショートメールといった通信手段が複数あった時代ではありません。想いを伝える最適な方法が手紙だったのです。
二人が出会った昭和30年代後半から昭和40年代初めは、現在と価値観や幸福だと思われる結婚観が違っていた時代です。女性のほうが5歳年上で会社員の3倍の給料がもらえた花形職業、男性は将来のことがわからない10代、神奈川と京都の遠距離恋愛、節子さんの病気や生い立ちの問題、坂本さんの将来を考えて節子さんから別れを告げられてしまうなど、二人の間には問題がいくつも立ちはだかっていました。
しかし、手紙で想いを伝え合うことで、その問題の一つ一つを、乗り越えられるものに変えていったのです。
坂本さんの挑戦に一度もNOと言わなかった節子さん
想いを貫いて結婚した二人。坂本さんの給料が少なかった時代にはバスガイドの仕事に戻り、生活や住宅ローンなどの金銭面を何も言わずに支えました。
坂本さんが東京電力の陸上部監督となって有力な選手を世に送りだしました。その後、間寛平さんとのご縁でギリシアのスパルタスロンという246kmレースをサポートしたことなどをきっかけに、東京電力を辞める決意をします。
あと数年勤め続ければ、退職金が増えることもわかっていた時期でした。その後、ランニングの企画・運営会社を起業。坂本さんが安定した生活から先の見えない未来に挑むとき、つねに励まし、前進することを応援してくれました。
338通目と339通目のラブレター
坂本さんは湘南国際マラソンや横浜マラソン、100キロウルトラマラソンを富士五湖や八ヶ岳野辺山高原、丹後、飛騨高山、白山白川郷で、24時間リレーマラソンを夢の島と平塚で立ち上げ、ランニングスポーツと地域振興を結び付けた第一人者です。起業した会社をわが子のように心血を注いで育ててきた節子さんがいたからこそ、これらの大きな大会の成功につながったことは間違いありません。
そんな節子さんにすい臓がんの病魔が襲い掛かります。多忙を極めていた坂本さんは10年間節子さんの介護中心の生活へとシフトしていきます。無情にもお別れの時は確実に近づいていたのです。
本書では結婚後に節子さんが坂本さんに書いた338通目のラブレター、そして2024年3月に天に召された節子さんの棺におさめられた339通目のラブレターの全文も紹介されています。
時代は変わっても人を愛する気持ちは変わりません。ふたりが最期の時まで、どんな風に互いへの愛を紡いだのか? いまだからこそ是非読んでいただきたい物語です。
【著者プロフィール】
【書誌情報】
書名: 天国ゆきのラブレター
著者:坂本雄次
定価:1,760円(税込)
判型、ページ数:四六判、218P、上製版
ISBN:978-4-07-460010-6
発売日:2024年12月25日(水)
出版社:主婦の友社
【Amazon】 https://www.amazon.co.jp/dp/4074600102
【楽天ブックス】 https://books.rakuten.co.jp/rb/18073543/
※電子書籍も同時発売
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