西表島の手つかずの海洋ごみ回収プロジェクト 海中ごみの回収を実施しました!
2024年2月28日(水)・29日(木)・3月26日(月) 西表島周辺海域
このイベントは、日本財団が推進する海洋ごみ対策プロジェクト「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」の一環で実施しました。
<開催概要>
世界自然遺産に登録されている自然豊かな西表島の海岸には多くの漂着ごみが流れつき、美しい景観を汚すだけでなく、生態系への影響も心配されています。また、周辺の海域には、流れ着く前に沈んでしまったごみや漁業から出るごみが滞留していると思われますが、その実態はあまり把握されておらず、回収もほとんど行われていません。今回、「西表島の手つかずの海洋ごみ回収プロジェクト」の一環として、地元ダイビング組合に所属するプロダイバーのみなさんと、2月から3月にかけて3回にわたり、海中・海底ごみの回収を行いました。
<日程>
2024年2月28日(水)、2月29日(木)、3月25日(月)
<開催場所>
西表島周辺海域(崎山、網取、船浮、白浜周辺、上原港周辺)
<参加人数>
延べ19人
<協力団体>
竹富町ダイビング組合、西表エコプロジェクト
海中・海底のごみをダイビングで回収
西表島の海岸には多くの漂着ごみが流れつき、どこにどれだけのごみがあるのか、その実態はあまり把握されていません。また、海岸に漂着するごみだけでも、回収予算や人員が不足している中で、行政機関には海中のごみの回収にまで手を付けられる余裕はありません。
今回は、竹富町ダイビング組合に所属し、普段は美しい海の世界を案内しているダイビングガイドのみなさんと、西表島周辺の崎山・網取・船浮・白浜周辺・上原港周辺で、海に潜って海中・海底ごみの回収を行いました。事前にごみのありそうな場所を聞き取り等でリサーチしたり、2年前に別の事業で行われた時の回収結果を頼りに回収ポイントを選定し、1日3ダイブ、1回のダイビング時間約50分、3日間で合計9ダイブし、海洋ごみの回収を行いました。全体的に多いのがサンゴや岩に絡まったロープや漁網で、これらをカマやハサミで切り取りながら回収しました。また、場所によっては海底に壊れたブイやペットボトルが沈んでおり、複雑な地形のポイントでは岩の間に挟まったプラスチックごみが見られ、これらも網に入れながら回収していきました。海中ではごみがかなりの抵抗になり、一つ一つの作業に時間がかかることから、海岸での清掃活動ほど多くのごみを回収することはできませんでしたが、それでも3日間でトン袋3個分を回収することができました。
参加者からの声(学んだこと)
・普段のダイビングでは気づかなくても良く見るとごみが結構あることがわかった。
・海底のペットボトルなどのごみは、台風などで移動するため、どこに滞留しているのか予測がつかず難しい。以前に見られたところにはなかった。
・港の近くは、防波堤にあたって沈んだと思われるごみがとても多い。
・大変な作業だが、意義のあること。
・漁業者にも現状を知ってほしい。
<団体概要>
団体名称 :一般財団法人西表財団
活動内容 :自然環境の保全、適正な観光管理に向けた取組、自然や文化に関する教育・普及啓発など
CHANGE FOR THE BLUE
国民一人ひとりが海洋ごみの問題を自分ごと化し、”これ以上、海にごみを出さない”という社会全体の意識を向上させていくことを目標に、日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として2018年11月から推進しているプロジェクトです。
産官学民からなるステークホルダーと連携して海洋ごみの削減モデルを作り、国内外に発信していきます。
日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
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