IPC×WOWOWパラリンピック・ドキュメンタリーシリーズ「WHO I AM」第6回:サッカー王国ブラジル「盲目の10番」リカルディーニョ

株式会社WOWOW

IPC(国際パラリンピック委員会)とWOWOWの共同プロジェクト「WHO I AM」は世界最高峰のパラアスリートたちに迫る、スポーツドキュメンタリーシリーズ。第6回は、サッカー王国ブラジル「盲目の10番」リカルディーニョ、本名リカルド・アウヴェス(ブラジル/ブラインドサッカー)を取り上げる。


ブラインドサッカーは「暗闇の戦い」だ。視覚に障がいのある4人の選手がアイマスクをしてサッカーを行う(キーパーは目が見える選手が務めることがほとんど)。目をつぶってサッカーをすることを想像しただけで、それがどんなに難しいことか理解できるはずだ。
ペレやジーコ、そしてネイマールと数多くのタレントを生み出してきたブラジルだが、ブラインドサッカーでも、才能あふれるスーパースターがいる。それがリカルディーニョ。【ブラジル代表】【10番】【キャプテン】である彼のプレーを見ると、目が見えても不可能に思えるほどだ。
リカルディーニョは6歳で視力が低下し始め、8歳の時に網膜剥離で失明した。「サッカーは2度とできないと思った」というリカルディーニョだが、自らの身に起こった悲劇に関して、文句を言ったことはなく、そのことで「自分たちは救われた」と両親は言う。
だが、転校先の小学校でドドーという先生に出会ったことで少年の運命は一変する。リカルディーニョの才能を見出したドドーはこう言った「彼は完璧だ」と。そしてリカルディーニョもまた胸が高鳴ったという。「また、サッカーができると知った時は期待と喜びで胸が一杯になった。子供の頃の夢を取り戻し、またその夢を信じられるとわかったからね」。
再び、サッカーを始めたリカルディーニョは、史上最年少でクラブチームに入ると、16歳でブラジル代表に招集された。そして、北京、ロンドンのパラリンピックで2つの金メダルを獲得、3つ目の金メダルをリオデジャネイロで獲得するはずだった。
しかし、運命のリオまで半年を切った今年4月に左足腓骨骨折と靭帯損傷。だが、母国開催のパラリンピックに情熱を燃やすリカルディーニョは諦めなかった。「僕にとっての困難は、ただ乗り越えるためにある」。

11月26日(土)よる9:00からの放送では、必死にリハビリを行い、リオのピッチに立つことを信じ続けたリカルディーニョの姿とともに、どこか憂いを帯びた「10番」の素顔もお伝えする。

IPC×WOWOW パラリンピック・ドキュメンタリーシリーズ WHO I AM [WOWOWプライム]
11/26(土)よる9:00 リカルディーニョ(ブラジル/ブラインドサッカー)
※この番組は、字幕放送及び副音声における解説放送でもお楽しみいただけます。
ナビゲーター&ナレーター:西島秀俊
音楽:梁邦彦
フォトグラファー:新田桂一
詳しくは番組HP
http://www.wowow.co.jp/documentary/whoiam/

<放送スケジュール>
12/10(土)よる9:00 マールー・ファン・ライン(オランダ/陸上)
12/17(土)よる9:00 国枝慎吾(日本/車いすテニス)

<WOWOWメンバーズオンデマンドでも配信中>
「ダニエル・ディアス(ブラジル/水泳)」
「タティアナ・マクファデン(アメリカ/陸上)」
「サフェト・アリバシッチ(ボスニア・ヘルツェゴビナ/シッティングバレーボール)」
「エリー・コール(オーストラリア/水泳)」
「ザーラ・ネマティ(イラン/アーチェリー)」

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設立
1984年12月