DMM TV、大手国内配信事業者で初となる次世代動画圧縮コーデックを採用

高画質を維持したまま、従来の40~70%程度の通信量でのコンテンツ視聴が可能に

合同会社DMM.com

合同会社DMM.com(本社:東京都港区、会長 兼 CEO:亀山敬司、以下DMM)が運営する「DMM TV」は、大手国内配信事業者として初めて(※1)次世代動画圧縮コーデック技術(以下、次世代コーデック)を採用し、2024年7月より、次世代コーデックを用いた動画配信を本格的に開始したことをお知らせいたします。

■大手国内配信事業者で初の次世代動画圧縮コーデック採用により「DMM TV」の視聴体験がさらに向上

DMMはこれまで20年以上にわたって運営してきた動画配信事業の中で、様々な最先端技術を取り入れながら、ユーザーに新たな視聴体験を提供してまいりました。

このたび、大手国内配信事業者として初めて(※1)、「DMM TV」にて業界最先端の次世代コーデックの本格的な採用を開始いたしました(※2)。これによりFull HD(1080p)の映像において、従来の動画圧縮コーデック技術(以下、従来コーデック)によって圧縮された映像と比較して、同等の画質を保ったまま40%~70%程度の通信量でコンテンツを視聴いただけるようになりました(※3)(図1)。

これにより、ユーザーの通信量の節約につながるだけでなく、混雑した回線での安定的な視聴の実現や、再生開始やシーク操作などのパフォーマンス改善等、様々な視聴体験の向上につながります。

また、次世代コーデックはストリーミング視聴だけではなくダウンロード視聴にも適用されるため、スマートフォンのストレージ容量の節約にもつながり、より多くのコンテンツをダウンロードしてオフライン再生いただくことが可能になります(図2)。

※1:当社調べ (2024年7月現在。各社の公開情報などをもとに調査)

※2:一部コンテンツから適用を開始。2024年7月現在、 Androidアプリ / Android TVアプリ / Fire TVアプリに対して提供中

※3:当社比。対応しているデバイスにて、対応しているコンテンツを再生した場合(圧縮率はコンテンツにより異なる)

図1:2024年冬アニメ(1月〜3月配信)特定コンテンツでの平均ビットレート比較

図2:ダウンロード容量比較

■高圧縮化と高画質化を実現するためのDMMの継続的な取り組み

現在用いられている映像機器は、撮影機器からディスプレイにいたるまで、非常に多彩で高精細な映像を扱うことができることから、これらの機器で撮影、表示される映像は膨大な情報量を保有しています。エンドユーザーが触れるデジタル映像は、そのほぼすべてが圧縮されたデータとなっており、動画圧縮技術は日々進歩しています。

DMMにおいても、20年以上にわたり動画配信サービスを運営する中で、コンテンツの高圧縮化と高画質化にも取り組んでまいりました。2022年12月より提供している「DMM TV」においては、リリース当初よりコンテンツ種別による独自処理やシーン分析によるパラメータ調整など、様々な新しいアプローチによって高い圧縮率と高画質を両立し、「DMM TV」リリース以前に提供していた「DMM動画」と比較して1/3程度のデータ量で同等の画質を実現していました(図3)。

一般的に、次世代コーデックは従来コーデックと比較してパラメータによるデータ量のコントロールが難しく、画質と圧縮率の両立が従来以上に困難であることから、採用障壁が高い技術となっています。

DMMでは、画質指標としてよく用いられるVMAF(Video Multi-Method Assessment Fusion)はもちろんのこと、「DMM TV」の強みの一つであるアニメ作品の豊富なラインナップを踏まえ、アニメーションにおける画質を左右するバンディング(後述)の発生状況等にも着目し、様々な画質評価指標を用いて開発した独自の解析技術により、適切なパラメータを選定することを可能にしました。

こうした取り組みを通じて次世代コーデックの採用を実現した結果、さらに50%程度の圧縮が可能となり、「DMM動画」での圧縮技術と比較して1/6程度のデータ量で同等の画質を実現しています(図4)。

また、複数の大手国内配信事業者と比較しても半分程度のデータ量で同等以上の画質でのコンテンツ提供を達成しているほか(図5)、「DMM TV」と同様の次世代コーデックを採用している大手グローバル動画配信サービスと比較しても、アニメにおいて同等かそれ以上の圧縮効率を実現しています(図6)。

図3:「DMM動画」と「DMM TV」の平均ビットレート(kbps)比較

図4:VMAFの値とバンディング発生量

図5:コンテンツX 1話における大手国内配信事業者とのダウンロード容量比較

図6:コンテンツX 1話における、同様の次世代コーデックを採用している大手グローバル動画配信サービスとのビットレート比較

■現在の対応範囲と今後の展望

現在、2024年1月期以降に配信開始したアニメ作品を中心に、次世代コーデックによるコンテンツ提供を行っており、随時対象コンテンツを拡大しております。次世代コーデックでの再生に対応したAndroidスマートフォン、Android TV、Fire TV上で、「DMM TV」アプリを用いて対象作品を再生することで、次世代コーデックによる高圧縮高画質な映像をお楽しみいただけます(※4,5)。

再生環境が次世代コーデックに対応しているかは、以下の検証動画を通じてご確認いただけます。Webブラウザからアクセスして検証動画を「お気に入り」に登録いただいた上で、アプリ内で検証動画を再生いただけます(図7)。

・検証動画:https://tv.dmm.com/vod/detail/?season=s9gi6bum2quhpr8f9vja6c4iz

図7:検証動画での再生テスト (c) copyright 2008, Blender Foundation / www.bigbuckbunny.org

今後、各種Webブラウザや、iPhone、iPad、VR機器等への次世代コーデックの提供も予定しております。

今後も「DMM TV」では、様々な最新技術の採用と積極的な開発により、ユーザーへ最高の視聴体験を提供することを目指してまいります。

※4:再生環境によっては次世代コーデックによる再生ができない場合があります

※5:具体的な対応機器や対象作品は日々変化するため、個別でのお問い合わせには対応いたしかねます

<バンディングとは>

バンディング(banding)とは、映像や画像の色のグラデーションがスムーズでなく、不自然な線や帯状の境界が現れる現象を指します。動画を圧縮した際に顕著に発生することが多く、夕焼けの空のグラデーションや、淡い色の背景などで頻繁に見られます。特にアニメにおいてはバンディングが発生しやすいシーンが多く、例えばキャラクターの顔に影がかかるシーンで影の部分に輪郭が出てしまうことや、空のグラデーションがスムーズではなく階段状になってしまうケースなどがあります(図8)(図9)。

「DMM TV」では、バンディングを軽減させる様々なパラメータチューニングを行っており、特にアニメの画質向上に大きく寄与しています。

図8:(左)バンディングが多く発生しているグラデーション /(右)バンディングが軽減されたグラデーション

図9:バンディング発生例と、実際軽減されている例

※図9の画像を使用される際は、下記のコピーライト表記の記載をお願いいたします。

©犬塚惇平・主婦の友インフォス/「異世界食堂2」製作委員会

■「DMM TV」について

アニメを主軸に、バラエティや2.5次元舞台・ミュージカル、ドラマ、映画など幅広いジャンルのコンテンツを提供する、DMMの総合動画配信サービスです。月額550円(税込)の「DMMプレミアム」に加入することで、新作から独占配信作品、そしてオリジナル作品まで、アニメ約5,900作品、エンタメを含む19万本※のコンテンツをスマートフォン・PC・TVアプリなどからお楽しみいただけます。

※ 2024年4月現在

・「DMM TV」:https://tv.dmm.com/vod/

・「DMMプレミアム」:https://premium.dmm.com/welcome/

 

【「DMM TV」公式SNS】

公式X:https://x.com/DMMTV_PR

公式X(アニメ):https://x.com/DMMTV_ANIME_PR

公式X(2.5次元・舞台):https://x.com/DMMTV_BUTAI_PR

公式YouTube:https://www.youtube.com/@dmmtv

公式YouTube(アニメ&声優):https://www.youtube.com/@dmmtv-anime

公式Instagram:https://www.instagram.com/DMMTV_PR/

公式TikTok:https://www.tiktok.com/@dmmtv_pr

公式TikTok(ドラマ):https://www.tiktok.com/@dmmtv_drama_pr

公式TikTok(アニメ&声優):https://www.tiktok.com/@dmmtv_anime_pr

■合同会社DMM.comについて

会員数4,507万人(※)を誇る総合サービスサイト「DMM.com」を運営。1998年の創業以来、多岐にわたる事業を展開し、現在は60以上のサービスを運営。動画配信や電子書籍、アニメなどの多様なエンタメサービスに加え、3DプリントやEV充電などのハードウェア分野、web3やAIなど最先端のテクノロジーを取り入れた事業など、様々な事業を手掛けています。2022年にはサブスクリプション会員システムの「DMMプレミアム」を立ち上げ、あらゆるエンタメ体験をシームレスにつなぐ「マルチエンタメ・プラットフォーム」の創造を目指しています。今後も、コーポレートメッセージ「誰もが見たくなる未来。」とともに、変化と進化を繰り返しながら、新たな事業に挑戦してまいります。

※2024年2月時点

・企業サイト:https://dmm-corp.com/

・プレスキット:https://dmm-corp.com/presskit/

・公式オウンドメディア:https://inside.dmm.com/

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会社概要

合同会社DMM.com

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URL
https://dmm-corp.com/
業種
情報通信
本社所在地
東京都港区六本木3-2-1 住友不動産六本木グランドタワー24F
電話番号
-
代表者名
亀山敬司
上場
未上場
資本金
-
設立
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