【本日開幕!】清流劇場『ヘカベ、海を渡る』 ギリシア悲劇を大阪弁で上演
紀元前1200年の戦争を題材にしたギリシア悲劇を通して 「復讐の連鎖を止める手立て」を考える
【大阪公演】2024年10月3日 (木) 〜 10月6日 (日) / 一心寺シアター倶楽(大阪府大阪市天王寺区逢阪2-6-13)
【東京公演】2024年10月11日 (金) 〜 10月14日 (月・祝) / 上野ストアハウス(東京都台東区北上野1-6-11)
チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて発売中です。
カンフェティにてチケット発売中
http://confetti-web.com/@/seiryutheater_hekabe
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ギリシア三大悲劇詩人の一人、エウリピデスのギリシア悲劇『ヘカベ』を原作にしています。
原作では、紀元前1200年頃に起きたトロイア戦争を元に、被害者へカベが加害者へカベに変化していく様子が描かれました。簡単には統一できない二面性を敢えて提示し、「人間の本質」を抉(えぐ)り出したのだと考えます。
へカベに見られるような変容は、現代社会に於いても存在します。戦火は途絶えず、新たな人間が変容し、復讐へと走ります。この作品を通じて、戦争によって虐げられた者の怒りと変容を描くことにより、「復讐の連鎖を止める手立て」を考えたいと思います。
オリジナルソングの入った大阪弁での上演ですので、これまでのギリシア悲劇作品とは、異なる面白さをご堪能いただけるものと思います。
上演に向けての演出家/田中孝弥の言葉
今回の舞台となるトロイア戦争直後の世界を想像してみる。
倒壊した家屋、くすぶる煙、ふさがった道、親を探して泣く子ども、家族や友人を救おうと瓦礫を取り除く大人たち。食べ物を探して彷徨う人、呆然としゃがみ込んでいる人。そして、おびただしい数のけが人と亡くなった人びと。紀元前1200年頃に起きたとされる戦争だが、惨状という意味では今も昔も似たようなものだろう。少なくとも愛しい人を失った悲しみや怒りは3200年前であろうが今であろうが同じだ。そして、復讐の連鎖が続く。
──ギリシア悲劇という簡素で骨太に描かれた「人間」にふれるたび、私はひるんでしまう。
人間の持つ強さと弱さ、善意と悪意、葛藤、私の胸の内まで見透かされているような感覚になるからだ。それでもなぜか、この「人間の光と闇の世界」を見つめ続けていると、生きるヒントを与えられるような、明日への支えになるような気がするのだ。
公演概要
清流劇場2024年10月公演『へカベ、海を渡る』
原作:エウリピデス
上演台本・演出:田中孝弥
原作翻訳・ドラマトゥルク:丹下和彦
■出演者
髙口真吾 日永貴子 峯素子 泉希衣子 八田麻住 趙清香 辻登志夫 森島隆博
■音楽・演奏
仙波宏文
【大阪公演】
会場:一心寺シアター倶楽 https://isshinji.net/
10月3日(木) 19時
10月4日(金) 14時・19時
10月5日(土) 14時◎
10月6日(日) 14時
※開演45分前より受付開始、開場は開演の30分前です。
※各回、開演5分前から田中孝弥によります《ビフォアトーク》を行います。
◎終演後、アフタートークがあります。
パネラー:西田悠哉氏(劇作家・演出家/劇団不労社)・丹下和彦氏(大阪市立大学名誉教授)
司会:田中孝弥(清流劇場)
【東京公演】
会場:上野ストアハウス https://www.storehouse.ne.jp
10月11日(金) 19時
10月12日(土) 13時・18時◎
10月13日(日) 13時・18時◎
10月14日(月) 13時
※開演45分前より受付開始、開場は開演の30分前です。
※各回、開演5分前から田中孝弥によります《ビフォアトーク》を行います。
◎終演後、アフタートークがあります。
12日/パネラー:小林七緒氏(演出家/流山児★事務所)・丹下和彦氏(大阪市立大学名誉教授)
司会:田中孝弥(清流劇場)
13日/パネラー:濱田元子氏(毎日新聞論説委員兼学芸部編集委員)・日澤雄介氏(演出家/劇団チョコレートケーキ)
司会:田中孝弥(清流劇場)
■チケット料金
前売券:4,500円
当日券:4,800円
各種割引券
ペアチケット:8,400円
U-22券:2,500円(22歳以下の方)
シニア券:4,200円(65歳以上の方)
ハンディキャップ券:3,500円
(全席指定・税込)
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