思想界の碩学による究極の日本人論――『日本人の精神Ⅰ 権威と空気の構造』が本日発売!
西欧文明との遭遇、天皇と外来文化、そして「空気」……誰もが無意識で感じている「空気」と「権威」から日本人の精神構造を読み解く!――日本人の無意識に作用する原則を探究する。
日本人はなぜ「日本人論」が好きなのか。そこには、西欧文明との遭遇によるアイデンティティの危機がある――。佐伯啓思さんの新刊『日本人の精神Ⅰ 権威と空気の構造』では、この問題を出発点に、日本社会を形作ってきた「権威」と「空気」の構造を読み解きます。天皇と外来文化という二つの権威が交差し、それを受け止める独自の社会構造のなかで、日本人の無意識に作用してきた「見えざる原則」が浮き彫りになる、渾身の新シリーズ第一弾。2026年5月20日に新潮社より刊行します。

【目次】
はじめに
第1章 日本における「権威」の構造
第1節 「日本型権威」のからくり
第2節 「天皇制度」のからくり
第3節 「アメリカニズム」と戦後日本
第2章 「空気の支配」について
第1節 日本は果たして「同質社会」なのか
第2節 「空気の支配」をもたらすもの
第3章 「応報原理」と「日本教的自然法」
第1節 ハビアンの「ナツウラの教え」
第2節 「日本的応報原理」について
第4章 日本近代、ふたつのディレンマ
第1節 福澤諭吉のにがい「予言」
第2節 道義をもった敗者への愛惜
■書籍内容紹介
われわれの心の深層にある「独自の思考様式」はなにか?
日本人はなぜ「日本人論」が好きなのか? そこには西欧文明との遭遇によるアイデンティティの危機がある。この問題を出発点に、天皇と外来文化という二つの「権威」の交差と、それを「空気」として受け止める独自の社会構造から、日本人の無意識に作用する「見えざる原則」を探究する。渾身のシリーズ第一弾!
■著者からのメッセージ
このたび、新潮社から『日本人の精神』と題する三冊本を出版していただくこととなった。その第一分冊が『権威と空気の構造』である。この三冊本は、私の集大成である。こういうと少し大げさかもしれないが、私の主観の上ではそういう気分である。
ふつう、集大成というと、これまでの研究成果の積み上げの上にその成果が一気に開花するかのような印象があるが、私の場合はそうではない。
50年前、すなわち1970年代には、大学院で経済学や経済思想などをやっていたのが、半世紀後には、「日本論」「日本人論」になってしまったのである。
専門的な学問的生活などというものは私には縁遠いものだが、それでも、知的関心でいえば、70年代には社会科学の先端分野である数理経済から出発して、途中、政治学、社会学、西洋哲学などに出入りしながら、半世紀後には、「日本人論」へ到達するというのでは、どうみても研究成果の積み上げどころではない。横滑りである。専門の深化ではなく、専門の横断である。
しかし、当人からすれば、この横滑りには十分な理由があって、その結果が、『日本人の精神』という三巻シリーズなのだ。半世紀かけた放浪が、この本にたどり着いたということである。集大成ではなく、終大成というべきかもしれない。
■著者紹介:佐伯啓思(サエキ・ケイシ)
1949(昭和24)年、奈良県生まれ。社会思想家。京都大学名誉教授。京都大学こころの未来研究センター特任教授。東京大学経済学部卒。東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得。2007年正論大賞。『隠された思考』(サントリー学芸賞)、『反・幸福論』『さらば、資本主義』『反・民主主義論』『経済成長主義への訣別』『死と生』『近代の虚妄』など著作多数。雑誌「ひらく」を監修。

■書籍データ
【タイトル】日本人の精神Ⅰ 権威と空気の構造
【著者名】佐伯啓思
【発売日】2026年5月21日
【造本】新潮選書
【定価】1815円(税込)
【ISBN】978-4-10-603945-4
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