美容医療の利用率が男女ともに増加、リピート利用も進む 病院・クリニック選びの情報源は「検索・比較サイト」のニーズが高まる

美容センサス2024年下期≪美容医療編≫

株式会社リクルート

株式会社リクルート(本社:東京都千代田区 代表取締役社長:北村 吉弘)の美容に関する調査研究機関『ホットペッパービューティーアカデミー』(https://hba.beauty.hotpepper.jp/)は、全国の人口20万人以上の都市居住者のうち、15~69歳の男女1万3,200人を対象に、過去1年間における美容医療に関する利用実態調査を実施しましたので、その結果を一部抜粋してご報告いたします。

■調査のポイント

1.美容医療(※1)の利用率がここ5年で最高水準
1年以内の美容医療の利用率は、女性12.0%(前年差0.8ポイント増)、男性7.8%(前年差なし)で、ここ5年緩やかな増加傾向にある。前年からは、女性30代(前年差3.0ポイント増)、男性15~19歳(前年差2.5ポイント増)が他の年代に比べて大きく増加している。

2.リピート利用や、複数施術の経験が増える傾向

美容医療経験者におけるリピート経験率(※2)は、女性が44.2%、男性が65.8%。また、女性の複数施術経験率は増加傾向で、20代~40代では25%以上がこれまで4種類以上の施術を受けている。男性では15~19歳の40%以上が4種類以上の施術を経験している。

3.病院・クリニック選びで参考にする情報源の変化

「病院・クリニックのホームページ」が男女とも1位だが、「複数の病院・クリニックを検索・比較できるサイト」が重要な情報源として年々順位が上昇。2024年には男女ともに2位にランクアップしている。

(※1)「医療脱毛」「美容内科・美容皮膚科」「美容外科」「審美歯科・矯正歯科」のいずれか

(※2)「再度同じ施術をした経験があり、同じ病院・クリニックで契約をした」「再度同じ施術をした経験があり、異なる病院・クリニックで契約をした」「異なる施術をした経験があり、同じ病院・クリニックで契約をした」「異なる施術をした経験があり、異なる病院・クリニックで契約をした」のいずれかを選んだ人の割合

研究員からのコメント

美容医療の利用率が増加している背景には、施術に対する認知が広がり、料金や施術内容の両面で「手軽さ」を感じる人が増えていることがあると考えられます。20代の利用率が最も高い一方で、30代の女性や15~19歳の男性も、美容医療を積極的に取り入れる傾向が強まっています。また、リピート利用が増えていることから、美容医療は一度限りの体験にとどまらず、定期的なケアとして浸透しつつあることが分かります。美容医療がより日常的な選択肢となっていると言えます。

さらに、検索・比較サイトの重要性が高まっていることは、第三者による中立的な情報提供や、複数の選択肢を比較しながら意思決定ができる環境を、消費者が重視するようになってきていると考えられます。

『ホットペッパービューティーアカデミー』研究員 田中 公子

■美容医療利用率

1年以内の美容医療の利用率は、女性12.0%(前年差0.8ポイント増)、男性7.8%(前年差なし)で、ここ5年緩やかな増加傾向にある。前年からは、女性30代(前年差3.0ポイント増)、男性15~19歳(前年差2.5ポイント増)が他の年代に比べて大きく増加している。

美容医療利用率(※3)(いずれの年も男女各6,600人/各単一回答)

(※3)1年以内に美容医療を利用した人の割合

(年代別)1年以内の美容医療利用率

■ジャンル別利用率

男女とも「医療脱毛」「美容内科・美容皮膚科」が、ここ5年で最も高いスコアになっている。特に、女性は「美容内科・美容皮膚科」の利用率が4年連続で増加、男性は「医療脱毛」が3年連続で増加。

ジャンル別利用率(※4)

(いずれの年も男女各6,600人/各単一回答)

(※4)1年以内に各美容医療を利用した人の割合

 ※医療脱毛(病院・クリニックでの脱毛)、美容内科・美容皮膚科(脱毛除く)として聴取

研究員からのコメント

男女とも「医療脱毛」「美容内科・美容皮膚科」に対するニーズが年々高まっています。女性の利用率を見ると、「美容内科・美容皮膚科」が2020年からの増加幅が大きく、肌トラブル改善やアンチエイジングなどの手段の一つとして美容医療を選ぶ人が増えていると考えられます。男性の若年層で利用率が高まっているのは、韓流アイドルブーム等の影響を受けて、美容に対する関心や意識が高まってきているためと考えられます。

『ホットペッパービューティーアカデミー』研究員 田中 公子

■美容医療を受けた理由

男女ともに「コンプレックスの解消」が美容医療を受ける理由として最も高い。前年からの増加幅が最も大きかったのは、女性は4位「手軽にできるようになったから」。男性は2位「自己満足」と4位「モテたい」。

美容医療を受けた理由(トップ10)

(美容医療経験者/複数回答)

 ※「医療脱毛」「美容内科・美容皮膚科」「美容外科」「審美歯科・矯正歯科」のジャンル別に聴取した結果の合算(のべ集計)

研究員からのコメント

女性においては、例年上位の「コンプレックスの解消」に加えて、近年は施術の手軽さがきっかけとなることも多いようです。一方で、男性では「自己満足」や「モテたい」という理由が増加しており、美容医療が自己表現や他者からの評価を得るための手段として、男性にも広がっていることが分かります。

『ホットペッパービューティーアカデミー』研究員 田中 公子

■美容医療のリピート経験率

美容医療のリピート経験率(※2)は緩やかな増加傾向にあり、女性が44.2%、男性が65.8%。

美容医療のリピート経験率

(美容医療経験者/複数回答)

(※2)「再度同じ施術をした経験があり、同じ病院・クリニックで契約をした」「再度同じ施術をした経験があり、異なる病院・クリニックで契約をした」「異なる施術をした経験があり、同じ病院・クリニックで契約をした」「異なる施術をした経験があり、異なる病院・クリニックで契約をした」のいずれかを選んだ人の割合

■美容医療の複数施術経験率

女性の複数施術経験率は増加傾向で、20代~40代では25%以上が4種類以上の施術を経験している。男性では15~19歳で4種類以上の施術を経験している割合が40%を超えている。

美容医療の複数施術経験率(※5)

(美容医療経験者/各単一回答)

(※5)複数の施術を受けた経験がある人の割合

美容医療の施術種類数ゾーニング(2024年)

研究員からのコメント

美容医療のリピート利用が増えていることは、施術結果に対する高い満足度や、継続的なケアへのニーズが高まっていることを示しています。また、美容医療利用者の半数以上は、単一の施術にとどまらず、複数の施術を組み合わせて利用していることが分かります。

『ホットペッパービューティーアカデミー』研究員 田中 公子

■病院・クリニック選びで参考にする情報源の変化

「複数の病院・クリニックを検索・比較できるサイト」が重要な情報源として年々順位が上昇。2024年には男女ともに2位にランクアップしている。

病院・クリニック選びで参考にする情報源

(美容医療経験者または意向者/複数回答)

研究員からのコメント

美容医療のための病院・クリニックに関する情報がインターネット上でも多く見られるようになっており、利用者にとっての選択肢は広がっています。今後「自分に合う病院・クリニックはどこなのかが知りたい」というニーズはますます高まっていくでしょう。複数の病院やクリニックを検索・比較できるサイトを利用した情報収集は、幅広い年代にとって意思決定のための重要なプロセスとなっています。

『ホットペッパービューティーアカデミー』研究員 田中 公子

■『ホットペッパービューティーアカデミー』とは

美容に関する調査研究機関。「美容の未来のために、学びと調査・研究を」をビジョンに2014年に開校しました。美容サロンのマネジメントやマーケティングを学ぶ「経営セミナー」、美容センサスなどの「調査研究」、訪問美容・女性活躍・SDGsなどの情報提供・イベント開催などをはじめとした「サステナビリティ活動」を柱に、全て無料で美容業界へ情報発信しています。これらの活動により、美容業界の成長に寄与する場の提供を目指しています。

調査概要

調査名  :「美容センサス2024年下期≪美容医療編≫」

調査手法:インターネットリサーチ

調査期間:2024年8月6日~8月20日

調査対象:全国、人口20万人以上の都市に居住する15~69歳の男女各6,600人

詳細は「美容センサス2024年下期≪美容医療編≫報告書」をご参照ください。

美容センサス2024年下期≪美容医療編≫

https://www.recruit.co.jp/newsroom/pressrelease/assets/20241212_beauty_03.pdf

美容センサス2024年下期≪美容医療編≫報告書

https://www.recruit.co.jp/newsroom/pressrelease/assets/20241212_beauty_04.pdf

▼リクルートについて

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会社概要

株式会社リクルート

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業種
サービス業
本社所在地
東京都千代田区丸の内1-9-2 グラントウキョウサウスタワー
電話番号
-
代表者名
北村吉弘
上場
未上場
資本金
-
設立
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