『050-5893-5336 展』開催中!イベントの模様と藤澤仁氏囲み取材のオフィシャルレポートを公開
ARG(日常侵蝕ゲーム)専門のクリエイター集団「第四境界」が手がける来場者自身が物語へ介入するイロージョン型イベント
このたび、ARG(日常侵蝕ゲーム)専門のクリエイター集団「第四境界」が手がける、イロージョン型イベント『050-5893-5336 展』(ひとのでんわ展)を、2026年8月16日(日)まで、東京建物 ぴあ カンファレンス TO YAESU HALL で開催しています。
本イベントの模様と、第四境界の総監督を務める藤澤仁氏が登壇した囲み取材の内容をお伝えする、オフィシャルレポートが到着しました。

ロールプレイングゲームの金字塔「ドラゴンクエスト」の元ディレクター、藤澤仁氏が総監督を務めるクリエイター集団「第四境界」。ARG(日常浸食ゲーム)を専門とするかれらが手掛けた初の大型イベント『050-5893-5336展』(ひとのでんわ展)が、東京建物 ぴあ カンファレンス TO YAESU HALLで8月16日まで開催中だ。
これまで「人の財布」や「人の給与明細」など、“モノ”の謎解きを通してプレイヤーの日常がじわじわと浸食されるシリーズを手掛け、熱狂的なファンを増やし続けてきた第四境界。今回は“モノ”から“イベント”に仕掛けの場を移すことで、第四境界のファンはもちろん、初めてARGに触れるような大人から子どもまでが楽しめるイベントとなっている。
とはいえ、今回もモチーフとなっているのは“電話”というモノ。会場では、スマホはもちろん、今ではすっかり“懐かしいモノ”となっている固定電話や公衆電話なども登場。「受話器を取って、電話をかけ、通話する」という双方向性のあるミッションを通じて、プレイヤーは2種類の仮想世界とその結末に近づいていく。手元の受話器の重さも、気づけば仮想世界の入り口になっている体験が新鮮だ。


7月16日のプレビューと囲み取材に登壇した藤澤氏の言葉と共に見ていこう。
入り口で特製「時空のテレホンカード」をもらい、会場に足を踏み入れると、そこは【歴史の展示室】。レトロな明治時代の公衆電話から始まり、昭和の時代を思わせる黒電話、そして現代のスマートフォンまで18台の実機が並ぶ様子は圧巻。テレホンカードを初めて使う世代にはレトロ感あふれる実機を見られる体験に、かつて電話に親しんだ世代なら思わぬ懐かしさに胸がいっぱいになるひとときになりそうだ。

本展で「電話」をモチーフとした理由について、藤澤氏は「僕らが若い頃は黒電話が家に1つだけあって、それを家族で共有しないと使えないという時代でした。その前の時代はもっといろいろ(使い方や制限が)あったでしょうし、本展でそれを実際に使っていくというのは、来場者にとっても得難い体験になるのではないかと。実際、黒電話の受話器の重みって僕らの世代には懐かしいし、若い世代からすると『こんなに重いモノを持ってしゃべっていたのか』という発見になりますよね。そういうポイントが、僕らが紡ぎたい物語と相性がいいのではと思ったんです」と語る。
次のエリアに入ると、そこは2つの体験ルートを選ぶ【問いかけの部屋】。プレイヤーは時空を超える謎の男・案内人から、崩壊した2つの世界のどちらを選ぶか尋ねられる。
「BLACK」は、崩れ去る巨塔(バベル)の世界。人と人との意識を直接つなぐ技術が存在する世界で、プレイヤーはその開発に携わった人々の通話から調査を進めていく。
一方の「RED」は、怪物(モンスター)が見た夢の世界。怪物と呼ばれる少年の孤独と怒りが事件を生み出している世界で、こちらもプレイヤーは彼を取り巻く人々の通話を聞くことで調査を進める。
案内人から「どちらの世界に進むかは、あなたの自由。ただし、扉をくぐればここに戻れません」という声をかけられ、どちらに進むかを決める瞬間はドキドキだ。ルートを決めてそれぞれの入り口にあるキーパネルにテレホンカードをタッチすると、世界に入る準備は完了。「スマートフォンに届くメッセージを確認し、調査を進めてください」という案内人の声を背にして「BLACK」か「RED」に進もう。
ちなみに、それぞれのエリアにはクルー・スタッフも控えているので、ハードではないが若干のホラー表現でも気になるという人は、スタッフに聞いてルートを選ぶことも可能だ。
いよいよ選んだ【BLACK】か【RED】のエリアに入ると、今度はテレホンカードを使って実際に利用するためのさまざまな電話が。「時空のテレホンカード」を所定の場所に置いて受話器を取ると、その世界の“通話の記憶”がアトランダムに聞こえてくる。
その声は、速水奨や飯田ヒカル、遠野ひかるなど20名を超える豪華声優陣。受話器を耳に当てて温度感や質感のある声を聞いていると、自然と受話器の向こうの“現実”に入っていく感覚になる。プレイヤーは複数の電話の受話器を取り、異なるタイムラインや複数の登場人物の会話から、かれらの世界の真実に迫っていく。


入場の際に「時空のテレホンカード」を自分自身のスマートフォンにかざして連携しておくよう説明があるので、このエリアでは専用Webサイトを見ながら謎を解いていくのがオススメだ。

世界の調査を終えたプレイヤーは、いよいよそのエリアの奥にある【最後の電話の部屋】へ! プレイヤー自身の言葉で、「BLACK」では世界を崩壊させた装置「バベル」の前に立ち、停止プログラムを起動するためのパスワードを、一方の「RED」では事件を起こす「怪物」へ電話をかけ、母親が今も彼を思っていることと、その証拠のありかを伝える。電話を受ける「運命を握る人物」は、プレイヤーであるあなたの言葉にどう答えを返してくるのか……?ぜひ実際に自分の耳で確かめてほしい。
最後は【エンディングの部屋】で、プレイヤーは選択の行方を見届けることに。電話から聞こえてくるのは、世界が変わった後の、登場人物の新たな日常だ。プレイヤーが届けた言葉が誰かの人生につながり、自身の力で確かに歴史が変わったことを実感できるエンディングとなっている。
プレビューの様子を見た藤澤氏は「(携帯電話がない頃は)電車が止まったりすると、駅の電話ボックスの前にたくさんの人の列が出来て、家や会社に電話していましたよね(笑)。来場者の皆さんが1つの電話に並んでいるところを見てそんなことを思い出しましたし、そういう情景自体がとてもエキサイティングだなと思いました。会場から出てきた方に感想をお聞きしても面白かったという声をいただけたので、ただ内容が新鮮だというだけではなく、ちゃんと物語に入り込めたという意味でホッとしたところです」と話す。

さらに本展では総監督である藤澤氏のもと、新人の滝沢桃氏が監督を務めたと言い、次世代と協同のクリエイティブワークにも充実感をにじませた。
なお会場では、声優陣の配役や台本、「BLACK」「RED」のプロットまとめ、電話の歴史などが掲載されたパンフレットも販売。会場では夢中だったという人は、ぜひチェックして貴重な体験を振り返ってほしい。
東京建物 ぴあ カンファレンス TO YAESU HALLは、JR東京駅八重洲口のまさに目の前。涼しい「ヤエチカ(八重洲地下街)」を通ってアクセスすることもできるので、真夏のお出かけにもピッタリといえそうだ。
文:藤野さくら
写真:福岡諒祠(株式会社GEKKO)
◆「050-5893-5336展」(ひとのでんわ展)公演情報
■開催概要
【イベント名】「050-5893-5336展」(ひとのでんわ展)
【開催スケジュール】
2026年7月17日(金)~ 8月16日(日)
※A日程:7月21日(火)~7月24日(金)、7月27日(月)~7月31日(金)、8月3日(月)~8月7日(金)、8月10日(月)、8月12日(水)
※B日程:7月17日(金)~7月20日(月)、7月25日(土)~7月26日(日)、8月1日(土)~8月2日(日)、8月8日(土)~8月9日(日)、8月11日(火・祝)、8月13日(木)~8月16日(日)
【開催時間】
10:00~20:00 ※最終入場は19:00
【集合時間】
各回15分前から ※混雑状況によってご入場までお待ち頂く場合がございます
【会場】
東京建物 ぴあ カンファレンス TO YAESU HALL
〒103-0028 東京都中央区八重洲一丁目6番1号 TOFROM YAESU TOWER 6F
【アクセス】
JR、東京メトロ丸の内「東京」駅 地下直結(八重洲地下街経由)
東京メトロ東西線、銀座線、都営浅草線「日本橋」駅 徒歩3分
東京メトロ半蔵門線、銀座線「三越前」駅 徒歩6分
【チケット情報】
<通常入場券>
A日程:3,400円(税込)
B日程:3,900円(税込)
<特典グッズ引換券付きチケット> ※グッズ付き
A日程:7,800円(税込)
B日程:8,300円(税込)
<スペシャルゲストチケット>
100,000円(税込)
・7月16日(木)開催 関係者プレビュー招待
・無制限周回
・特典グッズ同梱の特権枠
※3名まで同伴可能(同伴者への時空のテレホンカードのお渡しはございません)
<子ども・学生割引入場券>
2,500円(税込)
※15歳以下、または学生の方対象
※全日程共通
<リピートチケット>
2,500円(税込)
【チケット販売URL】
・ぴあ:https://w.pia.jp/t/hitonodenwaten/
・アソビュー:https://www.asoview.com/base/164889/
※販売券種:一般、子ども・学生割引 のみ / 電子チケット
【主催】ぴあ株式会社/第四境界
【制作】LIMINÆL(リミナル)
【公式HP】https://www.hitonodenwaten.com/
【第四境界公式X】https://x.com/daiyonkyokai
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