レジェンド級シンガーが“断れずに”集結!? 和田アキ子50周年記念「ワダフェス~断れなかった仲間達~」12月16日(日)WOWOWで独占放送!
1968年に、歌手として芸能界デビューを飾った和田アキ子が、芸能生活50周年を迎えた今年、10月17・18日、日本武道館で“フェス”を開催。「ワダフェス~断れなかった仲間達~」と題し、MC含む総勢27組もの仲間達と音楽で分かち合った。ここでは、2日間の出演者全組をレポートする(和田アキ子は2日目にまとめて)。まずは、1日目。オープニングではスイカヘルメットをかぶりスクーターに乗ったMC・出川哲朗が、さっそく「リアルドッキリ」に引っかかり会場が温まったところで1組目、ピコ太郎が登場する。
世界的知名度を誇る彼の披露曲は、鉄板の『PPAP WADA FES ver.』の。サビのあとには決まって歓声が上がり、観客のテンションを上げていた。ワダフェスのためにアレンジしたという歌詞では、「泡(あわ)」と「子機だ(こきだ)」をドッキングし、「わだあきこ」にするというもの。アナグラムだと気づいた瞬間、観客からは一層大きな歓声が上がった。
この日がちょうど韓国デビュー18年目のソン・シギョン。『One more time, One more chance』(山崎まさよしカバー)を初披露し、確かな歌唱力とあたたかい歌声でしっとりと歌い上げた。観客はその声に癒やされ、酔いしれていた。
バンドの生演奏をバックに出川哲朗が『止まらないHa〜Ha』を披露!T.DEGAWAとして本家・矢沢永吉をリスペクトした白いスタンドマイク、白スーツ、白ハットという出で立ちと、生バンドの迫力ある演奏に、会場もボルテージアップ!「カモン!」というアオリに合わせ、タオルが頭上を舞う瞬間は壮観だった。この後、出川は普段見られない“MC”としてこの豪華出演者を回していく。
その後は、前川真悟(かりゆし58)の出番。彼は、和田を「日本のゴッドファーザー、ならぬゴッドマザー」と称し、母への思いを綴った『アンマー』を披露。誰もが共感できるストレートな歌詞を、伸びやかに歌い上げた。観客も自然と体を揺らす。
同年にアルバムを2枚リリースするなど、近年創作活動が活発な倖田來未。彼女が披露したのは、『NEVER ENOUGH』。このピアノの弾き語りに乗せ歌声の感情が心を打つ。クレイジーケンバンド横山剣は和田へ楽曲提供していることでも知られる。この日はセルフカバーで『女ともだち』を披露。そしてのちに和田と「タイガー&ドラゴン」をデュエットした。
氷川きよしは、『きよしのズンドコ節』を披露。幅広い世代が集っていたにも関わらず、観客は示し合わせたかのように「きよし!」の特大コールをおくっていた。これには氷川も、「コールありがとうございます!」と感謝。満面の笑みを浮かべながら歌い上げた。
鋭いギターの音が会場を包むと、前田亘輝が登場。デビュー以来変わらない張りのある歌声で、『Try Boy, Try Girl』を披露した。C&Kは、CLIEVYが骨折により参加できず、KEENがソロで登場して滑らかな歌声を披露した。『愛を浴びて、僕がいる』は、ピンスポットを浴びてじっくりと確かめるように歌われ、観客の心を存分に震わせた。
『恋人』『夢で逢えたら』などのキラーチューンを甘く濃厚な歌声で聴かせたのは、ラブソングの王様・鈴木雅之。歌うたびに観客を酔わせる色気は彼ならではだ。『め組のひと』では倖田來未を呼び込みデュエットし、ここだけのスペシャルなステージを作り上げた。初めて彼のステージを観た人もそうでない人もすべての観客が心を掴まれたはず。
今回のワダフェスで唯一、和田よりも芸歴の長い加山雄三はギターを弾きながら、『夜空の星』『お嫁においで』を歌う“レジェンド”に観客は酔いしれた。
2日目(18日)は、グループが多くライナップされた、大所帯のアクトとなった。MCを担当したのは、さまぁ~ず。オープニングで披露されたダンスパフォーマンスの中に紛れており、「もしかしてあれ……」と会場がざわつくという不思議な世界観の中で幕が開いた。
名古屋を拠点に活動するBOYS AND MENは、弟分である祭nine.、BOYS AND MEN研究生とともに登場。『バリバリ☆ヤンキーロード』など、気合十分のダンスと歌で魅せた。全3組、総勢23人がステージいっぱいに広がって挑むパフォーマンスは圧巻!
10代女子を中心に絶大な人気を誇るシンガーソングライター・MACOは武道館に立つのは初めてだという。温かく可愛らしい歌声を会場いっぱいに響かせ、『恋心』をメインステージから伸びた花道の先にあるステージで歌唱。夕日のような赤いライトは、歌詞にもリンクしていてグッと入り込めた。
3番目に登場するのは氣志團……かと思いきや、さまぁ~ず扮するニセ氣志團。登場前、舞台裏で円陣を組んだ“氣志團”が、ステージに向かう様子をモニターで見せていたのだが、ステージに出てきた6人のうち綾小路 翔は大竹一樹、早乙女 光は三村マサカズだった!オープニング同様、アーティストのなかに紛れている2人を探すという下りだったが、大竹が似すぎていて観客に驚かれる一幕が。その後現れた本物の氣志團が『我ら思う、故に我ら在り』をパフォーマンスし、観客を大いに沸かせていた。このようなコラボ演出もワダフェスならではだ。
GACKTは、ステージに出るなり「(和田から)逃げきれなかったGACKTです」を挨拶すると、ひとまずトークを楽しんだ。「リハーサルではあんまり声が出なかったんです。これはやばいぞ、アッコさんに殺されるかも」などと、たっぷり笑わせてから『Last Song』を歌い上げた。青いライトを浴び、ピアノの音色をバックに歌った彼。見事に世界観を作り上げていた。
DA PUMPは、もちろん、大ヒット曲『U.S.A.』を披露。おなじみの振付とISSAのハイトーンボイスで場内を瞬く間にストリートな雰囲気へと変えていった。観客も一緒になって飛び跳ね、全身で音楽を楽しんだ。
大所帯のAKB48は、「AKO選抜」と称し今回限りの編成で挑んだ。ホリプロに所属しているAKBグループ(AKB48のほか、SKE48、NGT48など)の現役メンバー16人に加え、卒業生の板野友美&河西智美の計18人だ。楽曲も『ヘビーローテーション』『恋するフォーチュンクッキー』などヒット曲で、『恋する~』では、氣志團も一緒に参加し、メンバーの呼びかけに応え観客もみんなで踊った。
昨年、武田真治を中心にSHIHOとDJ TJOの3人で結成したBLADES OUTから、武田とShihoが登場。オリジナル楽曲『another sky』を披露した。サックスの妖艶な音色とパワフルなボーカルが重なり観客は引き込まれるのみだ。さらに、ソプラニスタ・岡本知高が『誰も寝てはならぬ(歌劇《トゥーランドット》から)』を歌い上げると、感動のあまり、ざわめきがしばらく止まない現象も。
EXILEではボーカルとパフォーマーを務めるSHOKICHIは、ソロシンガーでもある。そんな彼は和田のトリビュートアルバムで歌ったという『古い日記remix』を聴かせた。スラリと伸びた手脚でリズムよく歌うSHOKICHI。パフォーマーとしてのセンスものぞくステージとなった。ワダフェスのためにロサンゼルスから飛んできたというToshl。和田のトリビュートアルバムで歌唱した『幸せのちから』を披露した。唯一無二のハイトーンにうっとりするばかりだ。
ここまで“仲間達”が積み上げてきた熱は、いよいよピークを迎える。2日間のトリを務めたのは、もちろん、和田アキ子。1日目は金色のジャケット、2日目はパープルのジャケットにチェックスカートを腰にあしらってステージに現れ『古い日記』『笑って許して』など名曲を次々披露した。
中盤の曲は日替わりも多く、1日目は横山剣を呼び込み『タイガー&ドラゴン』、2日目はBOYS AND MENファミリーと『愛を頑張って』、人前で歌うのは初めてだという竹内涼真と『笑って許して』、そして武田真治も加わり『Uptown Funk』(マーク・ロンソンFeat.ブルーノ・マーズ カバー)を披露するなど、曲調もさまざまに歌い上げた。“仲間達”と和田は、時折顔を見合わせながらじつに楽しそうに歌っていた。観客も体を揺らしたり、手拍子をしたりと思い思いに楽しんでいる。「音楽っていうのは、好きなように盛り上がっていいんです」とは、MC中の和田の言葉だが、これに応えているようだった。そして、時折涙も浮かべながら「この歌と出会えたから、こうやって今も歌い続けていられる」と『あの鐘を鳴らすのはあなた』を披露し、ラストの『今あなたにうたいたい』へ。サビは、マイクを通さずに武道館の隅々まで歌声を響かせる姿が見られ、拍手の嵐。2度目のサビでは、余韻まで耳に収めたいからか少し遅れて拍手が起こっていたのも、シンガー・和田アキ子の凄味を肌で感じたからだろう。そしてアンコールでは各日出演者がステージに揃い「もう一度ふたりで歌いたい」を、会場も一緒に大合唱して幕を閉じた。
感動しきりだった「和田アキ子 50th ANNIVERSARY『ワダフェス~断れなかった仲間達~』」は、12月16日(日)にWOWOWで独占放送。笑いあり、涙ありの2日間の空気を、画面を通して感じて欲しい。
(C)RYUYA AMAO PHOTOGRAPHY
■■■WOWOW番組情報■■■
和田アキ子 50th ANNIVERSARY 「ワダフェス~断れなかった仲間達~」
12月16日(日)よる8:30[WOWOWライブ]
収録日・収録場所 2018年10月17日、18日/東京 日本武道館
番組サイト:https://www.wowow.co.jp/wadafes
【10月17日(DAY1)】
和田アキ子、加山雄三、鈴木雅之、前田亘輝(TUBE)、横山剣(クレイジーケンバンド)、氷川きよし、倖田來未、KEEN(C&K)、ピコ太郎、ソン・シギョン、前川真悟(かりゆし58)
MC:出川哲朗
【10月18日(DAY2)】
和田アキ子、Toshl(X JAPAN)、GACKT、DA PUMP、氣志團、EXILE SHOKICHI、AKB48(AKO選抜)、BOYS AND MEN、祭nine.、BOYS AND MEN研究生、MACO、武田真治、竹内涼真、岡本知高、Shiho、
MC:さまぁ~ず
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