パナソニックグループの未来構想手法を地域産業・大学教育へ展開、SUNAO製薬・九州大学と地域資源を生かした事業価値を共創
経営層向けに培った「未来構想プログラム」を産学共創の場へ展開、学生が未来の社会変化を起点に新たな事業価値を提案展開

パナソニック オペレーショナルエクセレンス株式会社(以下、パナソニック オペレーショナルエクセレンス)デザイン部門は、株式会社SUNAO製薬(以下、SUNAO製薬)および九州大学芸術工学部・大学院芸術工学府(福岡市)と連携し、パナソニックグループの「未来構想プログラム」を2026年夏学期の特別講義の形で実施しました。全8回のプログラムには、大学院生・学部生33人が参加し、地域資源を生かした事業の可能性について、将来の社会変化から逆算して顧客価値を考える「未来起点」「人間中心」の手法を用いて検討しました。2026年7月31日に開催した最終発表会では、地域資源の新たな活用可能性や企業が果たす役割について多様な提案が発表されました。
「未来構想プログラム」は、本来、企業の経営層が将来の事業価値や変革の方向性を構想するための実践プログラムです。今回はその考え方を産学共創の場に展開し、SUNAO製薬の事業テーマを題材に、社会と接続した実践的な学びを重視する九州大学の大学院生・学部生が未来起点で事業価値を構想するプロセスに取り組みました。
■経営層向けに培った未来構想手法を、SUNAO製薬・九州大学との産学共創に展開
本取り組みでは、SUNAO製薬を共創パートナーとし、パナソニック オペレーショナルエクセレンスがプログラム提供とファシリテーションを担いました。九州大学芸術工学部・大学院芸術工学府を中心とする参加者は、2026年夏学期に毎週金曜日、全8回にわたり、未来の社会変化を起点に実現したい未来の社会と、その上でSUNAO製薬が目指すべき姿を言語化し、事業の価値や可能性を考えるプロセスを実践しました。
SUNAO製薬は、宮崎県宮崎市に本社を置き、健康食品、化粧品などの研究・開発・販売と製造受託事業を行っています。今回の講義では、実際の事業内容を題材として提供し、学生との対話を通じて将来の価値創出の可能性を検討しました。
■未来の社会変化から事業を捉え直す、全8回の構想プロセス
プログラムでは、社会やくらしの将来変化を洞察することから始まり、その未来から逆算して事業や顧客価値のあり方を考える「未来起点」のアプローチを実践しました。
参加者は、未来の社会像を描きながら、SUNAO製薬が実現したい姿や社会的価値を整理し、企業担当者との対話を重ねながら課題や可能性を検討しました。その上で、価値の整理・統合を行い、最終提案へと発展させました。

■実在企業の事業テーマを題材に、正解のない問いに向き合う構想プロセスを実践
本プログラムは、知識を学ぶだけでなく、将来の事業価値を構想するための問いを自ら立て、考え抜くプロセスを重視しています。参加者は、経営層が事業の方向性を検討する際にも求められる思考の型に触れながら、将来の社会変化と企業価値とのつながりを探り、正解のない問いに向き合いました。企業の視点と自身の視点を行き来することで、既存の考え方を見直し、社会との接点から価値を捉える経験を積み重ねていきました。
この取り組みはSUNAO製薬にとって、自社の将来像や価値を多様な視点から捉え直す機会となりました。立場の異なる参加者が対話することで、新たな視点や発想が生まれ、将来の事業可能性を考える場にもなりました。
学生からは「企業が実現したい未来を共有しながら提案を考えることで、デザインの役割をより深く理解できた」「異なる立場の人と対話しながら価値を言語化するプロセスは、今後の活動にも生かせる学びになった」といった声も聞かれ、社会や事業と接続した実践的な学びの場となりました。
パナソニック オペレーショナルエクセレンスにとっても、グループ内で経営層とともに培ってきた未来起点・人間中心の構想手法を一般企業に展開し、大学教育の場を通じてその有効性や発展可能性を検証する貴重な機会となりました。
■構想した未来像を発表、企業との議論で価値を深掘り
最終日となる2026年7月31日には成果発表会を実施しました。参加者は、プログラムを経て積み上げた未来構想を発表し、最後まで企業担当者と活発に意見を交わしました。
それぞれの視点から導き出された未来像が議論を通じて磨かれていく様子は、本プログラムの構想プロセスを象徴するものとなりました。

■未来を構想する力を育み、新たな共創の可能性を広げる
パナソニック オペレーショナルエクセレンスは今後も「未来構想プログラム」を通じて、企業の経営層が未来の社会変化を起点に事業の将来価値を構想し、変革に向けた一歩を踏み出すための支援を進めていきます。また、教育機関や多様なパートナーとの連携を深め、新たな価値創出の可能性を広げていきます。
■関係者コメント
・株式会社SUNAO製薬 代表取締役 廣澤直也氏
九州大学の学生やパナソニックとの共創を通じて、私自身や社員自身の思いの深堀りから会社の届けたい価値の言語化、商品の提案までを一貫して考えるデザインアプローチに触れ、自分たちだけでは気づけなかった視点や可能性に出会うことができました。社員同士の相互理解も深まり、組織の成長につながる貴重な機会となったと感じています。
・九州大学芸術工学研究院 ストラテジックデザイン部門 教授 杉本美貴氏
企業と大学が連携する取り組みはありますが、今回は九州大学、SUNAO製薬、パナソニックの三者で進めた点が新しく、それぞれが異なる立場で意見を出し合うことで、考える幅の深さや広さが格段に向上しました。多様なメソッドを学びながら企業の課題について考える機会となり、実践的な学びにつながったと感じています。
■参考
・株式会社SUNAO製薬
株式会社SUNAO製薬は、宮崎県宮崎市に本社を置き、健康食品、化粧品などの製造・研究・開発・販売と製造受託事業を行う企業です。「地域資源革新でみんなと幸せに。」をミッションに掲げ、宮崎・九州の地域資源を生かした商品開発に取り組んでいます。
・九州大学 芸術工学部・大学院 芸術工学部
九州大学芸術工学部・大学院芸術工学府は、1968年に創設された九州芸術工科大学を源流とし、半世紀以上にわたり「技術の人間化」を探究してきた教育・研究組織です。現在は、従来の「モノ」のデザインを超えて、「コト」や「ビジョン」へと対象を広げ、社会や未来のあり方を構想する力を養う教育を展開しています。
https://www.design.kyushu-u.ac.jp/
【お問い合わせ先】
お問い合わせは以下サイト内よりご連絡ください。
パナソニック オペレーショナルエクセレンス株式会社
デザイン部門 トランスフォーメーションデザインセンター
・未来構想プログラム
https://www.panasonic.com/jp/pex/business/design/services/visiondesign.html
<関連情報>
パナソニックのデザイン経営
https://holdings.panasonic/jp/corporate/design/management.html
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