シックス・ネーションズは「優勝が常にターゲット」。イングランドの名将エディー・ジョーンズ ヘッドコーチにWOWOWが独占インタビュー!
『ラグビー欧州6カ国対抗戦 シックス・ネーションズ』WOWOWにて、2/1(土)~3/14(土)全15試合生中継!
ラグビーの発祥国、イングランドのヘッドコーチとして5年目のシーズンを迎えるエディー・ジョーンズ。言わずと知れた世界的名将だ。
2015年のワールドカップでは日本代表を率いて南アフリカを破り、2019年大会はイングランドの指揮官として準決勝で強豪ニュージーランドを圧倒するなど手腕を振るってきた。決勝では南アフリカに敗れ優勝は逃したものの、自身、大会2度目の準優勝。シックス・ネーションズでも2016年(グランドスラム=全勝優勝)、2017年と過去4年間で2度の優勝を飾るなど、揺るぎない実績を持つ。
WOWOWでは今年も『ラグビー欧州6カ国対抗戦 シックス・ネーションズ』を全15試合生中継。戦いを終えて間もないワールドカップから今回のシックス・ネーションズの見どころまで、引き続きイングランドを率いるエディー・ジョーンズ ヘッドコーチに話を聞いた。
──ワールドカップは決勝で南アフリカに12-32で敗れ、準優勝に終わりました。
「決勝で負けるのは、常にがっかりすることだよ。ロッカールームに戻った時は悲しかった。敗因は分からない。こういうことも起きる。分かっているのは、ベストの状態ではなかったということ。どうしてベストではなかったのか、今でも理解しようとしている。どうして自分たちの能力レベルでプレーできなかったのか、解明しようとしている。その回答をこれから見つけるだろう。そして、シックス・ネーションズに向かうよ」
──日本代表は「ONE TEAM」をスローガンに、初めて決勝トーナメントに進出しました。
「どのチームもワンチームとして機能していると思う。日本代表だけがワンチームだったのではなく、どのチームにとってもワンチームになることが目標だ。ただ、日本代表はその点で良くやったので、あそこまで行ったのだろうね」
──イングランドのヘッドコーチとして今後、目指していることは何ですか?
「(2016年からの)最初の4年間は、チームを再建することを期待された。プライドを取り戻すことだよ。ワールドカップ2015年大会でのイングランドのパフォーマンス(ホスト国として初めて予選プール敗退)は、二度と繰り返してはいけないものだった。それは達成できた。(契約している)次の2年間の目標は、イングランドを常に世界のベストチームにすることだ。つまり、世界で最も圧倒的なチームにすること。それがターゲットだ」
──今回のシックス・ネーションズでの目標を聞かせてください。
「優勝したい。それが常にターゲットだよ。そのプロセスとして、ワールドカップよりも良いラグビーがしたい。そして、確実にスコッド(代表候補)をリフレッシュする。たぶん、20%ほどスコッドを入れ替えるつもりだ。若いフレッシュな選手を何人か投入するよ。ポテンシャルとして、今までいた選手よりも、より優れた物を持っている選手を投入していく。そして選手には、新たな意欲を見出してあげないといけない。前よりも優れたチームになる必要があり、その上でシックス・ネーションズのトロフィーにチャレンジする」
──新戦力で目をつけている選手は誰ですか?
「素晴らしい若手選手は何人もいるよ。特にノーサンプトン・セインツのスクラムハーフのアレックス・ミッチェル、フルバックのジョージ・フォーバンクが飛び抜けている。注目している選手が4、5人いるので、これから1カ月かけてどう進歩していくのか見守っていくつもりだ」
──その一方で、引き続きチームの核になる選手は誰でしょうか。
「マロ・イトジェ、トム・カリー、オーウェン・ファレル、ベン・ヤングス、アンソニー・ワトソン、エリオット・デイリー、ジョージ・フォード。彼らは、またカギとなる選手だ」
──キャプテンを務めてきたオーウェン・ファレル選手の良さはどこにありますか?
「彼には競争心がある。死ぬまで戦いたいと思っているような戦士。まるで侍のようだ。アグレッシブなタックルをするし、素晴らしい能力を持ったゴールキッカーでもある」
──シックス・ネーションズではここ2大会優勝を逃しています。
「過去4大会のうち、2大会で優勝した(2016年、2017年)。そして、グランドスラムを1回達成した(2016年)。この過去2大会は優勝しなかったので、ターゲットは優勝だ。最も大事なのは、開幕戦のフランス戦。フランスはとても進歩している。42名のスコッドを指名し、シックス・ネーションズに向けてキャンプを張り、準備を始めた。フランスは昔、クラブがものすごく支配的だった。時代が変わり今ではナショナルチームをサポ―トするようになったので、とても危険なチームになって来た。もし開幕戦で勝てなかったら、シックス・ネーションズで優勝するのは難しいだろう」
──フランスのどのあたりに警戒していますか?
「プレーが崩れた時に上手さを見せるチームだ。オフロードパスからボールを動かし続けることができる。バックスは素晴らしいスピードとパワーも持っている。彼らがオフロードパスを活かしてプレーし、スペースを獲得することができたら優勝を狙えるチームになるだろう」
──昨年王者のウェールズについてはいかがですか?
「ウェールズは、アイルランドもそうだが、ヘッドコーチを変更した。ウォーレン・ガットランドはウェールズを12年間、ジョー・シュミットはアイルランドを7年近く率いて、ともに素晴らしい成績を残した。今後、新しいコーチがどのように対応し素早くチームに溶け込むのか、どれくらいスタイルの変更をもたらすのか、スコッドをどれくらい変更するのか。そういう意味で、両チームには未知の点があると言えるね」
──あらためてシックス・ネーションズとはどんな大会でしょうか?
「シックス・ネーションズは世界最高の大会として知られている。なぜならば、伝統的なライバル関係があるからだ。イングランド、スコットランド、ウェールズ、アイルランド。全部隣り合っていて、国境が接している。海の向こうにはフランスとイタリアがあり、どの国も接近している。そこに、非常に激しいライバル関係がある。戦いは、伝統を賭けたものだ。激しいライバル関係があり、激しい戦いになる試合には多くの意義がある。ヨーロッパのラグビーは、パワー、セットピースの強さ、ラインスピードがあり、非常にアグレッシブだ。存在し得る、最もエモーショナルなテストラグビー(ラグビーの国際試合)だよ」
140年近い歴史と伝統を誇る「シックス・ネーションズ」。ヨーロッパのラグビー強豪6カ国が参加して行なわれる大会の模様をWOWOWでは全15試合生中継でお届けする!
◆◆◆ 関連情報◆◆◆
★『熱狂続く!ラグビーまるわかりSP ~激闘シックス・ネーションズ&注目7人制~』
【放送日】1/11(土)夜6:00[WOWOWプライム]※無料放送
★『ラグビー欧州6カ国対抗戦 シックス・ネーションズ』
【放送日】2/1(土)~3/14(土)全15試合生中継![WOWOWプライム][WOWOWライブ]
<第1節>
ウェールズvsイタリア 2/1(土)夜10:55[WOWOWプライム]※無料放送
アイルランドvsスコットランド 2/1(土)深夜1:30[WOWOWプライム]
フランスvsイングランド 2/2(日)夜11:45[WOWOWライブ]
※第2節以降の放送スケジュールはWOWOWラグビーオフィシャルサイト(wowow.bs/rugby)に随時掲載。
https://www.wowow.co.jp/sports/rugby/
2015年のワールドカップでは日本代表を率いて南アフリカを破り、2019年大会はイングランドの指揮官として準決勝で強豪ニュージーランドを圧倒するなど手腕を振るってきた。決勝では南アフリカに敗れ優勝は逃したものの、自身、大会2度目の準優勝。シックス・ネーションズでも2016年(グランドスラム=全勝優勝)、2017年と過去4年間で2度の優勝を飾るなど、揺るぎない実績を持つ。
WOWOWでは今年も『ラグビー欧州6カ国対抗戦 シックス・ネーションズ』を全15試合生中継。戦いを終えて間もないワールドカップから今回のシックス・ネーションズの見どころまで、引き続きイングランドを率いるエディー・ジョーンズ ヘッドコーチに話を聞いた。
──ワールドカップは決勝で南アフリカに12-32で敗れ、準優勝に終わりました。
「決勝で負けるのは、常にがっかりすることだよ。ロッカールームに戻った時は悲しかった。敗因は分からない。こういうことも起きる。分かっているのは、ベストの状態ではなかったということ。どうしてベストではなかったのか、今でも理解しようとしている。どうして自分たちの能力レベルでプレーできなかったのか、解明しようとしている。その回答をこれから見つけるだろう。そして、シックス・ネーションズに向かうよ」
──日本代表は「ONE TEAM」をスローガンに、初めて決勝トーナメントに進出しました。
「どのチームもワンチームとして機能していると思う。日本代表だけがワンチームだったのではなく、どのチームにとってもワンチームになることが目標だ。ただ、日本代表はその点で良くやったので、あそこまで行ったのだろうね」
──イングランドのヘッドコーチとして今後、目指していることは何ですか?
「(2016年からの)最初の4年間は、チームを再建することを期待された。プライドを取り戻すことだよ。ワールドカップ2015年大会でのイングランドのパフォーマンス(ホスト国として初めて予選プール敗退)は、二度と繰り返してはいけないものだった。それは達成できた。(契約している)次の2年間の目標は、イングランドを常に世界のベストチームにすることだ。つまり、世界で最も圧倒的なチームにすること。それがターゲットだ」
──今回のシックス・ネーションズでの目標を聞かせてください。
「優勝したい。それが常にターゲットだよ。そのプロセスとして、ワールドカップよりも良いラグビーがしたい。そして、確実にスコッド(代表候補)をリフレッシュする。たぶん、20%ほどスコッドを入れ替えるつもりだ。若いフレッシュな選手を何人か投入するよ。ポテンシャルとして、今までいた選手よりも、より優れた物を持っている選手を投入していく。そして選手には、新たな意欲を見出してあげないといけない。前よりも優れたチームになる必要があり、その上でシックス・ネーションズのトロフィーにチャレンジする」
──新戦力で目をつけている選手は誰ですか?
「素晴らしい若手選手は何人もいるよ。特にノーサンプトン・セインツのスクラムハーフのアレックス・ミッチェル、フルバックのジョージ・フォーバンクが飛び抜けている。注目している選手が4、5人いるので、これから1カ月かけてどう進歩していくのか見守っていくつもりだ」
──その一方で、引き続きチームの核になる選手は誰でしょうか。
「マロ・イトジェ、トム・カリー、オーウェン・ファレル、ベン・ヤングス、アンソニー・ワトソン、エリオット・デイリー、ジョージ・フォード。彼らは、またカギとなる選手だ」
──キャプテンを務めてきたオーウェン・ファレル選手の良さはどこにありますか?
「彼には競争心がある。死ぬまで戦いたいと思っているような戦士。まるで侍のようだ。アグレッシブなタックルをするし、素晴らしい能力を持ったゴールキッカーでもある」
──シックス・ネーションズではここ2大会優勝を逃しています。
「過去4大会のうち、2大会で優勝した(2016年、2017年)。そして、グランドスラムを1回達成した(2016年)。この過去2大会は優勝しなかったので、ターゲットは優勝だ。最も大事なのは、開幕戦のフランス戦。フランスはとても進歩している。42名のスコッドを指名し、シックス・ネーションズに向けてキャンプを張り、準備を始めた。フランスは昔、クラブがものすごく支配的だった。時代が変わり今ではナショナルチームをサポ―トするようになったので、とても危険なチームになって来た。もし開幕戦で勝てなかったら、シックス・ネーションズで優勝するのは難しいだろう」
──フランスのどのあたりに警戒していますか?
「プレーが崩れた時に上手さを見せるチームだ。オフロードパスからボールを動かし続けることができる。バックスは素晴らしいスピードとパワーも持っている。彼らがオフロードパスを活かしてプレーし、スペースを獲得することができたら優勝を狙えるチームになるだろう」
──昨年王者のウェールズについてはいかがですか?
「ウェールズは、アイルランドもそうだが、ヘッドコーチを変更した。ウォーレン・ガットランドはウェールズを12年間、ジョー・シュミットはアイルランドを7年近く率いて、ともに素晴らしい成績を残した。今後、新しいコーチがどのように対応し素早くチームに溶け込むのか、どれくらいスタイルの変更をもたらすのか、スコッドをどれくらい変更するのか。そういう意味で、両チームには未知の点があると言えるね」
──あらためてシックス・ネーションズとはどんな大会でしょうか?
「シックス・ネーションズは世界最高の大会として知られている。なぜならば、伝統的なライバル関係があるからだ。イングランド、スコットランド、ウェールズ、アイルランド。全部隣り合っていて、国境が接している。海の向こうにはフランスとイタリアがあり、どの国も接近している。そこに、非常に激しいライバル関係がある。戦いは、伝統を賭けたものだ。激しいライバル関係があり、激しい戦いになる試合には多くの意義がある。ヨーロッパのラグビーは、パワー、セットピースの強さ、ラインスピードがあり、非常にアグレッシブだ。存在し得る、最もエモーショナルなテストラグビー(ラグビーの国際試合)だよ」
140年近い歴史と伝統を誇る「シックス・ネーションズ」。ヨーロッパのラグビー強豪6カ国が参加して行なわれる大会の模様をWOWOWでは全15試合生中継でお届けする!
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【放送日】1/11(土)夜6:00[WOWOWプライム]※無料放送
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【放送日】2/1(土)~3/14(土)全15試合生中継![WOWOWプライム][WOWOWライブ]
<第1節>
ウェールズvsイタリア 2/1(土)夜10:55[WOWOWプライム]※無料放送
アイルランドvsスコットランド 2/1(土)深夜1:30[WOWOWプライム]
フランスvsイングランド 2/2(日)夜11:45[WOWOWライブ]
※第2節以降の放送スケジュールはWOWOWラグビーオフィシャルサイト(wowow.bs/rugby)に随時掲載。
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