魔法少女✕村田沙耶香⁉ 面白すぎて動揺の声続々! 最新短編集『丸の内魔法少女ミラクリーナ』
漫画家・萩尾望都氏の絶賛コメント&著者・村田沙耶香氏による各話解説コメントも公開!
魔法を使おう、戦うために。変容しよう、生き残るために。村田沙耶香の未来世界はパワフルだ!――萩尾望都氏(漫画家)
株式会社KADOKAWA(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:松原眞樹)は、2020年2月29日(土)に発売しました、作家・村田沙耶香氏の最新短編集『丸の内魔法少女ミラクリーナ』に早くも絶賛の声が続々と届いております。理不尽な世界と闘うすべての人に贈る、魔法のコンパクト『丸の内魔法少女ミラクリーナ』ぜひご一読くださいませ。
- 「心の中に、みんな魔法のコンパクトがあると思っています」著者・村田沙耶香氏による各話解説コメント
- リアル世界の欺瞞を容赦なくえぐり出す、村田ワールド堪能の最新短編集『丸の内魔法少女ミラクリーナ』
■内容紹介
ストレスフルな日々をキュートな妄想で脚色して何が悪い‼
36歳のOL・茅ヶ崎リナは、オフィスで降りかかってくる無理難題も、何のその。魔法のコンパクトで「魔法少女ミラクリーナ」に“変身”し、日々を乗り切っている。だがひょんなことから、親友の恋人であるモラハラ男と魔法少女ごっこをするはめになり……ポップな出だしが一転、強烈な皮肉とパンチの効いた結末を迎える表題作ほか、初恋を忘れられない大学生が、初恋の相手を期間限定で監禁する「秘密の花園」など、さまざまな“世界”との向き合い方を描く、衝撃の4篇。
◆文芸WEBマガジン「カドブン」(https://kadobun.jp/)で試し読み配信中
表題作「丸の内魔法少女ミラクリーナ」をまるごと公開! ※全5回
試し読み第1回:https://kadobun.jp/trial/mmmirac/5scidwao8144.html
【書誌情報】
『丸の内魔法少女ミラクリーナ』村田沙耶香/著
発売日:2020年2月29日(土)※電⼦書籍も好評配信中
定価:1,760円(本体1,600円+税)
頁数:216頁
体裁:四六判上製
装丁:名久井直子
装画:原 裕菜
発行:株式会社KADOKAWA
初出:「小説 野性時代」
ISBN:978-4-04-108423-6
書誌ページ:https://www.kadokawa.co.jp/product/321903000373/
- ジェンダー、セックスレス、暴力、正義――剝き出しの文学性と常識が崩壊する爽快さを味わう全4編を収録。
36歳になってもまだ魔法少女を続けているなんて もう世界を守る必要もない。全員残業で死ね 「丸の内魔法少女ミラクリーナ」 結局、正義なんてどこにもないんだ―― OLの茅ヶ崎リナは、日々降りかかってくる無理難題も、魔法のコンパクトでミラクリーナに“変身”し、妄想力を駆使して乗り切っている。そんなある日、元魔法少女仲間のレイコが、恋人の正志と喧嘩。仲を取り持つかわりに「レイコの代わりに魔法少女になること」を条件に出すと、意外にも彼は魔法少女活動にのめり込んでいくが……。 |
早川君、これから少しの間、私に監禁されない? 「秘密の花園」 初恋はどうすれば消滅するのだろう 「見ているだけでいいから」と同じ大学の早川君を1週間監禁することにした千佳。3食昼寝付きという千佳の提案に、彼は上から目線で渋々合意した。だが、千佳の真意は、小学3年生からの早川君への初恋に終止符を打つため、「生身の早川君がいかにくだらない男か」を目の当たりにし、自分の中の「幻想」を打ち砕くことにあった――。 |
——もし、この制服の中がどちらの性別でもない身体だったら? 「無性教室」 性別をいくら奪われても、私たちは恋をする 髪はショートカット、化粧は禁止、一人称は「僕」でなければならない――。「性別」禁止の高校へ通うユートは、性別不明の同級生・セナに惹かれている。しかし女子であろう(と推測される)ユキから、近い将来、性別は「廃止」されると聞かされ、混乱する。どうしてもセナの性別が知りたくなるが、セナは詮索されるのを嫌がり……。 |
怒りがなくなった今、私たちには「かわいー」しか共感するすべがない 「変容」 所属するコミュニティに合わせて、模倣して、伝染して、変容するの 母親の介護が一段落し、40歳になって再び、近所のファミレスで働きはじめた真琴は、世の中から「怒り」という感情がなくなってきていること、また周囲の人々が当たり前のように使う「なもむ」という言葉も、その感情も知らないことに衝撃を受ける。その矢先、大学時代の親友から「精神のステージをあげていく交流会」に誘われるが……。 |
- 【著者紹介】 村田沙耶香(むらた・さやか)
1979年千葉県生まれ。2003年「授乳」で群像新人文学賞優秀作受賞。09年『ギンイロノウタ』で野間文芸新人賞、13年『しろいろの街の、その骨の体温の』で三島由紀夫賞、16年「コンビニ人間」で芥川龍之介賞受賞。その他の小説に『マウス』『星が吸う水』『ハコブネ』『タダイマトビラ』『殺人出産』『消滅世界』『地球星人』『生命式』など多数。エッセイに『となりの脳世界』『私が食べた本』などがある。
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【前編】 https://kadobun.jp/feature/interview/c0vdpcy0o4gk.html
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【後編】 https://kadobun.jp/feature/interview/93tka74pmz48.html
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