フクを通して海洋環境を学ぼう!「ふくレボ教室 in 下関短期大学」を開催しました!

2024年12月17日(火)【場所】下関短期大学(山口県下関市)

一般社団法人Minatodeフォーラム(海のごちそう地域モデルin下関)は、2022年度より下関を代表する魚・フク(フグ)を題材に、下関の海で起こっている変化と現状を「知る」「触れる」「食べる」という感性を刺激しながら、今の海を感じて考え、100年後の下関の海に想いを繋ぐことを目的として活動してまいりました。

2023年より幼児教育過程を有する下関の大学との連携がスタート。本年度も下関短期大学・保育学科の学生に対して「五感を使ってふくについて学ぶ」勉強会を行いました。年明けに実施を予定している下関市内の幼稚園での教育実習に向けて、地域の食文化であるフグについて総合的な学びを得ていく機会です。

幼児教育に携わる学生の皆さんが、実際に幼児教育機関で教育実習を行うことで、想像と経験、学びの機会へのサポートの提供とともに、カリキュラムの定型化を目指しています。

このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

公式サイト https://fuku-revolution.com/

公式SNS https://www.instagram.com/fukurevo_shimonoseki/

下関短期大学公式サイト https://www.shimotan.jp/

イベント概要

・開催概要

下関短期大学保育課1年生36名の学生に「海の授業」を開催しました。

ふくに詳しすぎる「ふくおいちゃん(松村久氏)」から下関のふく食文化を学び、VRで海の擬似体験。保育科で学ぶ学生が後日行う保育園での園児への授業について学ぶ。学生から園児への教育と食育を兼ね揃えた下関ならではの学生向けプログラムです。幼児教育で活躍したいというキャリアプランを携えた下関の学生たちが、子どもたちに海の変化を伝えること、伝わったときの喜びの大切さを感じてもらいながら、下関の海をを自分ごととして捉えて行く基盤とも言える取り組みです。

※下関ではふぐは、福を呼ぶ縁起の良い魚として「ふく」と呼ばれています。

●SECTION1~オリエンテーション

  保育士を目指す学生にむけて(講師:川島智子)

●SECTION2~海感VR360°感性デザインワークショップ(講師:柳川 舞)

 「ふくおいちゃん本」「まふくちゃんクッキー」の贈呈

●SECTION3~フクと海と下関の話(講師:松村 久 氏) 

●SECTION4~質疑応答、まとめ

・日程   2024年12月17日(火)

・開催場所 下関短期大学

・参加人数 40名

保育士を目指す学生にむけて(講師:川島 智子)

はじめに、運営チームからの挨拶と自己紹介、そしてこの活動の趣旨の説明を学生の皆さんに行いました。講師の川島さんは、本業がアナウンサーでありながら教員として活動されています。ふくレボ教育連携チームも担当し、下関市でマルチに活躍している「伝える人」。

ここではなぜ、今このような「下関の海が一体どんな問題を抱えているのか」を子ども達に伝えていくことが必要なのか?感性を磨く活動が必要なのか。私たちの活動を通して何を子ども達に学んでもらうのか。

また、アナウンサーの立場から、園児へ伝えるための自己表現力、話し方、言葉の重要性の講義を行いました。

海感VR360°感性デザインワークショップ(講師:柳川 舞) 

実行委員長の柳川さんが毎回講師を務めているワークショップ。ここでは、VRで海の中を覗くだけではなく、海を中心に地球環境についての講義を行いました。

今という現状に於いて、学生の皆さんは直接的に環境問題は興味がないかもしれません。しかし環境問題についてはいわゆる「意識高い系の人がやっていた」時代はとっくに終焉を迎え、授業に参加してくれた学生の皆さんの子どもや孫の世代になる頃には、今の地球環境は残っていないと考えてもいいかもしれません。地球環境の問題は遠い話ではなく、今そこにある問題であるという警笛を鳴らしているのが、目の前にある海の問題であること。海に囲まれた下関で暮らす私たちが気づいていくべきこと、知るべきことは何かをVRの映像と合わせて学生の皆さんに知っていただく機会となりました。

また、ここでは「まふくちゃんクッキー」を制作したお菓子職人・⼭⾥千尋さん(umitomori 代表)からのビデオメッセージを視聴し、クッキーの説明や制作時の課題などの背景にあるストーリーを学生の皆さんに共有しました。学生の皆さんは真剣にパッケージのメッセージを読みながら関心を寄せていた姿が印象的でした。

フクと海と下関の話(講師:松村 久 氏)

「ふくおいちゃん」として下関市内の小中学校で下関のふく食文化や歴史、下関とふくの関係についての講義を行いました。学生の皆さんには「ふくおいちゃんの本」も配布されました。この本は後日、教育実習を行う幼稚園でも「まふくちゃんクッキー」とともに園児にも配布されます。

実は先日、下関の南風泊市場にある生簀のふくが海洋環境の変化による潮流の異常で大量発生したマイワシによる酸欠にて約7000匹が大量死した話題にふれ、「こんなことは長年市場で働いていた中でも初めての出来事だった」と、タイムリーに海の環境が確実に変わってきていることを目の当たりにした出来事についても触れました。

(参考)https://www.yab.co.jp/news-list/202411284164

今後の予定

今回の講義を受けていただいた学生の皆さんの中から、この活動に関心や興味、想いを持っていただいた皆さんと、「学校法人河野学園 認定子ども園 下関短期大学付属第一幼稚園」で教育実習を行う予定です。教育実習を通して園児たちにどのように伝え学びに繋げていくか、またこの教育実習を定期的なカリキュラムとして実施していく自走化に向けて掘り下げていきます。2月〜3月に「フクを通して海洋環境を学ぼう!ふくレボ教室」として予定しています。

参加者からの声(ヒアリング・アンケートより)

●参加者の声

・今の自分が出来ることは何か、現実的に考えることから始めていけば良いということを学んだ。

・海の現状を知ることで意識が生まれ、海や環境をみる目や情報への敏感さへの変化に繋がる。

<団体概要>

団体名称:海のごちそう地域モデルin下関(一般社団法人 Minatode フォーラム)

URL:https://fuku-revolution.com/

活動内容 :食文化を通じた海洋教育を提供し、海と人の関係性や海洋の恩恵・未来、課題について理解を深めるためのメディア制作、イベント出演と人材紹介、運営、人材育成・教育事業、情報配信を行っています。

日本財団「海と日本プロジェクト」

さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。

https://uminohi.jp/

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会社概要

URL
https://uminohi.jp/
業種
財団法人・社団法人・宗教法人
本社所在地
東京都港区赤坂2-14-4  森崎ビル3階
電話番号
03-6441-2561
代表者名
渡邉友弘
上場
未上場
資本金
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設立
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