「VIXELL Container(ビクセル・コンテナ)」のサービス提供開始

パナソニック株式会社(本社:東京都港区、CEO:品田 正弘、以下、パナソニック)は、厳格な温度管理が必要となる医薬品や治験薬などの輸送に利用される真空断熱保冷容器「VIXELL(ビクセル)」のラインアップに、パレットに積みつけた荷物をそのまま収納できる大容量で電源不要ながら10日間(※1)保冷することが可能な「VIXELL Container(コンテナ)」を追加し、2025年6月16日よりレンタルサービスなどを開始します。
厳格な温度管理を必要とする医薬品の国際輸送には、一般的に、アクティブタイプと呼ばれる冷却装置を備えた輸送容器が用いられます。アクティブタイプは電源があれば一定温度を長時間維持できる反面、冷却装置の突然の故障や保冷トラックへの荷物積み替え時の外気暴露など、温度逸脱トラブルが発生する可能性があります。この対策として、電源が必要なく保冷剤を用いたパッシブタイプと呼ばれる輸送容器の採用も増えてきています。しかし、一般的なパッシブタイプは保冷可能日数が3~5日間程度と短く、フライトの遅延や通関トラブルなどの理由で輸送日数に変更が生じた場合、荷物を容器から取り出して冷蔵エリアでの保管が必要になるケースや、容器内の保冷剤を入れ替えるなどの対応が必要になります。
今回提供するVIXELL Containerは、パッシブタイプにおいて業界最長(※2)となる10日間の保冷を実現しました。これにより、フライト遅延や通関時の手続き遅延等で輸送日数が数日増えた場合でも保冷剤の交換作業が不要となります。さらに、荷物を保冷トラックへ積み替えることなくVIXELL Containerのまま輸送できるため、外気暴露による荷物の温度逸脱リスクを低減します。VIXELL Containerに収容可能なパレットサイズは、日本国内で流通している1,100 mm x 1,100 mm(T11型)のパレットだけでなく、欧米で流通している1,000 mm x 1,200 mmサイズにも対応しており、パレットに積みつけた荷物をそのまま収納できます。また、VIXELLの特長である通信電波透過構造はVIXELL Containerにも採用されており、リアルタイムロガー(※3)により輸送温度や位置情報の遠隔取得が可能です。
VIXELLは、ボックスタイプ、パレットタイプに、今回、新たにサービス提供を行うコンテナタイプを加え、多彩なラインアップでさまざまな温度管理輸送のニーズに応えていきます。また、VIXELL Containerのサービスは、製品レンタルとリースに加え、堅牢性を活かし、使い終わったVIXELL Containerを回収し再利用を行う海外輸送向けレンタルサービスも提供します。廃棄物を低減する循環型の仕組みを構築することで、サーキュラーエコノミー(循環経済)への貢献を果たしていきます。
<製品の特長>
1. 10日間保冷
2. 堅牢・安心
3. 簡単・確実
※1 外気温30℃環境での保冷時間
※2 2025年6月現在、パナソニック調べ
※3 計測データ(温度、湿度、圧力など)をリアルタイムで記録する装置
全文は以下プレスリリースをご覧ください。
▼[プレスリリース]「VIXELL Container(ビクセル・コンテナ)」のサービス提供開始(2025年6月16日)
https://news.panasonic.com/jp/press/jn250616-1
<関連情報>
・温度管理輸送ソリューションVIXELL ウェブサイト
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