電子書籍市場は前年度比2.1%増の6846億円『電子書籍ビジネス調査報告書2026』7月28日発売 新たにデジタルパブリッシング・コンテンツ市場規模を算出

株式会社インプレスホールディングス

インプレスグループでIT・デザイン関連メディア事業を展開する株式会社インプレス(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:高橋隆志)は、電子書籍市場の動向を調査し、その結果を発表いたします。また、本調査結果の詳細は、新産業調査レポート『電子書籍ビジネス調査報告書2026』(https://research.impress.co.jp/ebook2026)として発行し、2026年7月28日(火)に発売いたします(予約受付中)。

本調査は、出版社、編集プロダクション、スタジオ、電子書籍ストア、取次事業者、電子図書館サービス事業者、ベンダー等の主要な電子書籍関連事業者へのヒアリング調査、ユーザーへのアンケート等を基に、各分野の有識者とインプレス総合研究所により分析したものです。なお、本調査報告書は電子書籍ビジネス黎明期の2003年に第1号を発行し、本年で24年目を迎えます。

<<市場規模>>

■ 2025年度の電子書籍市場規模は前年度比2.1%増の6846億円

2025年度の電子書籍市場規模は、前年度比2.1%増の6846億円となりました。内訳をみると、市場の87.8%を占めるコミックが前年度から132億円増加の6010億円、文字もの等(文芸・実用書・写真集等)が同10億円増加の615億円、雑誌が同1億円増加の221億円となっています。市場は爆発的な急成長期から、年数%増の緩やかな拡大を続ける成熟期へと移行しています。

【図表1. 電子書籍の市場規模予測】

【図表2. 電子書籍市場規模のジャンル別内訳】

■デジタルパブリッシング・コンテンツ市場を初めて算出

本年度版では「デジタルパブリッシング・コンテンツ市場規模」という新たな指標を暫定で定義し算出しました。従来の電子書籍市場規模が網羅していなかった音声やウェブなども対象とし、従来のBtoCに加えBtoB、CtoC市場も推計したものです。2025年度、国内のデジタルパブリッシング・コンテンツ市場は約9300億円に達する巨大な市場になっています。BtoCでは、上記の電子書籍市場規模が大半を占めますが、それを除いても直販デジタル雑誌コンテンツやオーディオブックで約320億円、BtoBでは電子図書館などで約660億円、CtoCではファン支援や電子同人などで1470億円と、それぞれ巨大な市場を形成しています。なお、本指標は精度を高め、定期的に定義及び数値を更新していく予定です。

【図表3. デジタルパブリッシング・コンテンツ市場規模(暫定算出)】

【図表4. デジタルパブリッシング・コンテンツ市場の定義(暫定)】

<<利用率調査の結果>>

■有料の電子書籍利用率は17.8%、5年連続で低下

モバイル機器(スマートフォン・タブレット)ユーザーに対して、直近1年間の電子書籍の利用率を調査したところ、有料の電子書籍利用率は17.8%となりました。コロナ禍の2021年(20.5%)をピークに5年連続して低下しています。一方、無料の電子書籍のみを利用した割合は28.5%となりました。有料・無料を合わせた電子書籍利用者全体は46.3%となっています。

※図表5において、前年(2025年)調査時の集計値を一部訂正いたしました

【図表5. 電子書籍利用率の推移】

【図表6. 性年代別電子書籍利用率の推移】

■オーディオブックの利用率は9.6%に拡大、ウェブ小説の利用率は16.5%に

オーディオブックの利用経験と利用意向を聞いたところ、「よく利用する」が2.4%、「たまに利用する」が7.2%となり、合わせた利用率は9.6%と堅調に拡大しています。「利用したことはないが、利用したいと思う」と回答した利用意向を持つ人は20.9%となりました。

【図表7. オーディオブックの利用率の推移】

また、ウェブ小説の利用率については、「よく利用する」が4.9%、「たまに利用する」が11.6%となり、合わせた利用率は前年の15.5%から1.0ポイント増の16.5%となりました。利用意向を持つ人は14.2%となっています。

【図表8. ウェブ小説の利用率】

<<電子書籍利用者実態調査の結果>>

■利用率トップは「ピッコマ」、購入・課金率トップは「Kindleストア」

電子書籍利用者に対して利用している電子書籍ストアやアプリを聞いたところ、有料・無料問わず「ピッコマ」が32.7%で最も高く、次いで「LINEマンガ」が31.9%と僅差で続きました。以下、3位「Kindleストア」17.6%、4位「少年ジャンプ+」17.2%、5位「コミックシーモア」15.9%という結果になりました。

一方、利用している電子書籍ストアやアプリのうち、購入・課金したことのある電子書籍ストアやアプリに関する設問では、「Kindleストア」が24.1%で最も高く、2位に「ピッコマ」が19.4%、3位に「LINEマンガ」が18.4%で続きました。

【図表9. 利用している電子書籍サービスやアプリ名(複数回答、上位20位まで)】

※有料電子書籍利用者のうち、当該設問の無効回答を除いて集計している

【図表10. 利用している電子書籍サービスやアプリのうち購入・課金したことのあるサービスやアプリ(複数回答、上位20位まで)】

<<調査概要>>

■電子書籍の利用率調査

調査対象   :atocos株式会社 スマートアンサーの保有するアンケートパネル

有効回答数  :12,727サンプル

サンプリング :性年齢階層別スマートフォンでのインターネット利用人口構成比(総務省 通信利用動向調査)に可能な限り整合するように抽出。ただし、年代により回収率が異なっており母集団との乖離が見られるため、比重調整を行った上で分析している

調査手法   :スマートフォン・タブレットのアプリ上でのアンケート

調査期間   :2026年5月21日~31日

■電子書籍利用実態調査

調査対象   :利用率調査で電子書籍を利用していると回答した人

有効回答数  :3,385サンプル(うち有料利用者1,434)

調査手法   :スマートフォン・タブレットのアプリ上でのアンケート

調査期間   :2026年6月3日~6月9日

<<構成・各章の概要>> 

本調査報告書は、電子書籍市場について、市場規模、各関連プレイヤーの動向、ビジネストレンド、社会制度やテクノロジーの動向、海外市場、ユーザーの電子書籍の利用動向などを多角的に分析しています。紙・電子にかかわらず「IP(知的財産)を多角的に活用する」ビジネスへの構造転換、さらには海外展開に活路を見出そうとする動きを鮮明に描き出しています。

•第1章 電子書籍の市場規模:電子書籍ビジネスの定義と沿革を整理。電子書籍市場規模の推移に加え、新たな指標「デジタルパブリッシング・コンテンツ市場(暫定算出)」について解説。

•第2章 主要事業者の動向と戦略:電子書籍ストア・アプリ、出版社、コンテンツプロバイダーと制作スタジオ、取次事業者、ソリューション提供、電子図書館、オーディオブックなど、各分野の事業者の最新動向と戦略を詳解。

•第3章 ビジネストレンド: 縦スクロールマンガの生存戦略、大手事業者による海外流通網の整備などのIP戦略、TL・BLの躍進、新人発掘の構造変化、テキスト系UGCなど、最前線の潮流を網羅。

•第4章 社会制度とテクノロジー:生成AIと出版ビジネス、国の施策と法制度、アクセシビリティ対応、海賊版対策の最新状況を総括。

•第5章 海外動向とグローバル展開:大手資本による流通掌握をめぐる欧米市場の同時進行や、韓国マンガ市場の動向、米国の電子書籍市場のトレンドを解説。

•第6章 モバイルユーザーの電子書籍利用実態: スマートフォン・タブレットユーザーを対象としたアンケートから、電子書籍の利用率や購読状況、購入・課金実態、AIへの意識などを多角的に分析。

■調査報告書の製品形態、及び販売に関するご案内

書名:電子書籍ビジネス調査報告書2026

著:飯田一史/池上真之/落合早苗/菊池健/鷹野凌/芳賀佑介/平柳竜樹/真柴涼/

     インプレス総合研究所

発行所:株式会社インプレス

発売日:2026年7月28日(火)

価格:CD(PDF)版、電子版96,800円(本体 88,000円+税10%)

     CD(PDF)+冊子版107,800円(本体 98,000円+税10%)

判型:A4判

ページ数:414ページ

ISBN:9784295024996

詳細、ご予約は右よりご覧ください。https://research.impress.co.jp/ebook2026

以上


【株式会社インプレス】 https://www.impress.co.jp/

シリーズ累計8,000万部突破のパソコン解説書「できる」シリーズ、デザイン・グラフィック関連の書籍ブランド「MdN」、「デジタルカメラマガジン」等の定期雑誌、IT関連の専門メディアとして国内最大級のアクセスを誇るデジタル総合ニュースサービス「Impress Watchシリーズ」等のコンシューマ向けメディア、「IT Leaders」をはじめとする企業向けIT関連メディアなどを総合的に展開・運営する事業会社です。IT・デザイン関連出版メディア事業、およびデジタルメディア&サービス事業を幅広く展開しています。

【インプレスグループ】https://www.impressholdings.com/

株式会社インプレスホールディングス(本社:東京都千代田区、代表取締役:塚本由紀)を持株会社とするメディアグループ。「IT・デザイン」「音楽」「山岳・自然」「航空・鉄道」「モバイルサービス」「学術・理工学」を主要テーマに専門性の高いメディア&サービスおよびソリューション事業を展開しています。さらに、コンテンツビジネスのプラットフォーム開発・運営も手がけています。

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会社概要

URL
https://www.impressholdings.com
業種
情報通信
本社所在地
東京都千代田区神田神保町1-105 神保町三井ビルディング
電話番号
03-6837-5000
代表者名
塚本 由紀
上場
未上場
資本金
1億円
設立
1992年04月