『八九六四 「天安門事件」は再び起きるか』著:安田峰俊、第5回「城山三郎賞」受賞!
2018年10月31日(水)、第5回「城山三郎賞」(主催:公益財団法人角川文化振興財団)の選考委員会が行われ、株式会社KADOKAWAより2018年5月に発売しました安田峰俊著『八九六四 「天安門事件」は再び起きるか』が受賞しました。
<「城山三郎賞」とは>
戦後経済小説の祖でありながら、歴史小説、戦記小説、随筆などにも筆を揮われ、数多くの名作を遺された城山三郎氏。作中の様々な人物像を通して、組織と個人という問題を始め、人間の在り方を深く追究してこられた城山氏の思想は、文学界のみならず政財界でも高い評価と広い尊敬を集めております。
「城山三郎賞」は、城山氏が貫いた精神を受け継ぎ、小説、評論、ノンフィクションを問わず、いかなる境遇、状況にあっても個として懸命に生きる人物像を描いた作品、あるいはそうした方々が著者である作品を顕彰するために、2014年度から新たに創設したものです。
選考委員(五十音順、敬称略)
魚住昭 ノンフィクション作家
片山善博 慶應義塾大学教授
斎藤美奈子 文芸評論家
第5回「城山三郎賞」 最終候補作品(五十音順、敬称略)
角幡唯介著『極夜行』(文藝春秋刊)
服部正法著『ジハード大陸 「テロ最前線」のアフリカを行く』(白水社刊)
松本創著『軌道 福知山線脱線事故 JR西日本を変えた闘い』(東洋経済新報社刊)
安田峰俊著『八九六四 「天安門事件」は再び起きるか』(KADOKAWA刊)
★公式サイト http://www.kadokawa-zaidan.or.jp/kensyou/shiroyama/
<『八九六四 「天安門事件」は再び起きるか』について>
【内容】
現代中国最大のタブー、天安門事件に迫った大型ルポ!!
中国、香港、台湾、そして日本。60人以上を取材。
この取材は、今後もう出来ない――。
台湾の民主化、東西ドイツの統一、ソ連崩壊の一つの要因ともされた天安門事件。毎年、六月四日前後の中国では治安警備が従来以上に強化され、スマホ決済の送金ですら「六四」「八九六四」元の金額指定が不可能になるほどだ。
あの時、中国全土で数百万人の若者が民主化の声をあげていた。世界史に刻まれた運動に携わっていた者、傍観していた者、そして生まれてもいなかった現代の若者は、いま「八九六四」をどう見るのか? 中国、香港、台湾、そして日本を巡り、地べたの労働者に社会の成功者、民主化運動の亡命者に当時のリーダーなど、60人以上を取材した大型ルポ。
語り継ぐことを許されない歴史は忘れさられる。これは、天安門の最後の記録といえるだろう。
●“現代中国”で民主化に目覚めた者たち
●タイに亡命し、逼塞する民主化活動家
●香港の本土(独立)派、民主派、親中派リーダー
●未だ諦めぬ、当時の有名リーダー
●社会の成功者として“現実”を選んだ者、未だ地べたから“希望”を描く者 etc.
語ってはならない事件を、彼らは語った!!
★作品情報ページ https://www.kadokawa.co.jp/product/321712000260/
★文芸情報サイト「カドブン」にて【試し読み】
安田峰俊『八九六四 「天安門事件」は再び起きるか』https://kadobun.jp/readings/250/ca077040
【著者プロフィール】 安田峰俊(やすだ みねとし)
1982年滋賀県生まれ。ルポライター。立命館大学人文科学研究所客員研究員。立命館大学文学部(東洋史学専攻)卒業後、広島大学大学院文学研究科修士課程修了。大学在学中、中国広東省の深圳大学に交換留学。一般企業勤務を経た後、運営していたブログを見出されて著述業に。現代社会に鋭く切り込む論を、中国やアジア圏を題材に展開している。著書に『和僑』『境界の民』(KADOKAWA)、『知中論』(星海社新書)、編訳書に『「暗黒・中国」からの脱出』(顔伯鈞、文春新書)など。
★著者ツイッター @YSD0118
【書誌情報】
発売:2018年5月18日(金)★電子書籍配信中
定価:本体1,700円+税
体裁:四六判上製
頁数:304頁
発行:株式会社KADOKAWA
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