介護施設スタッフの7割以上が食事提供業務は「ケアに支障をきたすほど多い」と回答。最も負担な作業は「食事介助」
株式会社NEXER・介護施設における食事提供業務の負担実態に関する調査

■介護現場の食事提供業務、利用者と向き合う時間を奪う「見えない負担」の実態
介護施設において、食事は単なる栄養補給の時間ではありません。
利用者の健康を支え、コミュニケーションを生む大切な場面でもあります。
しかし、その提供にあたるスタッフには、想像以上に重い業務負担がのしかかっているのが現状です。
献立作成から調理、配膳、食事介助、そして後片付けまで。
一連の流れには専門的な配慮が欠かせず、それぞれの作業が現場の時間を確実に奪っていきます。
ということで今回は、高齢者施設・福祉施設向け調理済み食品のpocher(ポシェ)と共同で、事前調査で「介護施設での勤務経験がある」と回答した全国の男女50名を対象に「介護施設における食事提供業務の負担実態」についてのアンケートをおこないました。
※本プレスリリースの内容を引用される際は、以下のご対応をお願いいたします。
・引用元が「株式会社NEXERとpocher(ポシェ)による調査」である旨の記載
・高齢者施設・福祉施設向け調理済み食品のpocher(https://pocher.jp/)へのリンク設置
・該当記事(https://pocher.jp/column/pg6252699.html)へのリンク設置
「介護施設における食事提供業務の負担実態に関するアンケート」調査概要
調査手法:インターネットでのアンケート
調査期間:2026年4月19日 ~ 4月26日
調査対象者:事前調査で「介護施設での勤務経験がある」と回答した全国の男女
有効回答:50サンプル
質問内容:
質問1:勤務していた(している)施設での食事提供は、どのような方式でしたか?
質問2:食事提供に関わる業務の中で、特に負担が大きいと感じた作業は何ですか?
質問3:その理由を教えてください。
質問4:食事提供にかかる業務量は、利用者へのケアや介護業務に支障をきたすほど多いと感じましたか?
質問5:具体的にどんな影響がありましたか?
質問6:食事提供業務の負担が軽減されれば、利用者と向き合う時間やコミュニケーションに充てられると思いますか?
質問7:その理由を教えてください。
※原則として小数点以下第2位を四捨五入し表記しているため、合計が100%にならない場合があります。
■70.0%が、食事提供は「施設内で調理する直営方式」と回答
まずは、勤務していた(または勤務している)施設での食事提供方式について聞いてみました。

その結果「施設内で調理する直営方式」が70.0%で最も多い結果となりました。
次いで「外部業者への委託」が24.0%、「その他」が4.0%、「調理済み食品の活用」が2.0%でした。
施設内で一から食事を作る直営方式が、依然として主流であることがうかがえます。
一方で、一定数は外部業者への委託を経験しており、施設の方針によって提供スタイルにばらつきがあることもわかりました。
■36.0%が、食事提供業務の中で最も負担を感じる作業は「食事介助」と回答
続いて、食事提供に関わる業務の中で特に負担が大きいと感じた作業について聞いてみました。

最も多かったのは「食事介助」で36.0%でした。
次いで「献立作成」が14.0%、「配膳」が10.0%と続きます。
それぞれの作業に負担を感じる理由を聞いてみたので、一部を紹介します。
「食事介助」と回答した方
・自分で食べられない高齢者が多く手がまわらない。(30代・女性)
・嚥下機能に対応した介助が必要だから。(40代・女性)
・誤嚥に気をつかうため。(40代・男性)
「献立作成」と回答した方
・さまざまな患者さんに対応するのが大変だから。(40代・女性)
・毎日のことだから。(60代・男性)
・考えるのが大変。(60代・男性)
「配膳」と回答した方
・いろんな入居者さんがいるから。(40代・女性)
・個々の確認をしながらなので気をつかいます。(50代・女性)
・食事制限のある利用者へ提供間違いのないようには配膳しなければならない。(70代・男性)
利用者一人ひとりの状態に合わせた個別対応や、嚥下機能・誤嚥リスクへの配慮など、食事提供業務には高い専門性が求められていることがわかります。限られた人手と時間の中で、心身ともに負担を感じているスタッフが少なくないようです。
■72.0%が、食事提供業務はケアや介護業務に「支障をきたすほど多い」と回答
続いて、食事提供にかかる業務量がケアや介護業務に支障をきたすほど多いと感じたかどうか聞いてみました。

その結果「とても感じた」が28.0%、「やや感じた」が44.0%で、合わせて72.0%が支障を感じていることがわかりました。「あまり感じない」は24.0%、「まったく感じない」は4.0%にとどまっています。
7割を超える現場スタッフが、本来注力すべき利用者ケアにまで影響が及んでいると感じている実態が浮き彫りとなりました。
具体的にどんな影響があったかを聞いてみたので、一部を紹介します。
具体的にどんな影響がありましたか?
・排泄介助やリビングで過ごす方への配慮をしながら食事の時間に間に合うように料理をすると、どちらかがおろそかになると感じた。(30代・女性)
・同時に何人も食事介助して目を離した隙にほかの人がのどを詰まらせていることがある。(30代・女性)
・誤嚥のリスクがあること。(30代・男性)
・精神が張り詰めて疲れがどっときました。(30代・男性)
・食事に時間がかかり、その後の身体介助が遅れる。(40代・男性)
・時間的拘束が多く、他業務に回す時間がとても足りなかったと感じています。(50代・男性)
食事提供業務の重さが、ほかのケア業務の遅れや手薄さを生んでいる現状が見えてきます。誤嚥や見守り不足のリスクは、利用者の安全に直結する深刻な問題ともいえるでしょう。
■82.0%が、食事提供業務の負担軽減で「利用者と向き合う時間に充てられる」と回答
最後に、食事提供業務の負担が軽減されれば、利用者と向き合う時間やコミュニケーションに充てられると思うか聞いてみました。

その結果「とても思う」が38.0%、「やや思う」が44.0%で、合わせて82.0%が肯定的な回答をしました。「あまり思わない」は14.0%、「まったく思わない」は4.0%でした。
8割を超える方が、業務効率化の先に「人と向き合う介護」の可能性を見ていることになります。
利用者と向き合う時間やコミュニケーションに充てられると思う理由を聞いてみたので、一部を紹介します。
利用者と向き合う時間やコミュニケーションに充てられると思う理由
・食事を作りながら利用者の相手をするのは難しいから。手も目も足りない。(30代・女性)
・最低限の安全を保つことも難しいから余裕ができればできることも増えるため。(30代・女性)
・余裕が生まれるので。(30代・男性)
・ゆとりを持ってできるから。(30代・男性)
・労働生産性が高まるから。(40代・男性)
・分業されていれば利用者様に向き合う時間が増えて充実する。(50代・女性)
時間的なゆとりがあれば、より丁寧に利用者と関われる。
そんな思いが多くの回答から伝わってきます。業務の効率化と人と向き合う時間の確保は、対立するものではなく両立を目指すべきテーマだといえそうです。
■まとめ
今回の調査では、介護施設で働く方々の72.0%が食事提供業務の量にケアへの支障を感じ、最も負担の大きい作業として36.0%が「食事介助」を挙げる結果となりました。
さらに82.0%が、業務負担の軽減によって利用者と向き合う時間が増えると回答しています。現場の声からは、食事業務の効率化は単なる作業の省力化にとどまらず、ケアの質や安全性を高める鍵であることが伝わってきます。
これからの介護現場では、外部の調理サービスや配食サービス、業務支援の仕組みなどをうまく取り入れながら、人にしかできないケアに時間を使える環境づくりが求められそうです。
<記事等でのご利用にあたって>
・引用元が「株式会社NEXERとpocher(ポシェ)による調査」である旨の記載
・高齢者施設・福祉施設向け調理済み食品のpocher(https://pocher.jp/)へのリンク設置
・該当記事(https://pocher.jp/column/pg6252699.html)へのリンク設置
【pocher(ポシェ)運営会社について】
社名:新東亜交易株式会社
所在地:〒100-8383 東京都千代田区丸の内1丁目6番1号(丸の内センタービル8階)
代表取締役社長:森田 克己
事業内容:高齢者施設・福祉施設向け調理済み食品「pocher(ポシェ)」運営。有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅、グループホーム、デイサービス、障がい者施設など幅広い福祉施設に対応しています。
【株式会社NEXERについて】
本社:〒170-0013 東京都豊島区東池袋4-5-2 ライズアリーナビル11F
代表取締役:宮田 裕也
事業内容:インターネットリサーチ、SEO、WEBブランディング、レビューコンテンツ、リアルショップサポート、WEBサイト制作
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