台湾公演の現地レポートが到着!「トップガン マーヴェリック シネマコンサート」

8/14(木)東京国際フォーラム開催 本日よりチケット一般販売開始!

株式会社WOWOW

撮影:田中美帆
撮影:田中美帆

8月14日、東京国際フォーラム ホールAにて「トップガン マーヴェリック シネマコンサート」が開催される。開催発表以来、多くの反響を呼び、開催が待ち望まれている。日本初公演まで2か月を切り、本日よりチケットの一般販売が開始された。

日本に先駆けて台湾で行われた公演について、現地ライター田中美帆から公演レポートが到着した。現地の反響や、シネマコンサートの具体的な内容について、ぜひレポートをご覧いただき、日本公演を楽しみにお待ちいただきたい。

(以下、レポート)

映画音楽の一発撮りに立ち会う新感覚「トップガン マーヴェリック シネマコンサート」体験リポート

端午節の連休中日にあたる2025年5月31日、例年なら梅雨で連日大雨が続くところだが、今年の台北の空はすっきりと晴れていた。この日、国家音楽庁では「トップガン マーヴェリック シネマコンサート」が行われた。

映画「トップガン マーヴェリック」が台湾で公開されたのは日本とほぼ同じで、世界初上映となった2022年5月のカンヌ映画祭の翌週である。台湾における年間興行収入では惜しくも「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」に続く第2位だが、1990年以降の歴代興収第8位という記録を出した。その人気を再燃すべく、同作が「シネマコンサート」という形で台湾に戻ってきた。公演の様子をレポートする。

記念撮影コーナーは長蛇の列

チケット販売が始まったのは3月のこと。台中、台南、台北の3都市で計4回の公演が行われた。チケットは1,800〜3,900元(約8,600〜1万9,000円)という価格帯である。

台北会場となった国家音楽庁は、38年にわたる戒厳令が解除された1987年にオープンした場所で、たとえるなら国立劇場にあたる。館内の吹き抜けには大きなスクリーンが設置された(写真参照)。映画のポスターにもなったF14戦闘機を背にするトム・クルーズが大きく映し出され、前にはレッドカーペットが敷かれている。来場者はその前で記念撮影をしていた。撮影を待ちわびる列は、開演直前、そして公演の途中で挟まれた休憩時間、終了後まで続いた。

老若男女幅広い客層で、誰もが笑顔でカメラに向かう(撮影筆者)

開演15分ほど前、案内に促されて会場に入ると、収容人数2,000人のコンサートホールは3階席まで埋まっていた。会場前面には巨大スクリーンが設置され、その前には、この日演奏する国立台湾交響楽団の座席がセットされ、着席を待っている。

開演時間がやってきた。

楽団員の入場が終わり、この日の指揮者である呉曜宇氏が登場すると、約2,000人から温かい拍手が送られた。明かりが消え、トム・クルーズがスクリーンに現れた。「映画と音楽による新たな体験を楽しんでほしい」と挨拶。本編はオリジナル音声に中国語字幕で上映が行われた。

会場は全くの暗闇ではない。開始直前、壇上でふわりと指揮棒を振り上げる呉氏の姿が見えた。その瞬間、オケの団員でもないのに、見ているこちらが緊張した。何しろこれから2時間強、映画の進行に合わせたライブ演奏を行うのだ。プロとはいえ、待ったなしの映像に合わせたパフォーマンスを求められる場の緊張感が伝わってきた。

冒頭の「メイン・タイトルズ(ユーヴ・ビーン・コールド・バック・トゥ・トップ・ガン)」が始まると、映画は休憩時間までノンストップだ。絶妙のタイミングで舞い上がる指揮棒が、協奏をリードしていく。いつの間にか立ち上がった映画音楽の深さに引き込まれていた。

シネマコンサートがもたらす新感覚

シネマコンサートは、ここ10年ほどで広まってきたエンターテインメントの形だ。

「演奏を聴くだけではなく、映画そのものを大スクリーンで楽しめるので、大迫力の「映像」とオーケストラの極上の演奏による「音楽」の両方を卓越した臨場感で体験でき、作品の世界観に没入できる」として、映画と音楽の世界を広げる公演が各地で行われている。

日本国内で数々のシネマコンサートで指揮を務めてきた辻博之氏は、シネマコンサートの特徴を一言でいうと「音圧」にある、と語っている。音圧とは、オーケストラの演奏の音と映画本編の音が合わさり、巨大スピーカーから鳴り響く音の圧のことだ。

確かに、会場で感じる音は、イヤホンやスピーカーを通じた音とは違う。作戦の事前練習として山脈をF18ですり抜けていくシーンではぴんと張り詰め、病が再発した旧友と再会するシーンではふたりの内面の悲しみが込み上げる——オーケストラの生演奏で音の豊かさが増幅され、耳の奥まで響いてくる。瞬間瞬間の感情の起伏にあわせて「今ここ」の臨場感が繰り広げられる。さらにコンマ1秒たりとも狂いなく進めなければならない、という演奏者の緊張感も相まった一度切りのパフォーマンスは、さらなる特別感をもたらしていた。

この緊張感はどこかで見たことがある、と想起したのが、今や登録者数1,090万人、合計再生回数は約56億回というYouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」である(2025年6月現在。参考リンク(https://www.youtube.com/@The_FirstTake)。白いスタジオに立てられたマイクに向かって、ミュージシャンが一発撮りでそのパフォーマンスを見せる、あれである。独特の緊張感もスパイスとなったパフォーマンスで、観ている側は、そのパフォーマンスに立ち会うような感覚を得られ、開設からわずか6年で超のつく人気コンテンツとなった。

シネマコンサートも、同じく一発撮りだ。2時間前後といえば、1本のコンサート丸ごとにあたる。

一方「総合芸術」といわれる映画は、映像、音楽、脚本、舞台美術や衣装、役者とその演技や立ち居振る舞いに至るまでパッケージされた形式である。隅から隅まで無数のパフォーマンスが緻密に積み重ねられ、組み合わせられて「総合」になる。

デジタル配信の技術とデバイスの発達によって、至る所で映像の再現が可能になった。巨大スクリーンだけでなく個人のスマホで見られるようになり、利便性は高まったが、それによって削ぎ落とされたものがある。その一つが他者との共有体験だ。

改めて考えてみると、シネマコンサートは、巨大スクリーンを通じた他者との体験の共有というこれまでの要素に加え、映画音楽の一発撮りというドキュメンタリーの現場に立ち会う時間といえる。

台北会場となった国家音楽庁(左)。右は中正紀念堂。現在、敷地全体の刷新が検討されている(撮影筆者)

世界10都市で展開する大型イベント

8月14日に開催される「トップガン マーヴェリック シネマコンサート」東京公演はWOWOW、キョードー東京、朝日新聞社、松竹音楽出版、TBSラジオが共同主催で行うイベントだが、開催地は台湾と日本だけではない。

昨年10月には、イギリス・ロンドンにあるロイヤルアルバートホールで行われた。同ホールは1871年オープンと150年以上の歴史を誇る円形ホールで7,000人が収容可能な会場だ。舞台をぐるりと取り囲む満員の観客とフルオーケストラの前にサプライズでトム・クルーズが登場し、観客は大いに沸いた。この他に、今年5月にオーストラリア・シドニー、7月にはサンディエゴなど世界10都市で公演が予定されている。

1986年に公開された前作「トップガン」はトム・クルーズの出世作として知られる。36年ぶりの続編として制作された「トップガン マーヴェリック」は、トム・クルーズのキャリア最高額となる10億ドル(1,430億円)の興収を叩き出した。直近でも4月には、86年作ではライバルとして、本作では上司として登場した“アイスマン”役のヴァル・キルマー氏が死去したという胸の痛むニュースが伝えられたものの、先月にはトム・クルーズ自身が「トップガン3」の制作が進行していることを認めて話題となった。

そうした中で台湾におけるシネマコンサートが開催されたわけだが、実は去年10月に台北、12月に高雄市で公演を実施して、大盛況かつ多くの再演を望む声が上がり、今回は台北・台中・台南にて計4公演と台湾の広い範囲で公演が開催されるに至った。

観る者に最後まで寄り添う

台湾公演終了後のSNSには、揃いのジャケット姿の親子の笑顔や「本編だけでもう3回以上観たけどまた来た」といった参加者の声が投稿されている。台湾では世代も性別も超越した人気作品といえる。

個人的に2時間超のパフォーマンスで最も印象的だったのは、本編もさることながら、エンドロールである。普段の映画館では、エンドロールになるとサッと立ち上がって会場を後にする姿を見かける。配信で視聴する際はエンドロールそのものがスキップされてしまうこともある。だが、台北公演は違っていた。ラストでレディー・ガガの楽曲「ホールド・マイ・ハンド」が終わってエンドロールが始まると、トム・クルーズをはじめとした出演者からスタッフ、後援やロケ地、協力者に至るまでずらりと名前が映し出される中、オーケストラの演奏が続いたのである。

最後の瞬間まで見終わった、そんな充実した気持ちが湧き上がっていた。

東京では8月14日に東京国際フォーラムで公演が予定されている。

一般発売(先着)は本日6月14日から。

この公演でしか味わえない興奮を、ぜひお楽しみいただきたい。

取材・執筆=田中美帆(台湾ルポライター)

公演概要(東京公演)

「トップガン マーヴェリック シネマコンサート」

公演日時:2025年8月14日(木)昼公演 開場12:30  開演13:30/夜公演 開場17:30 開演18:30

会場:東京国際フォーラム ホールA(〒100-0005 東京都千代田区丸の内3丁目5番1号)

料金(税込):S席9,900円、A席8,800円、B席4,900円

指揮者:辻 博之

オーケストラ:WOWOW シネマオーケストラ

主催:WOWOW/キョードー東京/朝日新聞社/松竹音楽出版/TBSラジオ

企画・制作:WOWOW

オフィシャルHP:https://topgun-cinema-concert.com 

シネマ・オーケストラ 公式Xアカウント @cineoke

お問い合わせ:キョードー東京 0570‐550‐799(平日11時~18時 / 土日祝 10時~18時)

<チケット情報> 一般販売(先着) 6月14日(土)10:00~

(URL:https://w.pia.jp/t/topgun-maverick-concert/)

※キャストの登壇はございません。※英語上映・日本語字幕となります。

※お一人様1公演につき4枚までご購入いただけます。※5歳未満のお子様はご入場できません。

※車いすをご利用のお客様はS席をご購入いただき、事前にキョードー東京 0570‐550‐799(平日11時~18時 / 土日祝 10時~18時)まで来場の旨をご連絡ください。

※万が一出演者が変更になった場合でも、チケットの払い戻しには対応いたしかねます。

上映作品

映画『トップガン マーヴェリック』(2022年公開作品)※英語上映・日本語字幕

上映時間:約2時間15分(休憩除く)

監督:ジョセフ・コジンスキー

音楽 :ローン・バルフ、ハロルド・フォルターメイヤー、レディー・ガガ、ハンス・ジマー

あらすじ:

アメリカ海軍のエリートパイロット養成学校トップガンに、伝説のパイロット、マーヴェリックが教官として帰ってきた。空の厳しさと美しさを誰よりも知る彼は、守ることの難しさと戦うことの厳しさを教えるが、訓練生たちはそんな彼の型破りな指導に戸惑い反発する。その中には、かつてマーヴェリックとの訓練飛行中に命を落とした相棒グースの息子ルースターの姿もあった。ルースターはマーヴェリックを恨み、彼と対峙するが......。

【シネマ・コンサート(シネオケ®)とは…】

“大スクリーンでの映画上映 × オーケストラ生演奏による音楽”でお届けする新たなスタイルのコンサート「シネオケ®」。演奏を聴くだけではなく、映画そのものを大スクリーンで楽しめるので、

大迫力の「映像」とオーケストラの極上の演奏による「音楽」の両方を卓越した臨場感で体験でき、

作品の世界観に没入できます。

※「シネオケ🄬」は、株式会社キョードー東京の商標です。

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会社概要

株式会社WOWOW

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URL
http://www.wowow.co.jp/
業種
サービス業
本社所在地
東京都港区赤坂5-2-20 赤坂パークビル21F
電話番号
03-4330-8111
代表者名
山本 均
上場
東証プライム
資本金
50億円
設立
1984年12月