側面衝突によるチャイルドシートの安全性は?
~時速50kmで側面衝突した衝撃を再現し検証~
JAF(一般社団法人日本自動車連盟 会長 坂口正芳)は、側面衝突にも対応した次世代安全規則「R129」に適合したチャイルドシートを使用して、衝突時の衝撃や子どもの挙動を計測し、その結果をホームページおよびJAF Youtube公式アカウントに公開しました。
動画:https://www.youtube.com/watch?v=y3Dk0TGO2sI
▼検証方法
テストでは、従来の安全規則「R44」に加え、新規則「R129」のチャイルドシート(ジュニアシート)にて衝突試験を実施し、側面衝突時の衝撃を計測した。チャイルドシート(ジュニアシート)には6歳ダミー(約114cm)を使用し、衝突時の挙動も計測をおこなった。
▼結果
正しく取り付けた場合はR44およびR129ともに重篤な障害につながる恐れのある衝撃は見られなかったものの、正しく使用しなかった場合は頭部損傷の恐れのある衝撃や挙動がみられた。
また、シートベルトのみを使用した場合は、側頭部をドアや窓ガラス等に打ち付けることがわかった。
側面衝突時でも、チャイルドシートの間違った使用方法によって、お子さまを危険にさらす可能性があります。近距離の移動でも必ず正しい着用方法でチャイルドシートを使用するとともに、お子さまの体格にあったチャイルドシートを選択しましょう。
JAFでは6歳以上であっても、身長150cm未満のお子さまはチャイルドシートやジュニアシートを着用することを推奨しています。
名古屋大学 水野教授によると
どちらの製品も安全の範囲内だったが、挙動を細かく見るとR129製品のほうがわずかに良い結果だった。これは横からの衝撃を軽減するチャイルドシートの側面部分がR44製品より大きく厚いことが理由の1つと考えられる。また、シートベルトのみ着用の場合はドアや窓ガラス等に直接ぶつかる危険性があり、強打すれば頭部損傷のおそれがある。シートベルトの肩ベルトをしていない場合もケガをするおそれもある。正しく着用し、適切なチャイルドシートを使用することが重要である。
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