2月6日(金)発売の「新潮」3月号に、村上春樹氏の〈夏帆シリーズ〉最新作にして最終篇「夏帆とモーターサイクルの男、そしてスカーレット・ヨハンソン」(250枚)一挙掲載!
2024年3月、早稲田大学・大隈記念講堂での川上未映子氏との朗読イベントのため書き下ろされた村上春樹氏の短篇「夏帆」(「新潮」24年6月号掲載)。この作品を出発点として、以降、「武蔵境のありくい」(「新潮」25年5月号)、「夏帆とシロアリの女王」(同11月号)と中篇規模で展開してきた〈夏帆シリーズ〉が、2月6日(金)発売の「新潮」26年3月号掲載作をもって完結を迎えます。

最終篇のタイトルは「夏帆とモーターサイクルの男、そしてスカーレット・ヨハンソン」。400字詰め原稿用紙にして250枚の大ボリュームです。昨年末、ニューヨークのイベントでのスピーチで著者自らが「数週間前に書き終えたばかり」と明かし、世界での関心も集めるこの新作。村上氏の長いキャリアの中でも、こうした形で文芸誌にまとまった規模の連作を書き継いだのは初の試みだそうです。絵本作家・夏帆が描く物語、さらに彼女自身の人生の物語は、果たしてどう結ばれるのか――どうぞご期待ください!
■ここまでのあらすじ
絵本作家の夏帆は、編集者の紹介で十歳ほど年上の男性とブラインド・デートをする。男は出会い頭に彼女の容姿をジャッジする、病的なほど失礼な人間で、モーターサイクルに乗っていた(「夏帆」)。その後、夏帆は夢に出てきたありくいに導かれるように、武蔵境へと引っ越す。このありくいはジャガーに追われてブラジルから逃げてきた夫婦の奥さんの方で、愛する夫のために好物の「シロアリの瓶詰め」を入手してくれないかと夏帆に頼み込む。夏帆は言われるがまま商店街の「とぎや」を訪問し、何も知らない様子に見える店主と対峙した(「武蔵境のありくい」)。一方、浦和にある夏帆の実家では、母親が変調をきたしていた。五十歳を過ぎた母は急に身なりが派手になり、同居する夫を放置して誰かと出かけているらしい。不審に思っている夏帆のもとへ、再びありくいの奥さんが姿を現し、「あなたのお母様にはシロアリの女王が取り憑いてしまったようです」と耳打ちする……(「夏帆とシロアリの女王」)。
■雑誌データ
【雑誌名】「新潮」2026年3月号
【定価】1,200円(税込)
【発売日】2026年2月6日(金)
【JANコード】4912049010369
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