たった10秒の片付けから始まった、今までにないうつ回復エッセイ! 作家、岡 映里の実録手記に加え、人気漫画家、瀧波 ユカリによる描き下ろし漫画も収録。
株式会社KADOKAWA(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:松原眞樹)は、『自分を好きになろう うつな私をごきげんに変えた7つのスイッチ』を2017年6月15日に刊行いたします。『境界の町で』で鮮烈なデビューを果たした岡 映里が、うつ症状と向き合い、「ごきげん」な自分を取り戻すまでの試行錯誤の1年半を書き下ろした実録手記です。
恋愛、仕事、お金……
「なにもかもうまくいかない」理由は「自分が嫌い」だったから!
不思議だけれど、行動を変えると心も連動して変わるのです。
掃除、オシャレ、ことば……
胸に眠っていたこれらの「7つのスイッチ」を探り当て、行動をすることで、重いうつが改善し、毎日が驚くほど軽やかに動き始めた――。
人気漫画『臨死!!江古田ちゃん』『ありがとうって言えたなら』の著者、瀧波 ユカリによる描き下ろし漫画も収録。
【本書「はじめに」より】
心が不安定に揺れ、怒りの感情をコントロールできなかった時。
精神疾患のつらい症状を抑える薬を飲んで、感情が消えてしまった時。
不仲の両親のことを考えると、決まって心が凍ったようになって表情が消えてしまう時。
「自分だけがないがしろにされている」と思い込んで、友達の輪から離れ自分の殻に閉じこもってしまった時。
私は、自分の心が、なぜ、そうなってしまうのか、その原因やきっかけが全くわかりませんでした。長く続いた抑うつ状態も、「これは自分の運命で、自分にはどうにも変えることができない」と諦めていました。
でも、結論から言えば、それは「心の地図」を持っていない状態で、心を彷徨わせていただけだったのです。――
【本書解説より】
―――最近の脳科学でも、うつ病を持続させているのは、この否定的思考や感情の反復(反芻:rumination)ではないかと考えられています。つまり、自らの思考が病気も持続させているのです。主人公の映里さんは、本書『自分を好きになろう』のなかで、そんなネガティブな世界から、いろいろな人の助けを借りながら(これも自分の力の一部です)、サバイバルした経験を語ってくれています。そして病気は確かに自分のせいではないけれど、病気と付き合っていくやり方は自分で決められるんだ、ということに気付きました。きっかけは、ありふれた一つの「行動」でした。それは「症状」というより「疾病行動」ともいえるある種の自分で作った〝思い込み〞に気づくことからはじまりました。掃除をする、それも自分の近くのペットボトルを10秒だけ片付ける、という実現可能な小さな「行動」からはじめたことが成功の元でした。
――――――医療法人桜桂会 犬山病院 院長 高沢 悟
- 目次
第1章 ゴミ屋敷を片付ける
第2章 明るい色の服を着る
第3章 言葉を変える
第4章 過去を書き換える
第5章 笑顔を外に伝える
第6章 筋トレをする
第7章 人の役に立つことをする
- 著者紹介
作家。1977年、埼玉県三郷市生まれ。ホテル宴会場の皿洗い、クラブ店員、パソコンショップ店員、歯科助手、家庭教師などの職を転々としながら、慶應義塾大学文学部フランス文学科卒業。のち、Web開発ユニット起業、会社員、編集者、週刊誌記者などの仕事を経る。2013年、双極性障害と診断される。仕事をやめ、離婚などの経験を経て、2年間の治療を経て2015年に症状が落ち着く。以後も続いたうつ状態を、行動療法、認知療法的な視点から改善。現在は認知療法や精神障害者の福祉政策を学びながら作家活動を行っている。
瀧波 ユカリ(たきなみ・ゆかり)
漫画家。1980年、北海道札幌市生まれ。2004年、月刊アフタヌーンで四季大賞を受賞しデビュー。『臨死!!江古田ちゃん』『あさはかな夢みし』『ありがとうって言えたなら』などの漫画作品の他、『はるまき日記』『女もたけなわ』などエッセイも発表している。
- 書誌情報
『自分を好きになろう
うつな私をごきげんに変えた7つのスイッチ』
岡 映里:著
瀧波 ユカリ:漫画
判型:四六判
ページ数:192
定価:本体1200円+税
ISBN:978-4-04-895953-7
発行:KADOKAWA
2017/6/15発売
https://www.amazon.co.jp/dp/4048959530
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