【凪良ゆう】“火気厳禁”の書店店内で花火大会が開催!?【#本屋で花火を見上げよう】
「室内で熱射病の不安もない」「最高の花火大会」が実現した理由は? 一夜限りに終わらない「本屋で花火」は9月13日まで。
8月19日土曜日、東京・六本木の蔦屋書店の店内で花火大会が開催されました。書店のウインドウに大きな花火が何度も映し出され、大きな歓声が上がりました。上がった花火は、本屋大賞を受賞した小説『汝、星のごとく』の作中に描かれた愛媛県今治市の「おんまく」祭りの花火をモチーフとしたもの。
“火気厳禁”であるはずの書店で「花火大会」。出版業界に長くいる人も「聞いたことがない」という異例のイベントです。
「本屋大賞」を2度受賞した作家、凪良ゆうさんの「書店と書店員さんに恩返ししたい」という思いからスタートした花火大会が、8月19日、六本木 蔦屋書店で開催されました。
会場には、本との出会いを演出する屋台も用意され、来場者が書店の新たな魅力を再発見するかつてないイベントとなりました。
書店のウインドウに大きく映し出された花火
六本木の夜空に浮かび上がる花火が、人の足を止めた。
<来場者のコメント>
熊本県からきた山田さん
「凪良先生のSNSをみてイベントがあることを知り、熊本からきました。凪良先生の作品は入手できるものはすべて読んでいます。読んでいると泣けてきてしまうのですよね。今日は先生と一緒に花火を見ることができて感激しました。」
高校2年生の西村歩佳さん
「凪良先生の作品は『流浪の月』から読み始めました。『汝、星のごとく』が二作品目でした。先生の作品は美しいものと見るのがつらいものとの対比がきれい。昼間も別の場所での凪良先生のイベントに行きまして、今日は「凪良はしご」です。」
小林玲菜さん
「本屋さんでこういうイベントがあるのはすごくいい。凪良ファンの私はもちろん楽しいけれど、通りすがりの人も『こんなことをやってるんだ』と集まってくる。本屋さんにいること自体が楽しくなってきますね。」
■「花火大会」は、9月13日まで全国約300の書店で開催中
六本木 蔦屋書店で行われた「プロジェクションマッピング花火」は、8月14日より行われている【「汝、星のごとく」花火大会】のイベントのひとつ。
全国の約300店の書店では9月13日まで「スマホで打ち上げよう。本屋であなただけの手のひら花火」が開催されています。
書店店頭のポスターにある二次元コードをスマホで読み込むと、書店の中で「花火」があがります。
自分の好きな本や書店の棚を背景に写真を撮って、SNSへ投稿すると、図書カードが当たるキャンペーンも。
<【「汝、星のごとく」花火大会】花火大会詳細はこちら>
https://tree-novel.com/works/episode/310d7e24d50571148406a8f2ae01a802.html
<参加書店はこちら>
https://tree-novel.com/works/episode/d820bed1f490befad85d46c4abbb4165.html
【「汝、星のごとく」花火大会】のポスターのある書店では「手のひら花火」が楽しめる
■「本屋で花火」が実現した理由
『汝、星のごとく』の作者である凪良ゆうさんは本屋大賞を2度受賞しています。
1回目を受賞されたその日は、新型コロナウィルスによる緊急事態宣⾔が発令された⽇でした。
凪良さんは大賞を受賞しながらも、書店員の方々に直接お礼を伝えることができなかったことがずっと心の中に残っていたといいます。
3年後、2度目の本屋大賞受賞を受賞した際のスピーチで、凪良さんはこう話しました。
「応援してくださった書店員さんに直接お礼が言えなかったことと、ともに同じ場所で喜びをわかちあえなかったことが、この3年間ずっと悔いになって残っていました。」
「最初、わずか数人からスタートした賞が、全国の書店員さんの本を愛する気持ちと書店に足を運んでほしいという熱意だけを原動力に、20年かけていま本を読まれている人々に一番求められる大きな賞になりました。その道のりを思うと、「出版不況」「小説が売れない」と言われる時代の作家の一人として、感謝と尊敬の念でいっぱいになります。20年間、本当に続けてくださってありがとうございます。そしてこれからも小説をよろしくお願いします。」
「お世話になってきた書店のみなさんに対してもっと何ができるのだろう。書店に訪れる人を増やしたい。書店は本を買うだけではなく、様々な物語の出会いと喜びのある場所だということを伝えたい。」
凪良さんのこうした思いから企画されたのが、今回の“花火大会”です。
今回の花火大会で六本木 蔦屋書店には、通常の150%ほどのお客様が訪れたといいます。
この夏は、花火をきっかけに書店に出かける人が増えているかもしれません。
花火を見上げる凪良ゆう先生
【凪良ゆう(なぎら・ゆう)プロフィール】
京都市在住。2007年に初著書が刊行され本格的にデビュー。BLジャンルでの代表作に連続TVドラマ化や映画化された「美しい彼」シリーズなど多数。17年に『神さまのビオトープ』(講談社タイガ)を刊行し高い支持を得る。19年に『流浪の月』と『わたしの美しい庭』を刊行。20年『流浪の月』で本屋大賞を受賞。同作は22年5月に実写映画が公開された。20年刊行の『滅びの前のシャングリラ』で2年連続本屋大賞ノミネート。本書は、第168回直木賞候補、第44回吉川英治文学新人賞候補、2022王様のブランチBOOK大賞、キノベス!2023第1位、第10回高校生直木賞、そして23年、2度目となる本屋大賞受賞作に選ばれた。
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