福岡運輸が『配送見える化ソリューション』を導入 ～集配業務の効率化とお客様サービス向上へ。2024年問題にも対応～

パナソニック コネクト株式会社（本社：東京都中央区、代表取締役 執行役員 プレジデント・CEO：樋口 泰行、以下、パナソニック コネクト）は、貨物運送事業（定温物流）や倉庫業を行う福岡運輸株式会社（本社：福岡県福岡市、代表取締役社長：富永 泰輔、以下、福岡運輸）に「配送見える化ソリューション」と頑丈ハンドヘルド端末「TOUGHBOOK（タフブック）」を納入しました。

2023年3月から神奈川地区で稼働を開始し、2023年10月から全国へ順次拡大していきます。

福岡運輸では、定温輸送において多様化する食品業界のニーズや、2024年問題等に対応するため、かねてよりデジタルトランスフォーメーションを推進しており、受注業務などをデジタル化してきました。

毎日様々なお客様の荷物を積み合わせて、最適な配車計画を組む集配業務では、ルート配送とは異なり突発的な集荷依頼が発生し、配車組みも変わるためドライバーの現在地や業務進捗の可視化が必要です。2016年に動態管理システムを導入し、ある程度の可視化はできましたが、個々の荷物に関する情報まではわからなかったため、最後の確認はドライバーに直接電話で確認する必要があるなど、改善の余地がありました。

今回、集配業務全体を可視化することで現場運用を効率化し、お客様サービスの向上を目的として「配送見える化ソリューション」を導入しました。

「配送見える化ソリューション」を既存の基幹システムとリアルタイムに連携。荷物単位での配送ステータスの管理、電子サインによる受領エビデンスの取得、ドライバーと事務所間での集配指示やメッセージのやりとりが可能となります。ドライバーへの電話確認業務などを大幅に削減し、集配業務全体の効率化を実現します。

【お問い合わせ先】

配送見える化ソリューションお問い合わせ窓口

フリーダイヤル：0120-878-655 TEL：[phone]

（受付時間：9:30～12:00、13:00～17:30 （土日、祝日、年末年始、パナソニック コネクト所定の休日を除く））

＜導入の背景＞

現在、物流業界では、少子高齢化によるドライバー不足が喫緊の課題となっています。

特に、労働時間規制の強化に伴う「2024年問題」を巡り、政府はドライバーの待機時間や荷物の積み下ろしなどにかかる時間削減の取り組みを荷主へ義務付ける方針を出すなど、業界全体での対策が急がれています。

福岡運輸では、定温輸送において多様化する食品業界のニーズや、2024年問題等に対応するため、かねてよりデジタルトランスフォーメーションを推進してきました。受注業務などのデジタル化を進める一方で、頻繁に配車組みが変わる「集配業務」では、ドライバーの現在地や業務進捗を可視化する動態管理システムを導入していましたが、荷物に係る情報まではわからなかったため、荷物が配達されたかどうか電話確認が発生するなど改善の余地がありました。

これまでパナソニック コネクトは物流に関するお困りごとを解決すべく、配送現場のプロセスを見える化するシステム「ZETES CHRONOS(TM)（ゼテス クロノス）」を活用し、頑丈ハンドヘルド「TOUGHBOOK（タフブック）」や、サービス・サポートと組み合わせた「配送見える化ソリューション」を提供し、配送業務の効率化に貢献してきました。

今回、福岡運輸では、「配送見える化ソリューション」の導入により、集配業務をリアルタイムに可視化することで、従業員の工数削減とお客様へのサービス品質向上に繋がりました。今後は、可視化に加え、配送業務における実績データの分析・活用により物流のボトルネック解消に取り組むなど、新たな付加価値の創出と提供を目指します。

パナソニック コネクトは今後も、ZETES（ゼテス）社の技術力と、サプライチェーンの現場で培った技術力、サービス・サポート力を組み合わせ、お客様の課題解決と新たな価値を提供していきます。

詳細内容は下記のウェブサイトから確認できます。

・福岡運輸株式会社様 導入事例

https://connect.panasonic.com/jp-ja/case-studies/fukuokaunyu

■「配送見える化ソリューション」の採用ポイント

（1）配送のリアルタイム管理　

ドライバー端末から配送実績をクラウド環境へ逐次連携、運行管理者はドライバーの位置情報だけでなく、荷物レベルでの作業進捗状況をリアルタイムに把握。お客様からの突発の集荷依頼に対しての効率的な配車組み、リアルタイムな作業実績や到着時間の把握、時間指定便の完了確認業務の効率化など、お客様サービス向上だけでなく、事務員はコア業務に、ドライバーは運転に集中できる環境を実現。

（2）荷物の情報を読み取る頑丈な端末

動作検証済でシステムの安定性に寄与する頑丈ハンドヘルド「TOUGHBOOK（タフブック）」FZ-N1を採用。デジタル検品の際、スキャンスピードが早く、確実に荷物をチェックでき、少ない工数で誤配送のリスクが軽減。作業中の予期せぬ落下や衝撃に耐える安心の頑丈設計。

（3）現場を理解した導入提案

パナソニック コネクトの営業とSEが現場に赴き、現場業務責任者やドライバーに課題やニーズを確認。現場を理解したうえで、運用を踏まえた具体的な対応策を提案。サプライチェーンの現場において、システムからハードウェア、サービスまでトータルでの導入実績で培ったノウハウをもとに、お客様の課題解決に貢献。

■福岡運輸株式会社について

1956年創業。日本で初めての冷凍輸送を行い、その後の日本の食品物流を大きく変化させました。現在では、「“低”温輸送」から温度を一定に保って配送を行う「“定”温輸送」を中心とした事業を行い、主に食品業界のお客様の荷物を日本中に届けています。

▼福岡運輸株式会社のウェブサイト：

https://www.fukuokaunyu.co.jp/

■パナソニック コネクト株式会社について

パナソニック コネクト株式会社は2022年4月1日、パナソニックグループの事業会社制への移行に伴い発足した、B2Bソリューションの中核を担う事業会社です。グローバルで約29,500名の従業員を擁し、売上高は1兆1,257億円（※）を計上しています。「現場から 社会を動かし 未来へつなぐ」をパーパス（企業としての存在意義）として掲げ、製造業100年の知見とソフトウェアを組み合わせたソリューションや高度に差別化されたハードウェアの提供を通じて、サプライチェーン、公共サービス、生活インフラ、エンターテインメント分野のお客様をつなぎ、「現場」をイノベートすることに取り組んでいます。また、人と自然が共存できる豊かな社会・地球の「サステナビリティ」と、一人ひとりが生きがいを感じ、安心安全で幸せに暮らすことができる「ウェルビーイング」の実現を目指しています。

※2022年度売上高

▼パナソニック コネクト株式会社 ウェブサイト

https://connect.panasonic.com

▼パナソニック コネクト Newsroom

https://connect.panasonic.com/jp-ja/newsroom

■「配送見える化ソリューション」について

パナソニック コネクトの100％子会社であるZETES（ゼテス）社（本社：ベルギー ブリュッセル）の「ZETES CHRONOS(TM)（ゼテス クロノス）」システムを活用したソリューション。ドライバー端末から配送実績をクラウド環境に保管することで荷主や運行管理者はドライバーの状況をリアルタイムに把握が可能。パナソニック コネクトは、サプライチェーンでのビジネス実績30年以上のZETES社の技術力と、運送会社へのドライバー端末納入実績30年で培った技術力、サービス・サポート力を組み合わせ、サプライチェーンの現場を支える現場プロセスイノベーションを提案します。

▼「配送見える化ソリューション」のウェブサイト：

https://connect.panasonic.com/jp-ja/products-services_tough_chronos

■納入機器

4.7型 頑丈ハンドヘルド「TOUGHBOOK（タフブック）」FZ-N1

軽量・コンパクトなボディに使いやすい斜め配置のバーコードリーダーを搭載。210 cmからの落下試験（※1）や、MIL-STD-810G準拠の耐振動試験などの実施や、動作温度-20℃～50℃対応の頑丈仕様。約12時間駆動（※2）の標準モデル、約19時間駆動（※2）の大容量バッテリー搭載モデルを用意。

※1：本体の6方向に対し、コンクリート面への210 cm落下試験を実施（動作時）。

※2：パナソニック コネクト独自基準での測定結果。動作環境・システム設定により変動します。