三島由紀夫賞『伯爵夫人』に10年ぶりの続篇誕生! 蓮實重彦『二朗物語』11月26日(木)刊 行決定!
21世紀日本文学最高の「奇書」にして三島由紀夫賞を受賞した名作『伯爵夫人』に10年ぶりの続篇誕生!
元東京大学総長で、文学や映画の分野におけるカリスマ的批評家でもある蓮實重彦さんが著した小説『伯爵夫人』は近年最大の「文学的事件」でした。今年90歳になった作者がついに完成させた続篇はさらに官能的な感動作です。


活劇×エロス×占領下東京!
二朗はかつて伯爵夫人にも奪われなかった童貞を喪い、大日本帝国は戦争に敗れ滅びた――。だがGHQ占領下の東京で、二朗の性の冒険はなおも苛烈に、いよいよ奔放に続いていく。謎めいた〈男装〉の女スパイ、何やら婀娜っぽい従妹、放埓な女中たち、性の古強者だった祖父が秘かに遺した仏蘭西製拳銃……。無尽蔵な官能とアクション、そして芳醇無類の日本語の大波を体感せよ!
希代の奇書かつ超話題作『伯爵夫人』に続く、戦中・戦後篇いよいよ開幕!
日米戦争前夜、〈伯爵夫人〉と呼ばれる謎めいた女性と旧制高校生との数時間にわたる性的交渉を声に出して読めないような露骨きわまる性的描写や卑語を氾濫させながら香り高く描いた『伯爵夫人』は三島由紀夫賞を受賞。その受賞の際、受賞の心境を問う司会者に「わたくしは『心境』などというものはないと思っております」、「まったく喜んではおりません。はた迷惑な話だと思っております」と言い放ち、記者たちの問いかけにも「馬鹿な質問はやめていただけますか」などと次々にたしなめた“不機嫌会見”で話題をさらう。
今作は全3章からなる長篇小説。第1章「午後の朝鮮薊」では、真珠湾攻撃前日の物語『伯爵夫人』で学習院高生だった二朗は帝大に入学するも召集されて陸軍士官になっている。昭和20年春、日本の敗色が濃厚の中、広島からジャワに飛んで接収した米国製映画を分析せよとの命令が下る。第2章「アニー・パイルと「イサイ フミ」」では、二朗は空襲の標的にされた広島に入れず、駅で出迎えた黒衣の女と尾道の宿に入り悦楽の阿鼻叫喚の中で童貞を喪う。どうやら女は米国のスパイらしく、戦後になってから進駐軍相手の劇場で再会する。第3章「ポンテコルヴォ、または「純白の夜」いかがわしくも色づきて」では、大学に戻った二朗が自宅で病に臥せっていると、従姉がやってきて祖父が隠していたフランス製の拳銃を進駐軍の手前、始末しなくてはならぬと言い出し、病み上がりの二朗は再び性的な活劇を繰り広げざるを得なくなる……。
『伯爵夫人』あらすじ
一九四一年十二月八日の夕暮れ、高校生の二朗は、自宅に同居する伯爵夫人と日比谷で偶然出会い、数刻にわたって性的洗礼を受ける。断髪の従妹蓬子との未熟な戯れしか経験のない二朗は性の深淵を覗き、何度も射精しながらも童貞のままに終わる。やがて伯爵夫人は姿を消し、蓬子は婚約者の元へと去った……。
それから数年、東京帝国大学へ進んだ二朗だが、学徒出陣によって陸軍に応召した。かくて『二朗物語』は一九四五年春から始まる――。
■内容紹介
二朗は童貞を喪い、大日本帝国は戦争に敗れた──だがGHQ占領下の東京で二朗の性の冒険はなおも苛烈奔放に続いていく。謎めいた黒衣の女スパイ、何やら婀娜っぽい従姉、性の古強者だった祖父の遺した拳銃……。かの奇書にして名作『伯爵夫人』、10年ぶりの続篇。
■著者紹介:蓮實重彦(はすみ・しげひこ)
1936年東京生まれ。東大元総長にして文芸批評、映画批評のカリスマ的泰斗。齢90を超えた今夏、主著『「ボヴァリー夫人」論』の加筆文庫化、『大江健三郎論』増補改訂版が刊行され、さらに映画畑では黒沢清世代に留まらず、濱口竜介、三宅唱世代にも影響を与え続け、映画関係でのトークイベントは毎回満員札止めになる(しかも客層が若返っている!)人気ぶり。この11月に東京大学大江健三郎文庫で行われる予定の講演もたちまち予約が満杯になった。今作『二朗物語』は、三島賞を受賞して、その声に出して読みにくい官能的描写(及び不機嫌きわまる記者会見―今なおYouTubeで視聴可能―)が話題を呼んだ『伯爵夫人』の続篇であり、作者10年ぶりの小説となる。近著に『日本映画のために』(岩波書店)など。
■書籍データ
【タイトル】二朗物語
【著者名】蓮實重彦
【発売日】2026年11月26日(木)
【造本】四六判
【本体定価】2,420円(税込)
【ISBN】978-4-10-304354-6
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