東京パラリンピック開幕直前!WOWOWが「第8回WHO I AM フォーラムLIVE」を開催!

株式会社WOWOW

WOWOWが国際パラリンピック委員会(IPC)と共同で立ち上げ、世界最高峰のパラアスリートたちに迫るスポーツドキュメンタリーシリーズ「WHO I AM」。2016年から放送を開始し、視聴者からの反響も大きい。8月20日(金)、東京 新豊洲にあるWHO I AM HOUSE Powered by TOKYO GASにて、「東京パラリンピック開幕直前!第 8 回 WHO I AM フォーラム LIVE」が開催された。

2016年から始まった「『WHO I AM』フォーラム」。第8回となる今回もMCとして松岡修造さんが盛り上げ、ゲストには北澤豪さん(サッカー元日本代表/日本障がい者サッカー連盟 会長)、藤井瑞希さん(ロンドン五輪 バドミントン 女子ダブルス 銀メダル)、マセソン美季さん(東京2020パラリンピック 日本選手団副団長/長野パラリンピック金メダリスト)が登場。そして主催者を代表して、WOWOWの代表取締役 社長執行役員・田中晃氏と国際パラリンピック委員会会長 アンドリュー・パーソンズ氏による開会宣言とあいさつからスタートした。

アンドリュー・パーソンズ会長は「パラスポーツはパンデミックに関係なく楽しんでもらえると思います。パラスポーツには世界を変える力があるので、今回の東京パラリンピック通じて世界を変えていきたいと思っています。現在その動きは着実に良い方向に進んでいますが、これは4年に一度で終わることなく、継続をしていかなければなりませんし、これは世界中の皆さんの協力がなければなしえません。日々の積み重ねが大事になってくると思います」と、熱く語った。

その後、大会開催を4日後に控えたWHO I AMアスリートたちと中継をつなぎ、生の声を聞くことに。一人目は、バドミントン マレーシア代表 チア・リク ハウ 選手が登場。今の気持ちは? という松岡さんからの質問に対し、「とてもワクワクしています。すでに準備万端です。またWHO I AMに出演できたことは、私にとってとても光栄なことでした」と、緊張気味に語った。またバドミントン選手のインタビューということで、話は同じバドミントン選手だった藤井さんに。するとチア選手が、実は藤井さんの大ファンであると告白。「同い年ということと、小さい体で頑張る姿をいつも参考にさせていただきました」。それを聞いた藤井さんは「ありがとうございます。とても嬉しいです(笑)」と、笑顔で答えた。そんな藤井さんから、今回のパラリンピックで競技として初めてバドミントンが採用されての感想を訊かれると「ついに競技の仲間入りができたかと思うと嬉しかったです。パラバドミントンで史上初の金メダリストになれるように頑張ります」とチア選手。
さらに「ここまで来られたのも、妻の支えがあってこそ。妻の存在が、いつも精神的な支えになっています。今回は間近で観てもらえないですが、妻を思いながら一生懸命頑張ります」
と、強く語っていた。そんなチア選手に松岡さんが「藤井さんに会ったらしたいことはありますか?」という質問に対し「一緒に写真を撮りたいです」と、照笑いを浮かべながら答えるチア選手が印象的だった。さらにVTRで、子どもたちからチア選手へメッセージが届き、それを観たあと「とても誇りに思います」と、嬉しそうに語っていた。

その後、WHO I AMアスリートたちから届いたメッセージを紹介。

ダニエル・ディアス選手(ブラジル/水泳)からは、「開幕が待ちきれない、自分への期待でいっぱいです。特に”笑顔”のもつパワーを見せたい。夢のために突き進むために笑顔は不可欠。笑顔こそ人生を切り開いてくれるものなので、今回のパラリンピックも笑顔で臨みます」

オマラ・デュランド選手は(キューバ/陸上)からは、「東京パラリンピックを目標にトレーニングをしてきました。今から本番が待ち遠しいです」

ユスタス・パジャラウスカス選手(リトアニア/ゴールボール)からは、「この1年はネガティブなことばかり考えがちだったけど、家具でトレーニングをするなど、新たな発見もあってそれはそれで良いことだった。とにかく全力を出すだけ」

エリー・コール選手(オーストラリア/水泳)からは、「コロナ禍でのトレーニングは私にとって挑戦でした。今回は母国のために全力を尽くします」

パトリック・アンダーソン選手(カナダ/車いすバスケット)からは「ここまでくるのに妻が多くの犠牲を払い、共に歩んできてくれたので、一緒に東京へいくことができないのがとても残念。ただ多くの努力をしてきたので準備はできています。オリンピックでは多くの感動をもらいましたが、次は我々の番です」

マケンジー・コーン選手(アメリカ/水泳)からは、「大変な1年を過ごしましたが、今はすごく興奮しており、戦う準備はできています。そして、大会開催に尽力を尽くしてくれた皆さんに感謝します」

チェ・グァングン選手(韓国/柔道)からは、「一つ階級をあげての挑戦になるので、チャレンジャーとして頑張りたい。大変な状況ですが、日本の皆さんに元気を与えられるように頑張ります」

カレオ・カナヘレ選手(アメリカ/シッティングバレーボール)からは、「長い一年でしたが、開催が叶い興奮しています。金メダルを絶対に獲りたい」

とにかく全力を尽くし、観ている人を少しでもポジティブにしたい

続いて、中継を繋いだWHO I AMアスリートの生の声を聞くことに。今回は、長崎県でトレーニング中のニコ・カッペル選手(ドイツ/砲丸投げ)が登場。松岡さんから今の思いを訊かれると、ニコ選手は「パンデミックの中、ここまで来ることは簡単なことではなく、自分自身を鼓舞することが大変でした。でもトレーニングのおかげで、良い状態に仕上がっています。早く皆さんにお会いしたいです。観ている皆さんには、とにかく楽しんで欲しいです。今の時期はネガティブな気持ちになりがちですが、僕たちのプレイを観て少しでもポジティブな気持ちになって欲しいです」と、終始笑顔で語った。

コメントを聞いた松岡さんは「ニコ選手はアスリートとしてはもちろんですが、一人の人間としても素晴らしい」と感嘆の声を上げると、「明日から頑張ろうと思えましたし、何より直接会ってお話がしたいです」と、藤井さんもその人柄に大絶賛していた。

また、WHO I AMの音楽を担当している梁邦彦さんによるスペシャルライブも開催。ジャジーなピアノ演奏は、4日後に繰り広げられるパラリンピアンたちの熱い戦いを想起させる、とても情熱的な調べだった。

続いて「東京パラリンピックのスケジュールチェックと、実施競技の魅力について」。ここでは全22競技の13日間に及ぶ日程のおさらいと、パラリンピックでの実施競技の魅力や楽しみ方をじっくり語った。そんな中、パラ水泳日本代表のエースである木村敬一選手からのVTRでメッセージが届いた。「自国でパラリンピックが開催されることは大変名誉なことですので、もちろん金メダルを目ざしています。最高のパフォーマンスをお見せしたいです。ずっとネガティブな気持ちを味わってきたからこそ、これを機会にぜひ感動を味わって欲しいです」と、熱く語った木村選手。

VTRを観た松岡さんは「この人は最高。もうすでに人間として金メダルを獲っている人。どんな質問に対しても、決して手アカのついた、使い古された言葉は使わず、”自分の言葉”で話すんです。この方のプレイを観るだけで、色々なメッセージがもらえると思います」と、終始感心しきりだった。

続いてマセソンさんが、水泳競技を観る上でのポイントを語った。「陸上や車いす競技と違い、水泳は器具を使わず、身体一つで戦うスポーツなのでフィジカルが問われます。また選手によってスタートの仕方や障害による工夫がなされていたり、いろんな障害の選手が混じっているというのも、水泳ならではの特色です」。

さらに北澤さんが、自身が注目しているという8月29日から2日まで行われる「ブラインドサッカー」について、プレーについてのみならず、障がい者サッカー連盟会長ならでは視点で語った。

「ブラインドサッカーは、アイマスクをしてボールの音を頼りにプレーし、まるで目が見えているかのような素早いドリブルなど、見どころ満載です。またゴールには健常者がして、枠の存在を音で知らせてくれます。何も見えない中でどう動くかというと、想像力しかないわけで、選手の皆さんは無限の創造力を使ってサッカーを楽しんでいます。それはスポーツ以外で、例えば社会に対しても様々な創造を自由に膨らませ、それを現実としてポジティブに変えていっているのがすごい」

続いて先日、シーズン1からWHO I AMのナビゲーターとナレーターの役目を終えた、俳優・西島秀俊さんがVTRで登場。「WHO I AMに関わる以前は、”困難を乗り越えてすごいことをやっている人たち”という印象が強かったのですが、今は、自分の可能性を見つめ、信じた人たちなのだと思っています。あと、WHO I AMアスリートの皆さんはスポーツはもちろんですが、人生を楽しんでいますよね。今回のパラリンピックでは、すごい記録もそうですが、それと同じくらい、アスリートの皆さんが心から楽しんでいる姿を見たいです。見ているこっちも明るくなると思います」

そんな西島さんが注目しているのが、車いすテニス 日本代表の国枝慎吾選手。

「若い選手に刺激を与え続ける、日本が誇るパラリンピアン。本当に尊敬しています。あと実は息子が大ファンということもあって、一緒に応援したいと思います(笑)」

日本選手団主将である国枝選手についての話になり、面識のある松岡さんが「それまでは当たり前とされていた、車いすテニスの戦い方のトレンドを変えた人です。とにかくずっと進化をし続ける人。変えることはものすごく怖かったけど、変えないと強くならないからって。一流のアスリートにはなかなかできない」と、舌を巻いていた。

藤井さんも「(同じラケットスポーツで)道具すら変えることが嫌なのに、戦い方まで変えることは本当に勇気のいることだと思います。その中で自分よりもずっと年下の選手と戦って勝てるということは、真のアスリートだと思います」と、松岡さんの言葉に強く共感していた。

また、もう一人の代表選手である、上地結衣両選手からもコメントが届いた。「1年間時間があったおかげで自分を見つめ直す良い機会ができました。リオでは銅メダルを獲得できましたが悔しさの方が大きかったので、あの時の気持ちを忘れずに、全てを出しきって戦いたいと思います」と、力強い思いを聞くことができた。

東京パラリンピックを観る目的は、自分を信じられるようになるため

最後、松岡さんに4日後に始まる東京パラリンピックに対する思い語ってもらった。
「今回のパラリンピック、僕は自分自身のために観ます。というのも、自分は自分自身を信じているのかと、いつも問いかけているくらい自信がない時があるのです。でもパラリンピアンは、いつも自分自身を信じている、自分というものを持っているのです。今回の東京パラリンピックを通じて、自分をもっと信じるような人間になりたい。そうすることで、他の人も信じることができるようになると思う」。

松岡さんの心に刺さるコメントで、第 8 回 WHO I AM フォーラム LIVEは、大盛況のもと無事幕を閉じた。


【アーカイブ配信】
「東京パラリンピック開幕直前!第 8 回 WHO I AM フォーラム LIVE」

WOWOW公式YouTube URL: https://youtu.be/kxF3ixQjxYg

【WOWOW放送情報】
「IPC&WOWOWパラリンピック・ドキュメンタリーシリーズWHO I AM」最新作シーズン5 
8/21(土)・8/22(日)他、WOWOWにて放送!

※8/21(土)16:30~「TOKYOで初代金メダル獲りへ:チア・リクハウ」は無料放送

◆IPC & WOWOW パラリンピック・ドキュメンタリーシリーズ 「WHO I AM」 公式サイト&WOWOWオンデマンドにてシーズン1~4 全32作品 無料配信中
 ※無料のWEBアカウント登録が必要となります

<番組詳細>
https://www.wowow.co.jp/sports/whoiam/

<最新情報>
WHO I AM 公式サイト:https://bit.ly/3kjhPao
WHO I AM 公式Twitter & Instagram:@WOWOWParalympic #WhoIAm
WHO I AM PROJECTサイト:https://corporate.wowow.co.jp/whoiam/(番組関連情報などを発信)

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