Art Collaboration Kyotoのスペシャル・プログラム「渡辺志桜里:supported by Daimaru Matsuzakaya Ladder Project」を開催支援
■展示日時:11月1日(金)~3日(日)■展示会場:Art Collaboration Kyoto(国立京都国際会館)
大丸松坂屋百貨店は、次世代アーティストを支援する「Ladder Project(ラダー・プロジェクト)」の第2弾として、国立京都国際会館にて開催される「Art Collaboration Kyoto(ACK)」のスペシャル・プログラム「渡辺志桜里:supported by Daimaru Matsuzakaya Ladder Project」の開催を支援します。渡辺は生態系と社会の関わりを映し出す作品で知られるアーティストで、今年のACKで新作インスタレーションを発表します。
Ladder Project 2024 選出アーティスト
渡辺志桜里
1984年東京都生まれ。2015年に東京藝術大学美術学部彫刻科を卒業後、17年に同大学大学院を修了。
代表作として知られるインスタレーション作品《サンルーム》は、渡辺にとって⾝近な遊び場であった皇居から採取された植物、⿂、バクテリアを生育する⽔槽を繋ぎ合わせ、その⽔を循環させることで、人工的な⽣態系を作り出している。作品制作の背景には、生物全体の種の絶滅・保護・排除の関係性、生態系の視点から見た国家という共同体、民俗的慣習や祭事に潜在する自然と人間との営みに対する独自の観察がある。
近年の個展に「BLUE」(SACS渋谷、東京、2024年)、「久地良」(デカメロン歌舞伎町、東京、2022年)、「ベベ」(WHITEHOUSE、東京、2021年)、グループ展に、「ノンヒューマン・コントロール」(TAV GALLERY、東京、2020年)、渡邊慎二郎との2人展「Dyadic Stem」(The 5th Floor、東京、2020年)など。2024年11月6日より資生堂ギャラリーにて個展「宿(しゅく)」を開催。
昨年設立した「Ladder Project(ラダー・プロジェクト)」の目的と取り組み
大丸松坂屋百貨店は、ユニークで文化価値のあるアートワークをプロデュースすべく、世界で通用するアーティストになる為の起点をサポートするアーティスト育成プロジェクト「Ladder Project(ラダー・プロジェクト)」を昨年10月より開始しました。初年度は、「Art Collaboration Kyoto 」にて、スクリプカリウ落合安奈氏、玉山拓郎氏の作品発表を支援しました。
初めて推薦委員会を組織、委員の皆様の審査を経てアーティストを選出
2回目となる本年度の選出に際しては、「国際的な現代美術のコンテクストと接続しうるか」「継続的な活動が期待されるか」「この支援をきっかけに新たなステップを切り開けるか」を選出基準に、美術関係者の皆さま、企画制作の株式会社NYAWにご協力いただき選出しています。
■Ladder Project 2024 推薦委員会メンバー
飯田志保子(キュレーター)
角奈緒子(広島市現代美術館学芸員)
藪前知子(東京都現代美術館学芸員)
■企画制作
株式会社NYAW
[推薦者コメント] 藪前知子(東京都現代美術館学芸員)
芸術作品とは、特定の誰かに所有されるものではない。それは利潤を生み出す商品とは異なる公共的な存在であり、マーケットの論理では支えられない特殊な経済活動である。このことを自覚的にプロジェクト化した「Ladder Project」のコンセプトに全面的に賛同し審査に参加しました。
今回選出された渡辺志桜里は、人間社会の論理によって生物環境が管理される状況について批評的に言及してきました。つまりその作品は、芸術の経済的・政治的自律性を前提としているといえます。
現在、最も活動が期待される作家の一人であり、時に生態系をそのまま展示室に転送するなど、所有されることに最も遠い活動を行ってきた彼女を、コンセプトにふさわしい象徴的な作家として選出したいと思います。
展示概要
■展示会場: Art Collaboration Kyoto (国立京都国際会館)
■展示日時:11月1日(金)・2日(土)12:00–19:00、3日(日)11:00–17:00
※最終入場は閉場の1時間前まで
※内覧会 10月31日(木) 招待者と報道関係者のみ
※入場料はArt Collaboration Kyotoに準ずる
ACK(Art Collaboration Kyoto)とは
「コラボレーション」をコンセプトに、京都で開催する現代美術のアートフェアです。国内と海外、行政と民間、美術とその他の領域等、様々な分野とのコラボレーションを実現し、新たな可能性を開く機会として実施。会場となる国立京都国際会館では「ギャラリーコラボレーション」と「キョウトミーティング」の2つのセクションを設け、出展ギャラリーが 作品の展示・販売を行うほか、キッズプログラム、トーク等、これからのアートの担い手を育成する教育プログラムも充実。併せて京都府内では、ACK会期に合わせ多数のアート展示が開催されます。
主催:Art Collaboration Kyoto 実行委員会
京都府一般社団法人日本現代美術商協会、一般社団法人日本現代美術振興協会、一般財団法人カルチャー・ヴィジョン・ジャパン、京都商工会議所、公益財団法人京都文化交流コンベンションビューロー
Ladder Project(ラダー・プロジェクト)とは
大丸松坂屋百貨店が2023年10月に設立した次世代を担うアーティストの作品制作をサポートするプロジェクト。アーティストが安定的な評価を確立していくために、展示場所の提供を通してキャリアをつなぐ活動を行います。このプロジェクトを通じて、アーティストの支援のみならず、その結果生まれる美術作品をより多くの皆さまに触れていただける機会を増やすことで、新たな発見や驚き、楽しさといったアートの力を感じていただくことを目指しています。
Ladder Projectサイト:https://www.daimaru-matsuzakaya.com/ladderproject/
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