最先端のAI技術、自動操縦技術、ロボット技術を搭載した次世代ロボット掃除機のコンセプトモデルを開発

パナソニックグループ

次世代ロボット掃除機のコンセプトモデル(開発品写真1)次世代ロボット掃除機のコンセプトモデル(開発品写真1)

パナソニック株式会社(本社:大阪府門真市 社長:津賀一宏 以下、パナソニック)と学校法人千葉工業大学(理事長:瀬戸熊修 以下、千葉工大)は、最先端の人工知能(AI)技術、自動操縦技術およびロボット技術を搭載し、高度な知能化白物家電へと進化させた次世代ロボット掃除機のコンセプトモデルを共同開発しました。

このコンセプトモデルは、ディープラーニングで進化させた世界初(※1)の「AI 床センサ」により、床上の物体を認識し、段差に応じて自動的に本体を持ち上げて走行を続けるほか、千葉工大 未来ロボット技術研究センター(fuRo)独自の高速空間認識技術「ScanSLAM」(※2)を活用して、部屋の形状のみならず、室内で動く人も検出。ロボットの全周囲にある動・静物体を認識して、瞬時に自分と相手の位置を把握する知能を備えています。自動操縦技術との組み合わせで、タブレット端末で掃除スポットを遠隔で指示したり、人と協調して掃除することも可能です。また、周囲環境と自分の位置を常に正確に把握できるため、確実に充電台に戻ることができることに加え、ロボット技術により、充電台にドッキングした本体を、電動で縦置き状態に吊り上げる機能も実現しました。

パナソニックと千葉工大は、2017年12月、次世代ロボティクス家電の技術開発を目的に、千葉工大 津田沼キャンパス内に「パナソニック・千葉工業大学産学連携センター」を設立しました。本開発は、同センター所長も兼ねる、千葉工大fuRoの古田貴之所長による指揮の下、両者のエンジニアが大学と企業の垣根を超えて合同で開発を進めました。
千葉工大 fuRoがロボット開発で培ってきたソフトとハードの基幹モジュールの活用およびその統合開発のプロセスと、パナソニックが長年培ってきた、信頼性の高い家電製品の企画・開発力を掛け合わせ、ソフトとハード統合しながら短期間で試作と改善を繰り返すアジャイル開発に挑み、高度な知能化白物家電の開発では革新的な約3か月という短期間で完成させることができました。コンセプトモデルのデザインは、世界的なプロダクトデザイナーの山中俊治氏が、パナソニックのデザイナーと共同で創作。デザインとエンジニアリングの双方でオープンイノベーションを推進したことも本開発プロセスの特長です。
今後、さらに実証実験を重ね、商品化につなげていきます。

お客様の暮らしに寄り添う家電製品が、AIやIoT、ロボット技術と融合し高度化することで、個々の製品機能の向上に留まらず、様々な機器やサービスと連携して、より安心、便利で豊かな体験を提供できると考えています。今回導入した、オープンでアジャイルな開発プロセスを、他の知能家電の開発にも展開し、よりよい暮らしの実現を目指していきます。

※1 ロボット掃除機に搭載された、レーザ距離センサとディープラーニングを用いた床上物体認識技術として、2018年11月1日現在、パナソニック調べ。
※2 ScanSLAM とは、千葉工業大学fuRo が開発した高速・高精度なSLAM 技術。ロボティクスシンポジア2017&2018「優秀論文賞受賞」。SLAM(Simultaneous Localization and Mapping)技術とは、レーザやカメラ等のセンサの情報を解析して自己の位置を推定しつつ周囲の地図を構築する、自動操縦やロボットにおける”人間の目”の役割に相当するコア技術

以下プレスリリースをご覧ください。
▼[プレスリリース] 最先端のAI技術、自動操縦技術、ロボット技術を搭載した次世代ロボット掃除機のコンセプトモデルを開発(2018年11月1日)
https://news.panasonic.com/jp/press/data/2018/11/jn181101-3/jn181101-3.html

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業種
製造業
本社所在地
大阪府門真市大字門真1006番地
電話番号
06-6908-1121
代表者名
楠見 雄規
上場
東証プライム
資本金
2590億円
設立
1935年12月