インドの小学生約1,500人に道徳教育プログラムを実証開始

現地企業との共創で日本の教育知見を再設計、インド教育市場への展開を本格化

株式会社 学研ホールディングス

                                      
 株式会社学研ホールディングス(東京・品川/代表取締役社長:宮原博昭/以下、学研ホールディングス)は、インドの教育企業MysticLand in School(インド・ムンバイ/創業者:Abhinaya Chandrasekhar、Venkat Mandalam/以下、MysticLand社)と共同開発した道徳教育プログラム「KOKORO DOTOKU(以下、KOKORO)」のパイロット授業を、2026年10月よりインドの私立校10校、約1,500人の小学5年生を対象に実施しています。
 日本の道徳教育の知見をベースにMysticLand社がインドの文化や価値観を踏まえてコンテンツを開発し、学研ホールディングスが監修する現地共創型の取り組みです。本パイロット授業を通じて学校現場での受容性や実施可能性を検証し、次年度以降の多学年への展開を目指します。

学研ホールディングスとMysticLand in Schoolによる共同開発教材 KOKORO DOTOKU

■「KOKORO DOTOKU」概要

「KOKORO DOTOKU」は、身近なストーリーを題材に、子どもたちが一つの正解を教わるのではなく、登場人物の気持ちや行動について自ら考え、友達との議論を通じて多様な見方に触れる道徳教育プログラムです。
 
 小学5年生向けのパイロット教材では、「親切・思いやり」と、それに通じるインドの概念「Tapas」をテーマに、2つの短いストーリーを通じて、自分ならどう考え、行動するかを深めます。プログラムの最後には、日本の特別活動の考え方も参考に、学んだことを日常の行動につなげる個人・学級目標を子どもたち自身で考えます。

■日本の道徳教育の知見を、インドの子どもたちに合った「KOKORO DOTOKU」へ

 MysticLand社はムンバイを拠点とする教育コンテンツ企業で、ストーリーやキャラクターを活用し、「学ぶ楽しさ」を重視した教材をインドの私立校向けに開発・提供しています。現在、約180校で同社の教材が採用されています。

 学研ホールディングスとMysticLand社は2026年に業務提携に関する覚書(MOU)を締結し、日本の道徳教育の知見と、MysticLand社が持つインドでのコンテンツ開発力や学校ネットワークを組み合わせ、「KOKORO」の開発を進めてきました。開発にあたって重視したのは、日本の道徳教材をそのまま翻訳するのではなく、その背景にある教育の考え方を共有した上で、インドの文化や子どもたちの日常に合った形へ再設計することです。


 コンテンツはMysticLand社が中心となって制作し、学研ホールディングスが日本の道徳教育の考え方や教育設計の観点から監修しました。両社のメンバーが文化や価値観の違いについて議論を重ね、インドの子どもたちが自分自身の問題として考えられるストーリーや問いとして設計しています。


 2026年10月から12月末にかけて、私立校10校、約1,500人の小学5年生を対象にパイロット授業を実施しています。子どもや教師、学校からのフィードバックをもとにプログラムの受容性や学校現場での実施可能性を検証し、改善を重ねながら、次年度以降は対象学年を広げていくことを目指します。

MumbaiのMysticLand社でコンテンツ制作が行われた

■インドの教育改革と、日本の教育への関心

 インドでは、2020年に発表された国家教育政策「National Education Policy 2020(NEP 2020)」のもと、幼児・初等教育を含む学校教育において、知識の習得だけでなく、体験を通じた学びや子どもの全人的な発達を重視する方向性が示されています。

 
 学研ホールディングスが現地の私立校や教育関係者との対話を重ねる中でも、子どもが楽しみながら学ぶ教育や、自ら考え、他者と対話する体験型・実践型の学びへのニーズを感じています。

 
 同時に、日本の学校教育への関心も寄せられています。学力だけでなく、学校生活を通じて礼儀やマナー、他者への配慮、集団の中での責任感などを育む教育について、現地の教育関係者から質問や意見を受ける機会があります。

                                      
 2026年7月にデリーでNITI AayogとJICAの共催により開催されたJapan-India Forumでは、学研ホールディングスの代表者が日本の学校教育や道徳教育について講演しました。参加した行政・教育関係者との質疑応答も活発に行われ、日本の教育に対する具体的な関心に触れる機会となりました。

Japan-India Forumの様子

■ベトナム・中国に続く次の成長市場へ

 学研グループは、ベトナムや中国などでグローバル事業を拡大しており、現地企業との協業を起点に、一部では資本提携を含む長期的なパートナーシップへと関係を発展させながら事業を構築しています。

 インドについても次の成長市場の一つと位置づけ、2026年2月以降、現地企業との面談を重ねてきました。まずはKOKOROをはじめとする具体的な協業を通じて、現地の教育ニーズを捉えながら事業実績を積み重ねていきます。

 KOKOROについては、今回のパイロットの検証結果をプログラムの改善に反映し、次年度以降の多学年・多校展開を目指します。また、MysticLand社をはじめとする現地パートナーとの協業を通じて相互の強みや市場への理解を深めながら、将来的な関係の深化も視野に入れ、長期的な事業構築を進めていきます。

■MysticLand in Schoolについて

 MysticLand in Schoolは、2021年創業、ムンバイを拠点とする教育コンテンツ企業です。インドの私立校を主な顧客に、従来型の教科学習を補完する体験型の教育やEnrichment領域(学校が必須科目に加えて独自に導入する教育プログラム)を中心に、子どもが楽しみながら学べる教育プログラムを開発・提供しています。

 独自のストーリーやキャラクター、アクティビティを組み合わせたコンテンツ設計を特徴とし、General Knowledge(GK)、Financial Literacy、ニュース教材などを展開。現在、インド国内約180校で同社の教材が採用されています。近年はFinancial Literacyなどの成長領域を強化するとともに、KOKOROをはじめとする新たな教育プログラムの開発・展開を進めています。


■株式会社学研ホールディングスについて

https://www.gakken.co.jp/
1946年創業の教育・医療福祉関連事業を展開する持株会社です。教育分野では、「学研教室」を始めとする教室・学習塾事業、図鑑や絵本、科学キットや学習参考書などの出版コンテンツサービス事業、保育園・学童などの保育・幼児事業を展開しています。医療福祉分野では、サービス付き高齢者向け住宅事業や認知症グループホーム事業を展開しています。さらに、世界150か国以上で教育・医療福祉に関わる活動を行っています。2023年11月、新たに掲げた大志(Aspiration)「人の可能性をどこまでも追求する会社へ」の実現を目指し、子どもから学生、社会人、シニアまで、あらゆる世代の好奇心に寄り添い、すべての人の挑戦を応援する企業として、人と社会の可能性の拡大に貢献してまいります。2025年9月期売上高1,991億円、グループ会社124社。東京証券取引所プライム市場上場 (証券コード:9470)。

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会社概要

URL
https://www.gakken.co.jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都品川区西五反田2丁目11番8号 学研本社ビル
電話番号
03-6431-1001
代表者名
宮原 博昭
上場
東証プライム
資本金
198億1700万円
設立
1947年03月