超小型人工衛星「CURTIS」を国際宇宙ステーションから放出し、宇宙空間で技術実証を開始
パナソニック ホールディングス株式会社ならびにパナソニック オペレーショナルエクセレンス株式会社は、国立大学法人九州工業大学との共同研究にて設計・製造を行った3Uサイズ(10 cm x 10 cm x 30 cm)の超小型人工衛星「CURTIS」を国際宇宙ステーション(以下、ISS)から放出し、「CURTIS」の動作実証、及びパナソニックグループにて製造販売している部品やコンポーネンツの宇宙空間での技術実証を開始します。
衛星通信や地球観測などの宇宙応用技術の進化により、宇宙は重要なビジネスの場となっています。人工衛星や宇宙機器には様々な電子部品やコンポーネンツが搭載されていくことが想定される中、パナソニックグループが保有する製品群の宇宙展開を行っていく上で、宇宙空間での部品の信頼性や地上での評価試験などは十分に検証がなされていないことが課題でした。今回の宇宙空間での技術実証に用いるコンポーネンツはデバイスレベルで宇宙空間での利用を想定した信頼性試験や真空環境での動作試験を完了させており、ISSからの放出後約1年間の運用を通じ宇宙空間での技術実証を行います。
今回の技術実証内容は主に以下の3点です。
1. 組み立て容易な衛星として設計した、超小型人工衛星そのものの動作実証を行います。
2. パナソニックグループにて取り扱う製品群の宇宙空間での技術実証を行います。なお、今回実証する部品群に関しては、地上で利用されている部品やモジュールを利用し、宇宙用途として転用できる可能性を検証します。
3. モバイル端末や小型軽量化が求められる製品群で培った高密度回路設計技術・実装技術を用いて人工衛星の基本のバス部を小型化し、ミッション部の容積を拡大した技術、及び放熱性に優れたグラファイト材料技術などにより構成されたサーマルマネジメントユニットを用いた回路形成技術の実証を行います。
本実証を通じて得られた技術データを活用して、今後の宇宙産業を支えるコンポーネンツとしての提供を目指します。また、超小型人工衛星においてはバス衛星として宇宙での技術実証やサービスを行う事業者様との協創を通じて活用するとともに、今後はより多くのミッションを行うことが可能な6Uや12Uサイズなど大きな衛星への展開を進めていきます。地上用エレクトロニクス機器で培ってきたパナソニックグループの電子機器実装技術を10 cm x 10 cm x 30 cmサイズの超小型衛星の設計と製作に応用し、今後予見される超小型衛星の大量生産時代の到来に備える第一歩として位置づけ宇宙産業への貢献を実現します。
※本成果の一部は、経済産業省 産業技術実用化開発事業費補助金(令和2年度~令和4年度)、情報処理・サービス・製造産業振興研究開発等事業費補助金(令和5年度)を活用した研究開発において得られたものです。
【お問い合わせ先】
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パナソニック ホールディングス株式会社
技術企画室広報担当 Email:crdpress@ml.jp.panasonic.com
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パナソニック オペレーショナルエクセレンス株式会社
グローバル調達本部広報担当 Email:panasonic-space@ml.jp.panasonic.com
全文は以下プレスリリースをご覧ください。
▼[プレスリリース]超小型人工衛星「CURTIS」を国際宇宙ステーションから放出し、宇宙空間で技術実証を開始(2024年4月12日)
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