初の長編小説『家庭教室』は7刷6万部突破!シンガーソングライター伊東歌詞太郎が高校で初授業!熱い想いが飛び交った『実行教室』潜入リポート
2018年5月に発売された初の長編小説『家庭教室』(KADOKAWA)は7刷6万部を突破するなど、圧倒的な歌唱力で多くのファンを魅了する、シンガーソングライター・伊東歌詞太郎さんが、2018年11月21日に学校法人角川ドワンゴ学園N高等学校(通称:N高)・大宮キャンパスにて、特別授業「実行教室~失敗しても一歩踏み出し続けるために~」を行いました。今回はその模様をリポートいたします。
圧倒的な歌唱力で多くのファンを魅了する、狐のお面がトレードマークのシンガーソングライター・伊東歌詞太郎さん。動画総再生数は8000万回を超え、3枚のアルバムはいずれもオリコンランキングでトップ10入りを記録。
2018年5月に発売された初の長編小説『家庭教室』は7刷6万部を突破するなど、現在、多方面から注目されている伊東さんが、学校法人角川ドワンゴ学園N高等学校(通称:N高)・大宮キャンパスにて、特別授業「実行教室~失敗しても一歩踏み出し続けるために~」を行った。
伊東さんの作家デビュー作である『家庭教室』は、大学生・灰原巧を主人公に、彼が家庭教師として訪れたさまざまな家庭で、子どもたちが抱える問題と直面。それらと真摯に向かい合い、解決していく姿を描いたオムニバス形式の物語。伊東さんの楽曲同様、繊細なタッチで、家族・子どもが抱える問題や、心の機微を瑞々しく表現し、幅広い読者層から共感を集める内容となっている。
そんな本書に込められた思いを、さらなる若い世代にも伝えたい…という思いから、N高での特別授業が実施されたわけだが、そもそもN高とは、2016年4月に開校した“ネットの高校”で、現在の生徒数は7274名(2018年10月時点)。
「IT×グローバル社会を生き抜く“創造力”を身につけ、世界で活躍する人材を育成する」という理念のもと、いまのネット社会に対応した新しい教育を次々に実践。インターネット経由で必修授業を受けられるだけでなく、プログラミングやライトノベル、ゲーム、ファッション、美容などの課外授業や、全国各地での職業体験なども実施しているという。
今回の特別授業には、「自己肯定感が低い子どもたちのチアアップ」「失敗を恐れず、物事に取り組む姿勢を身につけてほしい」「目的意識を持ち、能動的に実行する力を身につけてほしい」という3つの目的があるそうで、まずはシンガーソングライターとしてデビューする以前の活動について言及。
チケットを1枚売ることが、どれだけ大変か…というくだりから始まり、バンド活動時のメンバーとの衝突や、毎日のように路上ライブをくり返し、少しずつ応援してくれるファンを増やしていったエピソードなどを語った。
そうした活動が実を結び、2014年にメジャーデビュー。その後も順調にアーティスト活動を展開してきた伊東さんだが、声帯の病気が悪化し、今年1月に手術を受けることに。こうして、発声のできない療養期間中、かねてよりやり取りを進めていた小説の執筆に取り組むこととなり、約1ヶ月で書き上げたのが『家庭教室』というわけだ。
11月には6度目の重版がかかるなど、好調なセールスを記録している本書に対し、伊東さんは「重版かかるということは、それだけ多くの方に読んでいただいている証であり、勲章みたいなものなので、とてもありがたく思っています」とコメント。また、出版記念イベントで全国を回り、サイン会を実施したことを振り返りながら、「直接会って、感謝の気持ちを伝えることの大切さ」についても話し、それらのエピソードに生徒たちが聞き入っている様子も印象的だった。
ちなみに授業の後半では、大宮キャンパスおよび、生放送で授業を受けているN高生たちから質問を受けつけ、それらに伊東さんが答えるコーナーを実施。「辛いことがあったとき、いつもどうやって立ち直っていますか?」という質問には、「僕の場合は、音楽を聴くことですね。八方ふさがりになってしまったときも、音楽を聴くと何故か元気になれるんです。
それとこの前、ラーメン屋で並んでいたときなんですけど、僕の目の前で急に割り込まれて。ちょっと嫌だなぁと思っていたんですけど、店に入って、ラーメンを食べたら、そんな気持ちはどうでもよくなったんですよ。つまり、音楽とおいしい食事があれば、僕の場合は何が起きても平気だなってことに、最近になってようやく気づいたんです。なので、辛い気持ちを吹き飛ばすくらい、好きなものを見つけることが、いちばんの解決策だと思っています」など、伊東さんならではの回答が次々に飛び出した。
そして終盤には、アコースティックギター伴奏によるライブが実施され、『さよならだけが人生だ』と『パラボラ~ガリレオの夢~』を熱唱。生徒たちも手拍子を送り、大盛り上がりとなるなか、伊東さんは「夢を追いかけていると、いろいろと辛いことや、たいへんなことがあります。本当に好きなことなら、多少きつくても乗り越えられるけど、いちばん大切なのは自分自身の心と体。『これ以上はできない』と感じたときは、無理せずに休めばいいんです。
そこから、また続けてもいいし、これは違うと思ったら、新しく別の夢を探してもいい。どんなに失敗を重ねても、次の挑戦でうまくいけばそれは成功に繋がるので、失敗を恐れずに、夢の実現に向けて頑張ってください」と語り、教室を沸かせた。
特別授業の終了後、感想を聞いてみると「伝えたいことはまだまだたくさんあります。僕の場合、曲を作るときは、言いたいことをすべて詰め込むようにしているんですけど、完成したとたん、あれも言いたい、これも言いたいと、新たに伝えたいことが次々に浮かんできて。その感覚と似ていましたね」とコメント。
さらに第2回、第3回と、特別授業を継続していく予定はありませんか?という質問には、「そこはN高さんのご判断次第なので、僕からは何とも(笑)。ただ、今日は伝えたいことのうち、5%くらいしか話せなかったので、またこういう機会があれば、もっとたくさんのことをお話ししたいですね」という率直な意見も聞かせてくれた。
<伊東歌詞太郎による特別授業 概要>
■日 時:2018年11月21日(水)14:15~16:05
■場 所:N高等学校 通学コース・大宮キャンパス
■講 師:伊東歌詞太郎氏(シンガーソングライター・作家)
■テーマ:「実行教室 ~失敗しても一歩踏み出し続けるために~」
■参加者:N高・通学コース生(代々木キャンパス生・御茶ノ水キャンパス生・横浜キャンパス生・大宮キャンパス生・千葉キャンパス生・名古屋キャンパス生・心斎橋キャンパス生・福岡キャンパス生)
◆7刷決定!6万部突破!伊東歌詞太郎初の小説『家庭教室』
家庭教師をしている大学生・灰原 巧を主人公に、彼が家庭教師として訪れた家族・子供が抱える問題に真摯に向かい合い、解決していく姿をオムニバス構成で描いた作品です。伊東歌詞太郎の楽曲同様、繊細なタッチで、子供たちが抱える問題や、その心の機微を瑞々しく表現し、10代を中心に多くの読者から共感を集める内容となっています。
『家庭教室』
著者:伊東歌詞太郎
定価(本体1,300円+税)
ISBN:978-4-04-896141-7
発行:KADOKAWA
https://www.kadokawa.co.jp/product/321709000163/
◆伊東歌詞太郎
ネット音楽のカバーで2012年に活動を開始。その力強い歌声はネットを伝ってユーザーの心に響き、現在の動画総再生数は8000万回を超えている。2014年にメジャーデビュー。以降「一意専心」「二律背反」「二天一流」のアルバム3枚をリリースし、3作連続でオリコンランキングTOP10入りを継続中。また中野サンプラザ等ホールクラスのワンマンLIVEの開催に加えて全国縦断の路上ライブツアーを行うなど、精力的にライブ活動を展開している。2018年5月には初の小説「家庭教室」を出版、発売半年で7刷となる重版が決定し、6万部を突破するなど、マルチな才能を持った注目のシンガーソングライター。メディアでの顔出しはしておらず、狐のお面がトレードマーク。
HP:http://kashitaro.com/index.html
Twitter:@kashitaro_ito
◆学校法人角川ドワンゴ学園 N高等学校について
2016年4月に開校した“ネットの高校”で、現在の生徒数は7,274名(2018年10月時点)。「IT×グローバル社会を生き抜く“創造力”を身につけ、世界で活躍する人材を育成する」という理念のもと、今のネット社会に対応した新しい教育を実践します。授業やレポート提出はネットで行い、時間を問わず自身のペースで授業を受けられます。また、高校卒業資格のための必修授業の他に、大学受験やプログラミング、ライトノベル、ゲーム、ファッション、美容など多種多様なネットでの課外授業や、全国各地での職業体験により、社会で役立つスキルや経験を高校時代に身につけられるカリキュラムが特徴です。ネットコースと通学コースが選択できます。
N高公式サイト:https://nnn.ed.jp/
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