【最速書評】文芸評論家・三宅香帆、ラッパー・ZORNらによる特集「若手表現者が読む、村上春樹『夏帆―The Tale of KAHO―』」が本日発売の「新潮」8月号に掲載!
井戸川射子、九段理江、鈴木結生、ZORN、福尾匠、マーサ・ナカムラ、三宅香帆……主人公の夏帆と同世代の、同じく言葉を使った仕事に就く7名が、多種多様な感想文を寄せました。
さらに今号には、村上氏と同じく世界でその動向が注目される多和田葉子氏の新連載「幻の熱帯雨林」、『ゲーテはすべてを言った』が韓国で販売部数10万部を突破した鈴木結生氏の新作「ビンゴ!」の前篇150枚、映画『急に具合が悪くなる』制作秘話もふくむ濱口竜介監督と石橋英子氏の往復書簡なども掲載します。


「これまでいろんな女性とデートのようなことをしてきたが」とその男は言った。「正直いって、君みたいな醜い相手は初めてだよ」
村上春樹氏の最新作『夏帆―The Tale of KAHO―』は、こんな衝撃的な一節から始まります。7月3日に発売となり、話題を呼んでいるこの作品について、初出媒体でもある「新潮」では、26歳の主人公と同世代と言ってもよい20~30代の表現者たちに自由に感想文を寄稿してもらいました。
村上春樹が私のために書いたオーダーメイド小説!くらいの感動があった
――九段理江(小説家)
自分の身に降りかかった試練や作り上げてきた物語に対する、作者としての愛おしさが滲んでいる
――ZORN(ラッパー)
私にはテキストとしてより音としての印象の方が強かった
――マーサ・ナカムラ (詩人)
『夏帆』は、村上作品において新しい主題を獲得したと言われる小説になるだろう
――三宅香帆(文芸評論家)
と読み筋はさまざま。なかには厳しい評価の方もいますが、新作発表のたびこうした議論が巻き起こるのも、村上作品ならではと言えるかもしれません。
『夏帆』の物語を読み終えたあとの読書会のように、あるいはここから作品に向かう方のガイドとしても、ぜひあわせて手に取っていただけたら嬉しいです。
■ 村上春樹さんメッセージ

■ 『夏帆―The Tale of KAHO―』内容紹介
「正直いって、君みたいな醜い相手は初めてだよ」
26歳の絵本作家、夏帆は初対面の男にいきなりこう告げられた。
とびきり美しくも賢くもなく、ただ少しばかり好奇心の強い彼女は、 怒りよりもショックよりも、ただ純粋に驚いた。
――この男はいったい何を告げようとしているのだろう?
しかしそれから彼女の周りでは、実にさまざまな奇妙な出来事が起こりはじめる。
第一章 夏帆とモーターサイクルの男
第二章 武蔵境のありくい
第三章 夏帆とシロアリの女王
第四章 守護天使、象の卵とスカーレット・ヨハンソン
■ 書籍データ
【タイトル】「新潮」2026年8月号
【発売日】2026年7月7日(火)
【造本】A5版
【定価】1200円(税込)
【JANコード】4912049010864

【タイトル】夏帆 The Tale of KAHO
【著者名】村上春樹
【発売日】2026年7月3日
【造本】厚表紙丸背カバー
【定価】2,860円(税込み)
【ISBN】978-4-10-353440-2

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