【ＪＡＦ岡山】子どもの上下左右の視野は大人の70％程度！大人に見えているものが、見えていない可能性も。

ＪＡＦ岡山支部（一般社団法人日本自動車連盟岡山支部　支部長　梶谷 俊介）は、子どもに対する交通ルールの徹底と、ドライバーの思いやりを持った運転を呼び掛けています。

【歩行中の交通事故死者は7歳児が最多。左右を見渡せる角度が狭いことが一因】
交通事故総合分析センターの調査によると、全国における歩行中の交通事故死傷者数を年齢別に見ると、小学1年生を含む7歳児が突出して多くなっています。※1
その理由の一つに、子どもの視野角（左右を見渡せる角度）が狭いことがあります。
ＪＡＦが行ったユーザーテストでは、子どもの視野角は大人の７０％程度で、特に左側から来た車に気づきにくいとの結果が出て、道路横断時には首を振って左右の安全を確認すること、高く手をあげて周囲の車両に横断の意思表示をすることの重要性が明らかになりました。※2

【子どもに対して、安全な横断方法と車両の停止確認の徹底を！】
まだ、学校が本格的に始まっていない地域もある状況ですが、小学校が始まると子どもだけでの登下校が増え、保護者の目が行き届きにくくなります。
まだ、子どもと自宅で過ごすことが多いこの機会に、道路を横断する時には、以下の（１）～（３）の手順を徹底するとともに、
「自分の安全と生命は自分で守る」ことの大切さをあらためて伝えましょう。
（１）横断歩道の手前で止まって、右・左・右の順で、首を真横に向けて安全確認
（２）高く手をあげて、周囲の車両に道路を横断する意思表示をする。
（３）車が止まったことを確認してから横断する。

横断歩道での視野

【自宅学習、登下校中の子どもを見かけたら飛び出しに備えて、いつでも停止できる準備を！】
平成３０年に岡山県内で発生した歩行者の人身事故において、歩行者の違反ワースト３は「横断歩道外横断」、「飛び出し」、「信号無視」です。※3
車は、ドライバーが危険に気づいてブレーキが効き始めるまでに０．７秒～１秒程度、そのままの速度で走り続けます。時速４０ｋｍの車は、１秒間に約１１ｍ進みます。
運転中に登下校中の子どもを見かけたら、急な飛び出しに備えて減速する、ブレーキペダルに足を置くなど、いつでも停止できる準備と思いやりを持った運転を心がけましょう。

※６歳児の視野を疑似体験できる「チャイルドビジョン」の体験取材を承ります（岡山県内）。

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【データ出典】
※1：同センター発行「イタルダインフォメーション№121」
※2：JAF USERTEST 2004年4月号
※3：岡山県警察本部「交通年鑑　平成30年資料版」P.112