【特集】「終戦の日に『火垂るの墓』を読む」が新サブスク「新潮QUE」にて開始
8月15日、終戦から81年を迎える日本。戦争の体験を直接語れる人が年々少なくなるなか、高畑勲監督が作家・野坂昭如の直木賞受賞作をアニメーション化した『火垂るの墓』が、あらためて注目されています。幼い兄妹の視点から、戦争によって日常を奪われ、妹を死なせるに至った少年の姿を描いた本作は、戦争の悲惨さを伝える作品として、日本のみならず世界中で多くの人々の心を揺さぶってきました。一方で、『火垂るの墓』は単純な「反戦映画」として捉えきれない複雑さも備えています。

そのスタジオジブリの不朽の名作「火垂るの墓」に、新たな光をあてた1冊が、6月に刊行された『高畑勲と「火垂るの墓」- 「幻の脚本」と「7冊の構想ノート」を読み解く』です。著者は、本の元となったETV特集「火垂るの墓と高畑勲と7冊のノート」(2025年8月放送)を企画・制作した、NHK首都圏局ディレクターの寺越陽子さんです。
寺越さんは番組の取材後も高畑監督と親交を続け、2018年に高畑さんが亡くなるまで、月に二度ほど会って話をしていたといいます。

今回の特集では、アニメ映画「火垂るの墓」に関する解説記事のほか、高畑監督の“最後の教え子”である寺越さんへのインタビュー記事も配信中です。4000字にわたる記事では、高畑監督の人間性をよく表す、寺越さんにとって忘れられない会話のやり取りや、「これは反戦映画ではない」と語り続けた高畑監督の“真意”についてなど、貴重なお話を伺っています。
また、新潮QUEでは、アニメ映画「火垂るの墓」の原作小説を収めた野坂昭如著『アメリカひじき・火垂るの墓』も、有料会員向けに配信中です。
アニメ映画「火垂るの墓」は今夏もNetflixでの配信がはじまっています。
戦争の記憶が少しずつ遠いものとなり、作品そのものの受け止め方も変わりつつあるいま、私たちは『火垂るの墓』をどのように読み、見つめ直せばよいのでしょうか。原作と映画、それぞれに込められた問いをたどりながら、この作品がいまなお私たちに突きつけるものを考えます。
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