日本よ、再び動き出せ――ハーバード大卒・松下電器育ちの戦略投資会社CEO ジョナサン・ マルボーによる初の著書『日本よ、覚醒せよ』【11/18発売決定!】
ニューヨーク州ブロンクスで生まれ育ち、ハーバード大学卒業後に松下電器で「日本流」を学び、その後コロンビア大で法務博士(JD)とMBAを同時取得し、以降、レイサム&ワトキンス法律事務所やクレディ・スイスなど複数の法律事務所、投資銀行に勤務する等、異色の経歴を持つ戦略投資会社CEOジョナサン・マルボー氏による初の著書『日本よ、覚醒せよ』が11月18日、新潮新書より刊行されます。

これは私の日本への恩返しである。
日本は常に、いかなる時代も、変われる力を持ってきた。
――ジョナサン・マルボー
■ジョナサン・マルボー氏とは、何者なのか?
プエルトリコからの移民1世を母に持つ著者は、ニューヨークのサウスブロンクスというワイルドな地域に生まれ育ち、ここでストリートの流儀を学びます。恵まれた体格を活かし、一時は将来を嘱望された野球選手でしたが、故障をきっかけに学業に専念し、ハーバード大学に進学。そこはエリートたちの集う場でした。ブロンクスとハーバード、二つのまったく異なる場で学んだことはその後のキャリアに大きく寄与します。
大学卒業後は、現地の投資銀行やコンサルタント会社に就職する同級生たちを横目に周囲の反対を押し切り、日本の松下電器(現・パナソニック)に入社。「根回し」など日本流のビジネスを貪欲に吸収します。ビジネスだけでなく、大阪ならではの親密な人間関係を堪能した3年間を経てアメリカに帰国した後は、コロンビア大学ロースクールで法務博士(JD)、経営大学院でMBAを同時取得。
卒業後はレイサム&ワトキンス法律事務所に弁護士として勤務し、ゴールドマン・サックス、クレディ・スイス、KKRなどの投資銀行・プライベート・エクイティ・ファンドをクライアントとして担当しました。その後、金融業界へ転身し、リーマン・ブラザーズ、クレディ・スイス、ドイツ銀行で、投資銀行業務に従事しました。
現在は独立し、戦略投資会社・グランドアライアンスCEOとして日米の企業の戦略構築や橋渡しに尽力。小池百合子東京都知事のアドバイザー、東京都のアンバサダーも務めています。
■調和・平穏……美点の先にある、日本の停滞とは。
大阪でのサラリーマン時代には、朝礼での社訓唱和、スナックでの深夜までの飲み会等につき合うほど日本流に馴染んできました。日本の美点は数多くあると語る一方で、時にそれらが今や欠点や短所となり、それが成長を妨げていると厳しく指摘します。
あまりにも成功した体験を持つために、日本は変革する能力を失った。あまりに規律正しく、システムの外見があまりにも完璧なため、その内側で生きる者には脆弱性が見えなかった。構造がほぼ完璧に機能したがゆえに、自らの限界を覆い隠したのではないか。矛盾するようだが、そういう私自身、日本のシステムをいく度も素晴らしいと感じた。その恩恵を受けてきたことは否定しない。だから、脆さも含めて問題点に気づくのにはとても時間がかかった。(本文より)
「割に合わない」ことをやろうとしないマインド、得点よりも失点を気にするマインド、調和を気にするあまりに突出を嫌うマインド……これらによって日本は一見平穏であるが、内部は崩壊している、というのです。
根回しによって、会議は円滑に進行する。ほとんどの会議は、決定すること、決定を仰ぐことが目的ではない。すでに決定した事項を確認するための儀式だった。(本文より)
日本は失敗への許容度が低い。失敗は永続的にマイナスのレッテルを貼られかねない。敗者の経験を貴重だと評価して活用しようという発想にはなかなか至らない。(中略)このような環境ゆえ、人はなかなかチャレンジしない。所属する会社から思い切って飛び出すことなどできない。大きなリスクを取って起業するよりも、リスク少なく社内にとどまるほうが賢く正しい判断といっていいだろう。(本文より)
数々のビジネスの現場での経験に基づく日本論、日本人論は私たちにとっては耳の痛いものかもしれません。しかし、誰もが思い当たるものです。大の親日家であり「日本に恩返しをしたい」と語る著者の言葉は、そのマインドを変えることを読者に強く促します。
選択肢は2つしかない。行動するかしないかだ。黙ったままは無責任だ。(本文より)
■経営学者・楠木建さんからの推薦コメント
本書刊行にあたり、楠木建さん(経営学者、一橋大学PDS寄付講座・シグマクシス寄付講座特任教授)より推薦のコメントをいただきました。
日本の社会と企業の中で長く豊かな直接経験をもち、「日本への恩義がある」と言う筆者。
日本の再生に「革命」は不要。信頼という資産を活かしながら、システムを再調整すべし――その提言はひたすら現実的で説得力がある。
――経営学者 楠木建
■目次
序章 日本で進む静かなる危機
第1章 ブロンクスとハーバードで学んだ二つの流儀
第2章 松下電器の「日本流」に私は感服していた
第3章 日本は「成功の罠」に陥っている
第4章 平穏な社会はただ鈍感なだけかもしれない
終章 変革は危機を認識した個人から始まる
■著者紹介:ジョナサン・マルボー Jonathan Malveaux
1974年アメリカ、ニューヨーク州サウスブロンクス生まれ。ハーバード大学卒業後、松下電器に入社。3年間、「日本流」のビジネスを学び、帰国後、コロンビア大学ロースクールで法務博士(JD)、経営大学院でMBAを同時取得。以降、レイサム&ワトキンス法律事務所、クレディ・スイス等に勤務したのちに独立。現在は戦略投資会社グランドアライアンスCEOの他、東京都のアンバサダーを務める。 本書は初の著書となる。
■書籍データ

【タイトル】日本よ、覚醒せよ
【著者】ジョナサン・マルボー
【発売日】2026年11月18日
【造本・頁数】新書判ソフトカバー・192頁
【本体定価】946円(税込)
【ISBN】 978-4-10-611142-6
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