ラグビー世界12カ国最強決定戦ネーションズチャンピオンシップ「最大の注目はフランスvs南アフリカ。楽には勝てない試合」現地リポーター・大西将太郎氏が語る見どころ!11月の全24試合をWOWOWで生中継

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ラグビーの世界ランキング上位12カ国が北半球と南半球に分かれて激突する地球規模の新設国際大会「ネーションズチャンピオンシップ」。日本時間11月7日(土)にその戦いの火蓋が再び切られる。

 7月に行われた南半球シリーズに続き、今回は欧州各地で北半球シリーズが行われる。北半球のフランス・スコットランド・イングランド・アイルランド・ウェールズ・イタリアと、南半球の南アフリカ・ニュージーランド・オーストラリア・アルゼンチン・日本・フィジー(いずれもRound3終了時点の順位順)がそれぞれ戦いを繰り広げ、Round6まで勝ち点制で各半球の順位を争う。

その後、11月最終週に行われる「ファイナルズ・ウィークエンド」では北半球と南半球の同じ順位同士のチームが対戦。それぞれの1位チームの対戦が今大会の王者を決める大一番となり、2位以下同士の対戦も含めて最終的にどちらの半球に軍配が上がるかという点も注目されている。

WOWOWでは、11月に行われる全24試合を生中継(放送・配信)でお届けする。

 

今回は、ラグビー元日本代表でRound4・Round5の日本代表戦の現地リポートを務める大西将太郎氏に、北半球シリーズからファイナルズ・ウィークエンドまでの注目ポイントや見どころをうかがった。

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──いよいよ北半球シリーズが始まり、11月最終週のファイナルズ・ウィークエンドでは各半球の同順位チーム同士が対戦します。

 

「北半球1位と南半球1位による一戦が王者を決める最終戦になりますし、他のカードも豪華ですから、いわば一足先にワールドカップが始まってしまう、そんな雰囲気の3日間になると思います。ファイナルズ・ウィークエンドはファンのみなさんも自分が応援しているチームがどの順位、どのカードに入るか1週間前(Round6)にならないとわからないので、これまでにないほど盛り上がる週末を迎えることになります。ワールドカップイヤー前年の世界一が決まる、非常に楽しみな瞬間ですね」

 

──ファイナルズ・ウィークエンドの会場はロンドン・トゥイッケナムにあるアリアンツ・スタジアムです。

 

「ラグビー発祥国イングランドのホームであり、他国のラグビー選手にとっても特別な聖地です。どんな選手もそこでプレーしたいと考えているでしょう。観客の多さも違いますので(最大収容82,000人)その取り巻く環境、雰囲気を誰もが経験したいはずです。だからこそ選手たちはその場所で最高のパフォーマンスを見せくれるだろうと思っています」

 

──7月の南半球シリーズ、Round3を終えた時点で北半球の首位はフランス、南半球の首位は南アフリカとなっています。

 

「南半球1位の南アフリカと2位のニュージーランドはすでにその強さを証明しているずば抜けた2強です。それに次ぐ3位のオーストラリアと4位のアルゼンチンを、5位の日本と6位のフィジーが追う構図で、日本としては上位にいるオーストラリアやアルゼンチンに何とかついていきたいところです。個人的にはジェイク・ホワイト新ヘッドコーチが就任したばかりのフィジーが大会終盤にかけてチームとしてまとまってくると思うので、大いに注目しています」

 

──北半球グループもどこが浮上してくるか、勢力図に変化があるのか見逃せませんが、大西さんがRound4からRound6までの各ラウンドで注目しているカードについてお聞かせください。

 

「最大の注目はやはりRound5のフランスvs南アフリカですね。現時点で北半球 1位と南半球1位の組み合わせで、ファイナルズ・ウィークエンドでもう一度対戦する可能性がありますので、その前哨戦ということになりそうです。南アフリカはもちろん強いのですが他国との実力差は徐々に埋まってきていると感じていますので、南アフリカが楽に勝てるような試合にはならないと予想しています。この2カ国に限らず、どの国も今の立ち位置がわかるという点もこの大会の大きな意義と言えるでしょう」

 

──最高のカードのひとつであるフランスvs南アフリカの戦績はフランスが12勝29敗6分けと負け越しており、フランスで行われた2023年のラグビーワールドカップ準々決勝では28-29で南アフリカが勝利を収め、そのまま優勝まで上り詰めたのも記憶に新しいところです。今回も激闘となりそうですが、勝敗の鍵を握るキーマンを挙げていただけますか?

 

「フランスは何といっても7月の南半球シリーズを欠場したSH(スクラムハーフ)アントワーヌ・デュポン選手です。チームの芯である彼が帰ってきたことでフランスの攻撃力は一段と上がると思いますし、周りの選手たちの能力を引き出す力がある選手でもありますので、チームとして爆発すれば彼がこの大会の最優秀選手になる可能性も出てくるのではないでしょうか。WTB(ウイング)ルイ・ビエール=ビアレ選手も世界に誇るトッププレーヤーなので注目しています」

                                                             フランス代表/アントワーヌ・デュポン

──南アフリカもお願いします。

「サーシャ・ファインバーグ=ムゴメズル選手や マニー・リボック選手など、先発SO(スタンドオフ)が誰になるかによって引き出しの多さが変わってきますので、大きなポイントになります。その点はフランス戦に限らずネーションズチャンピオンシップ自体の見どころになるでしょう。FW(フォワード)は浦安D-RocksのNo.8(ナンバーエイト)ヤスパー・ヴィーセ選手に注目です。今の南アフリカのFWを象徴するパワフルな選手で、今回もフィジカルの強さや荒々しさを見せてくれるだろうと期待しています」

南アフリカ代表/ヤスパー・ヴィーセ

──まもなく始まるRound4についてはいかがでしょうか?

 

「スコットランドvsニュージーランドに注目しています。7月の南半球シリーズで最も好印象だったのはスコットランドで、常におもしろいラグビーをしています。2025年のキルター・ネーションズシリーズではニュージーランドと接戦を演じ、最後は17-25で敗れましたが勝利の可能性を感じさせてくれました。まだニュージーランドに勝ったことはないものの(スコットランドの0勝31敗2分け)、チャンスはあると思います」

 

──スコットランドの注目選手については……。

 

「当然、世界的SOフィン・ラッセル選手が最大のキーマンになるでしょう。北半球全体がやや伸び悩むなかで一貫していいパフォーマンスを見せているのがスコットランドで、その中心にいるのがラッセル選手ということになります。BKのチームなのでSHベン・ホワイト選手、キャプテンのCTB(センター)シオネ・トゥイプロトゥ選手、FB(フルバック)ブレア・キングホーン選手にも注目しています。FWでは東芝ブレイブルーパス武蔵に加入したNo.8ジャック・デンプシー選手のプレーも楽しみです」

 

──ニュージーランドはどの選手が鍵を握るでしょうか?

 

「SOダミアン・マッケンジー選手とFBボーデン・バレット選手の組み合わせですね。どちらもSOとFBの両方をプレーできる選手ですが、10月のブレディスローカップを見ていても現状この組み合わせが一番よさそうです。ベテランのボーデン・バレット選手は特に素晴らしかったですし、これまで培ってきたゲームの読みをFBとして生かしています。SOリッチー・モウンガ選手の大会中の戦列復帰にも期待です」

ニュージーランド代表/ボーデン・バレット

──Round6についてもお願いします。

 

「イングランドvsニュージーランドに注目しています。互いに負けたくない相手であり、いつ対戦しても熱い試合になる因縁の対決となります。過去の対戦結果はイングランドの9勝36敗2分けですが、アリアンツ・スタジアムが特別な雰囲気になることは間違いないでしょう。この試合結果によって各国の順位が変わってくるでしょうし、その意味でも白熱の好勝負になると思います。イングランドは最近思うように勝てない状態が続いていますが、ファイナルズ・ウィークエンドをホームで迎えられるのはイングランドだけなので、そのぶん結果が求められる大会になると考えています」

 

──イングランドの注目選手をお願いします。

 

「代表に戻ってきたLOマロ・イトジェ選手です。今年のシックス・ネーションズ以来の代表復帰となりますが、今回のように代表を長く離れるケースがあまりないので、リフレッシュしたことで若手だったころのように再び爆発する可能性を感じています。血気盛んで若干心配なFLヘンリー・ポロック選手にもいい意味で期待したいです」

 

イングランド代表/マロ・イトジェ

──続いては現在1勝2敗、南半球5位の日本代表についてです。4連戦の初戦、Round4で対戦するウェールズについてはどう見ていますか?

 

「一時はどん底でしたがそこから脱却し、今はチームとしてかなりよくなっています。昨年のキルター・ネーションズシリーズで日本が惜しくも逆転負けを喫したとき(日本23-24ウェールズ)よりもチーム状態は良好です。注目のFL(フランカー)ジャック・モーガン選手がスコッドに入り、WTBルイス・リース=ザミット選手のパフォーマンスも上がっています。日本が南半球5位からの浮上を目指すためには何としても勝ちたい、勝たなければならない一戦です。ただ、決して簡単なことではありません」

 

──10月、日本はフィジーと対戦し敗れたばかりですが(日本28-34フィジー)、戦いの舞台を欧州に移しネーションズチャンピオンシップで巻き返しを図ります。

 

「あの敗戦から再びよくなった、と言えるような試合をするためにも、やはりRound4のウェールズ戦が大事です。ここで勝てば続くイングランド戦、スコットランド戦も乗っていけるはずですから、ウェールズ戦はベストメンバーを組んで臨むことになるはずです。同時に、ウェールズと3度対戦した昨年(日本の1勝2敗)からどれだけ成長しているかがわかる試合にもなります。視聴者のみなさんもぜひ熱く応援していただきたいです」

 

──日本の勝敗を左右するポイントはどのあたりでしょうか?

 

「BK(バックス)がいかに成長できるか、そしてBKでどれだけトライを取れるかで試合内容や勝敗が大きく変わってくると思うので、BKからのヒーロー登場に期待しています。もちろんキック処理も大きなポイントになります。FWに関してはフィジカルにしてもラインアウトにしてもどんな相手にも通用するメンバーが揃っていますし、モールも大きな武器になっていますので彼らのパフォーマンスが楽しみです」

 

──10月のフィジー戦ではLO(ロック)ワーナー・ディアンズ選手とSH齋藤直人選手が共同キャプテンを務めました。

 

「世界で戦ってきた両選手ですから、対戦国のレベルもよく知っているはずです。相手チームの選手たちもこのお二人には一目置いていると思うので、チームがいいときも悪いときも、どんな状況であっても両選手が重ねてきた経験値を生かしながら、FWとBKをそれぞれ引っ張って一つのチームにしてほしいと思っています。とにかく自信を持って帰ってきてほしいですが、まずはウェールズに勝つことですね」

左から日本代表/ワーナー・ディアンズと齋藤直人

──大西さんはそんなRound4のウェールズvs日本と、Round5のイングランドvs日本の2試合を現地からリポートします。

 

「日本とは時差も距離もありますが、現場の雰囲気を感じていただけるようなリポートを心がけます。熱気を肌で感じながら自分自身も熱くなる、そんなわくわく感を視聴者のみなさんにお伝えしたいですね。また、現地での日本代表の評価などもリポートできればと考えています」

 

──最後に、ファイナルズ・ウィークエンドの最終戦、北半球1位vs南半球1位の組み合わせの予想をお願いします。

 

「おそらくフランスvs南アフリカになると思います。今の状勢を見ているとこの2チームになるでしょう。南半球はニュージーランドも強くなっていますが、やはり グレイテスト・ライバリーを3勝1敗で制した南アフリカがリードしています。そしてどのチームもネーションズチャンピオンシップ初代王者として歴史に名を刻みたいと考えているはずで、南アフリカがその座につくと考えています」

 

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北半球と南半球の強豪が4週連続で熱戦を繰り広げるネーションズチャンピオンシップ。

11月の全24試合を生中継でお届けするWOWOWでラグビーの魅力、熱気、臨場感を存分に堪能してください。

**WOWOW放送・配信情報**

 

【番組情報】

「世界12カ国最強決定戦 ネーションズチャンピオンシップ」 

11月の全24試合をWOWOWで生中継(放送・配信)!

 

⇊大西将太郎氏 注目カード⇊ 

<Round4>

11/7(土) 午後10:55 スコットランド vs ニュージーランド

〔WOWOWライブ〕 〔WOWOWオンデマンド〕 〔Lemino〕 

解説:栗原徹 実況:赤平大 

<Round5>

11/14(土) 午前4:50 フランス vs 南アフリカ

〔WOWOWライブ〕 〔WOWOWオンデマンド〕 〔Lemino〕 

解説:菊谷崇 実況:豊原謙二郎

<Round6>

11/21(土) 午後10:57 イングランド vs ニュージーランド

〔WOWOWプライム〕 〔WOWOWオンデマンド〕 〔Lemino〕 

解説:斉藤祐也 実況:長澤洋明

 

 

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1984年12月