1人の自死が、残された元同級生4人の人生を揺り動かす……。直木賞作家・窪美澄の真骨頂『君の不在の夜を歩く』本日発売!
「誰かの不在を抱えて生きる、すべての人に捧げる本です」(窪美澄さん)。やるせない別れを経験した人、生きることに戸惑い迷っている人たちに贈る、決定版的感動作です
株式会社新潮社は、窪美澄さんの長篇小説『君の不在の夜を歩く』を、本日3月25日(水)に発売いたします。

〈菜乃子が死んだってよ〉――そんなLINEのメッセージから始まる長篇小説。宗教2世、主婦、会社員、小説家……1人の自死が、残された元同級生4人の人生を深く揺り動かしていくさまを描く、窪美澄さんの最新長篇小説です。
作家の藤岡陽子さんは本作を「本書は日々を懸命に生きる人々の孤独を浮かび上がらせ、そして癒す、いま必要な物語である」と評しています(「四十代という人生の難所」、「波」4月号より)。

■ 窪美澄さん 『君の不在の夜を歩く』をめぐる最新インタビューより
「それほど交流がなかった人でも、亡くなった途端、その人の存在感が増すことってありますよね。亡くなった後でも生きている人に色濃く影響を及ぼすってどういうことなんだろう、と思ったのが始まりだった気がします。なので今回は一人の死によって残された人々が生を振り返る話になりました」
「(菜乃子の死を自死にしたのは)いいことだとは思わないんですけど、私は自分から命を絶つことが特別なことだと思っているわけではないんです。それが罪深いことだとか、自殺した者は地獄に落ちる、といったことではない、というのは、いちばん書きたかったことですね。残された側がその人といた頃の記憶や、自分が生きている実感について考える物語にしたかったんです」
「志賀直哉に『苦しんで生々(いきいき)と暮らすべきだ』という言葉があります。私は、菜乃子は『苦しんで生々と死んだ』と思っていて。それもまたひとつの人生はないかと思います」
「人は何もしていなくても、ただ生きているだけで意味があるんだというのは、大人の私から言いたいことです。まあ、今は世の中が悪くなって、お金のこととか厳しいことはいろいろありますけれど、小さくぼんやりと生きているだけで全然いい」
(「お別れの正解を知りたくて」取材・構成 瀧井朝世 「小説新潮」2026年4月号より)

■ 書籍内容紹介
夜の底は、いつもあなたの香りがするから。
いくつもの悔恨と、ささやかな光を抱えて僕は。
高校時代の同級生五人──三十代後半になった彼らの人生は、一人の自死をきっかけにして、さまざまな挫折や変貌や再出発を強いられていく。宗教二世、小説家、主婦等々、五人それぞれの生きることの迷いと歓びと傷、そして再生への切なる希望を深い声で語り、無常観の果てにある祈りの旋律が鳴り響く著者真骨頂の感動作!
■ 著者紹介
窪美澄(くぼ・みすみ)
1965(昭和40)年、東京生まれ。2009(平成21)年「ミクマリ」で女による女のためのR-18文学賞大賞を受賞。受賞作を収録した『ふがいない僕は空を見た』が、本の雑誌が選ぶ2010年度ベスト10第1位、2011年本屋大賞第2位に選ばれる。また同年、同書で山本周五郎賞を受賞。2012年、第二作『晴天の迷いクジラ』で山田風太郎賞を、2019(令和元)年、『トリニティ」で織田作之助賞を、2022年『夜に星を放つ』で直木賞を受賞。その他の著作に『よるのふくらみ』『夏日狂想』『ぼくは青くて透明で』『給水塔から見た虹は』『宙色のハレルヤ』などがある。

■ 書籍データ
【タイトル】君の不在の夜を歩く
【著者名】窪美澄
【発売日】2026年3月25日
【造本】四六判変型
【定価】1,980円(税込)
【ISBN】978-4-10-325927-5
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