本日発表!最速の二度目受賞! 2023年本屋大賞、凪良ゆう『汝、星のごとく』に決定!
本年度、本屋大賞受賞作。著者の最高傑作、40万部突破!
発売以来、大絶賛&大注目を集め続けた凪良ゆう著『汝、星のごとく』が、このたび記念すべき第20回「全国書店員が選んだ いちばん!売りたい本 2023年本屋大賞」第1位に選ばれました! 凪良さんの受賞は第17回の『流浪の月』に続いて二度目。わずか3年という短期間での受賞は本屋大賞始まって以来の快挙です!
本日13時より、明治記念館・富士の間にて「全国の書店員が選んだ いちばん!売りたい本 2023年本屋大賞」発表会が開催され、凪良ゆうさんの最新作『汝、星のごとく』が、本年度の本屋大賞を受賞したことが発表されました。
本作はこれまでにも「2022王様のブランチBOOK大賞」や「キノベス!2023第1位」など数々の賞を受賞しており、現在7刷40万部を突破しています。
著者の凪良さんは、『流浪の月』で2020年にも本屋大賞を受賞し、たった3年での再受賞は、史上初。それほど書店員に愛される作家であることの証左となりました。
〈『汝、星のごとく』の注目ポイント10選!〉
① 二度目の本屋大賞受賞は「史上最速」
本屋大賞を二度受賞している作家は、2005年『夜のピクニック』と2017年『蜜蜂と遠雷』の恩田陸さんに続き、二人目。ただ凪良さんは一度目と二度目の間わずか3年。これは史上最短記録です。
②コロナ禍での「悲願」
「本屋大賞」はその発表の場に全国各地からたくさんの書店員が集まり、思い思いの手作りのポップを披露する場であるのも特徴の一つ。しかし前回の『流浪の月』の「本屋大賞発表会」は、奇しくも初の緊急事態宣言発出のその日でした。結果として、2020年の「発表会」は中止。凪良さんは応援してくれた書店員さんと壇上で記念撮影することを夢見ていたそうですが、叶わず。今回、3年越しの悲願を達成しました。
③異例のブレイクを果たした「原点」
BLジャンルでデビューした凪良さんは今年で15周年を迎えます。一般文芸でのスタートは6年前の『神さまのビオトープ』。本作は発売から約2年後、たった一人の書店員と担当編集者による異例の少部数重版と仕掛けで、ブレイク。現在では凪良ゆうの「原点」と呼ばれています。現在19刷。
④『汝、星のごとく』での「初挑戦」
『汝、星のごとく』の構想は『神さまのビオトープ』を仕掛けた2019年から開始。「もう一度、講談社で勝負作を作りたい」と、王道の男女の恋愛小説を通じて人生の物語を書き上げよう、というテーマを掲げ、執筆を開始。担当編集者の出身である愛媛県今治市を舞台に設定し取材を重ねました。
⑤受賞・ノミネート歴の「圧巻」
2023年 本屋大賞受賞
2022 王様のブランチBOOK大賞/キノベス!2023 第1位/第168回 直木賞候補/第44回 吉川英治文学新人賞候補/第10回 高校生直木賞候補/ダ・ヴィンチ 「BOOK OF THE YEAR 2022」 第3位/今月の絶対はずさない! プラチナ本 選出(「ダ・ヴィンチ」2022年12月号)/第2回「本屋が選ぶ大人の恋愛小説大賞」ノミネート/第6回 未来屋小説大賞 第2位/ミヤボン2022―Miyawaki Book Awards2022― 大賞受賞/Apple Books Store 2022年「今年のベストブック」(フィクション部門)
⑥スピンオフ集「発売決定」!
スピンオフ作品が現在進行中です。作中に登場する「北原先生」の過去が描かれる「春に翔ぶ」。主人公「櫂」の担当編集者二人を描く「星を編む」。二編が雑誌「小説現代」に掲載済みで、本年後半にはスピンオフ集を刊行する予定です!
⑦書店員と読者の「愛」
書店員と読者から熱烈に愛される凪良さんの最新作を応援するために、講談社は2021年末から応援書店グループを結成。感染拡大予防対策が徐々に緩和されて以降、凪良さんは『流浪の月』から最新作までの3年分の思いを込めて全国の書店訪問を実施。本日以降、全国各地でのサイン会も予定されています。
⑧作品の「拡張性」
2020年の本屋大賞受賞作である『流浪の月』は2022年5月に映画化され、第46回日本アカデミー賞で作品賞をはじめとする6部門で優秀賞を受賞。またBLジャンルでの代表作『美しい彼』は二度の連続テレビドラマ化を経て、4月7日より劇場映画が公開中!
⑨本屋大賞と講談社の「歴史」
「全国書店員が選んだ いちばん!売りたい本」と銘打ち、2004年に始まった本屋大賞は今年で20回目を迎えます。
講談社としての本屋大賞受賞は、2007年の『一瞬の風になれ(1)〜(3)』(著・佐藤多佳子)2013年『海賊とよばれた男(上下)』(著・百田尚樹)につづく三度目。
⑩凪良ゆう、作家の「力」
『汝、星のごとく』は恋愛小説であると同時に、ヤングケアラーや、毒親と呼ばれるような社会問題、田舎と都会の隔絶、また、主人公・暁海の女性としての自立や生きざまを描いた「人生を選択する小説」として幅広い読者層から共感を得ています。心を打つリアリティの理由――それは凪良さん自らの経験から生まれた物語だからなのです。
『汝、星のごとく』は、閉塞感漂う瀬戸内の島に育った高校生の暁海(あきみ)と、自由奔放な母の恋愛に振り回され島に転校してきた櫂(かい)の約15年間を描いた一大スケールの物語。二人が愛し合い、ぶつかり、そして人間として成長していく。恋愛のみならず人生そのものを描いた、まさに本年度最高の小説を、どうかお楽しみください。
〈書誌情報〉
凪良ゆう『汝、星のごとく』
――わたしは愛する男のために人生を誤りたい。
風光明媚な瀬戸内の島に育った高校生の暁海(あきみ)と、自由奔放な母の恋愛に振り回され島に転校してきた櫂(かい)。ともに心に孤独と欠落を抱えた二人は、惹かれ合い、すれ違い、そして成長していく。生きることの自由さと不自由さを描き続けてきた著者が紡ぐ、ひとつではない愛の物語。
――まともな人間なんてものは幻想だ。俺たちは自らを生きるしかない。
〈著者情報〉
【凪良ゆう(なぎら・ゆう)】
京都市在住。2007年に初著書が刊行され本格的にデビュー。BLジャンルでの代表作に連続TVドラマ化や映画化された「美しい彼」シリーズなど多数。17年に『神さまのビオトープ』(講談社タイガ)を刊行し高い支持を得る。19年に『流浪の月』と『わたしの美しい庭』を刊行。20年『流浪の月』で本屋大賞を受賞。同作は22年5月に実写映画が公開された。20年刊行の『滅びの前のシャングリラ』で2年連続本屋大賞ノミネート。本書は、第168回直木賞候補、第44回吉川英治文学新人賞候補、2022王様のブランチBOOK大賞、キノベス!2023第1位、そして23年、二度目となる本屋大賞受賞作に選ばれた。
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