佐賀県三養基郡みやき町とパナソニック エンターテインメント&コミュニケーション株式会社が事業連携協定を締結 ~健康寿命の延伸を目的として、「テレさんぽ」を用いた運動の習慣化、コミュニティ参加を促進~

佐賀県三養基郡みやき町(以下、みやき町)とパナソニック エンターテインメント&コミュニケーション株式会社(以下、パナソニック E&C)は、健康寿命の延伸を目指し、運動の習慣化やコミュニティ参加を促進することで高齢者の健康づくりを支援する事業に共同で取り組むことに合意し、協定を締結しました。今回の締結により、「テレさんぽ」を活用した自治体との事業連携は、福岡県糟屋郡志免町、京都府相楽郡笠置町に続き、3例目となります。
今回の合意に基づき、みやき町のフレイル予防(※)事業として、町民の健康づくりの普及・啓発を目的に、パナソニック E&Cの「テレさんぽ」を活用した運動習慣化および社会参加促進に関する実証実験を実施します。この実証実験では、「テレさんぽ」を無償で貸与し、高齢者の行動変容やフレイル予防への寄与などについて、共同で調査・分析を行います。
本実証に用いる「テレさんぽ」は、各地の美しい風景や町並みを眺め、旅行気分を味わいながら楽しく足踏み運動ができるソリューションです。利用者の運動継続を促進するとともに、画面に映る観光地などの映像をその場にいる人たちで楽しみながら自然に会話が生まれるため、コミュニケーションの活性化も期待できます。屋内で運動ができるソリューションのため、足元の悪い天候や、外出しづらい気候であっても、運動の習慣化が期待できます。また、「テレさんぽ」は設置工事も不要で、専用タブレットを付属のケーブルでテレビなどに接続するだけで、手軽に使用できます。
今後、みやき町とパナソニック E&Cは、本事業の成果を基に、フレイル予防に関する支援ニーズを把握し、新たな政策を検討していきます。
※フレイルとは、健康な状態と要介護状態の中間の段階を指し、「食事」「運動」「社会参加(コミュニケーション)」にバランスよく取り組むことで予防できると言われています。これらのうち、「テレさんぽ」は「運動」「社会参加(コミュニケーション)」の取り組みに対し活用が期待できるソリューションです。
【実証内容】
みやき町の「健康長寿」の拠点施設である市村清記念メディカルコミュニティセンターや、高齢者の方々が日常的に地域の方々とふれあえる場(通いの場など)に「テレさんぽ」を無償で貸与し、運動促進や社会参加の意欲向上、運動効能に関する調査・分析を通じて、新たな政策の検討を行います。
【想定される効果】
「テレさんぽ」の利用による運動習慣の定着やコミュニティ参加率の向上、そして高齢者同士の新たな交流の機会を創出することで、昨今社会問題となっている健康寿命の延伸や、高齢者の孤立化の軽減に寄与することが期待されています。
【実証期間】
2025年6月19日~2026年3月31日
【各主体の役割】
■佐賀県三養基郡みやき町
みやき町も多くの自治体と同様に高齢化が進んでおり、約3人に1人が65歳以上の高齢者で、高齢者の一人暮らしや高齢夫婦のみの世帯が増加しています。これに伴い、社会的孤立から運動の減少や会話・外出の機会が少なくなり、フレイルに陥りやすいという課題に直面しています。フレイル予防の具体的な取り組みとして、運動と社会参加が重要です。屋内で気軽に楽しめる「テレさんぽ」を活用することで、定期的な運動やコミュニティ参加につながるニーズを検証したいと考えています。本実証においてみやき町は、
・事業の実施およびデータ提供
・町広報誌を初め、町のウェブサイトやSNSなどの媒体を活用した広報活動
を担います。
■パナソニック エンターテインメント&コミュニケーション株式会社
パナソニック エンターテインメント&コミュニケーション株式会社は、デジタルテレビなどで培った映像・音響・通信の技術で人と人をつなぎ、新しい「感動と安らぎ」の提供を目指しています。本実証においては、
・「テレさんぽ」の提供
・「テレさんぽ」普及のトータルサポート
・地域が抱える課題の検証と解決に向けた具体的な取組み推進
を担います。
【実証に使用するサービス概要】
「テレさんぽ」ウェブサイト
https://www.panasonic.com/jp/peac/business/telesampo/products/telesampo.html
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