「興福寺中金堂再建 落慶記念」作品、澤田瞳子著『龍華記(りゅうかき)』9月28日(金)発売
本作は「古都奈良の文化財」として世界遺産に登録されている『興福寺』の中金堂(ちゅうこんどう)が、1717年に火災で焼失してから約300年ぶりに再建することを記念して執筆された歴史小説です。
読書の秋、本作をお伴に奈良へ旅してみてはいかがでしょうか。
『龍華記』について
■あらすじ
南都焼き討ち――平家の業火が生む、憎悪と復讐に終わりはあるのか。
高貴な出自ながら、興福寺の僧兵に身を置く、範長。
興福寺を守る使命を背負う範長の従兄弟、信円。
そして、復興に奔走する仏師、運慶。
時は、平家が繁栄を極める平安末期。高貴な出自でありながら、悪僧(僧兵)として南都興福寺に身を置く範長は、都からやって来るという国検非違使別当らに危惧をいだいていた。検非違使が来るということは、興福寺がある南都をも、平家が支配するという目論みだからだ。検非違使の南都入りを阻止するため、仲間の僧兵たちとともに、般若坂へ向かう範長。だが、検非違使らとの小競り合いが思わぬ乱戦となってしまった。激しい戦いの最中、検非違使別当を殺めた範長は、己の犯した罪の大きさをまだ知らなかった─平家が南都を火の海にし、復讐の連鎖を生もうとしていることを。
※情報ページ https://www.kadokawa.co.jp/product/321804000163/
■著者紹介 澤田瞳子(さわだ とうこ)
1977年京都府生まれ。同志社大学文学部卒、同大学院博士前期課程修了。奈良時代仏教制度及び、正倉院文書の研究に関わったのち、2010年奈良後期を舞台とした長篇『孤鷹の天』でデビューし、翌年に第17回中山義秀文学賞を受賞。13年『満つる月の如し 仏師・定朝』で第32回新田次郎文学賞を受賞。16年『若冲』で第9回親鸞賞を受賞(同作は第153回直木賞の候補作にもなった)。他の著書に『日輪の賦』『泣くな道真 大宰府の詩』『与楽の飯 東大寺造仏所炊屋私記』『腐れ梅』『火定』(第158回直木賞候補作)などがある。
■書誌情報
発売:2018年9月28日(金)※電子書籍同日配信予定
定価:本体1700+税
装画:影山徹
装丁:坂詰佳苗
頁数:328頁
体裁:四六判上製
発行:株式会社KADOKAWA
初出:「小説 野性時代」2017年10月号~2018年7月
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