『証(あか)し 日本のキリスト者』(最相葉月/著)発売記念 日本人にとって「信仰」とは何か?――最相葉月さんインタビューを公開
株式会社KADOKAWA(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:夏野剛)は、ノンフィクションライター・最相葉月さんが、構想10年・取材6年をかけた長編ノンフィクション『証し 日本のキリスト者』2023年1月13日に発売いたしました。このたび、本作の発売を記念して、文芸WEBマガジン「カドブン」にて、最相葉月さんのインタビューを公開いたしました。
- 日本人にとって「信仰」とは何か?――『証し 日本のキリスト者』最相葉月さんインタビュー
https://kadobun.jp/feature/interview/3qpaxuj6dke8.html
なぜ今作で「信仰」というテーマを選んだのか? 構想のきっかけ、これまでと異なる形式を採用した理由、さらには、日本人が「信仰」について多くの議論を交わしている2023年1月に本書が刊行される意味などについて、作家本人に聞いております。ぜひ本書とあわせてご覧くださいませ。
- 長編ノンフィクション『証し 日本のキリスト者』について
https://www.kadokawa.co.jp/product/321610000779/
『絶対音感』では音楽家、科学者200人以上、『星新一』では膨大な遺品と関係者134人への聞き取りを行ない、多くの文学賞を受賞。『セラピスト』では「心の病」を追うなど、ひとつのテーマを何年も追求して作品を編む著者が、本作『証し』で選んだテーマは「信仰」です。
タイトルになっている「証し」とは、キリスト者が神からいただいた恵みを言葉や行動を通して人に伝えること。2016年に北九州から始まった取材で、著者は北海道から沖縄、五島、奄美、小笠原まで全国の教会を訪ね、135人のキリスト者の言葉に耳を傾けます。
なぜ洗礼を受けたかという個人史から、日本における教会という「社会」のあり方、差別、政治、戦争、そこで人を「赦す」ということまで、「信仰とは何か?」という根源的な問いに向き合った1000ページを超える大作です。
「人間はなぜ神と出会い、信じるようになったのか。有史以来続く、信仰の謎についても思いを馳せるきっかけとなれば幸いである。」(「この本について――まえがきに代えて」より抜粋)
- 目次
この本について まえがきに代えて
第一章 私は罪を犯しました
第二章 人間ではよりどころになりません
第三章 神様より親が怖かった
十字架の風景① 兄弟姉妹
第四章 お望みなら杯を飲みましょう
十字架の風景② 教会とカウンセリング
第五章 神を伝える
十字架の風景③ 宣教ブーム
第六章 自分の意志より神の計画
第七章 教会という社会に生きる
第八章 神はなぜ私を造ったのか
第九章 政治と信仰
十字架の風景④ 夫婦と教会
第十章 そこに神はいたか
第十一章 神はなぜ奪うのか
第十二章 それでも赦さなければならないのか
十字架の風景⑤ 宣教の終わりと始まり
第十三章 真理を求めて
第十四章 これが天の援軍か
終 章 コロナ下の教会、そして戦争
あとがき
【書誌情報】
『証(あか)し 日本のキリスト者』
著者:最相葉月
発売:2023年1月13日(金)※電子書籍同日配信予定
定価:3,498円(本体3,180円+税)
装丁:クラフト・エヴィング商會
頁数:1096頁
体裁:A5変形判上製
発行:株式会社KADOKAWA
ISBN:978-4-04-601900-4
詳細ページ:https://www.kadokawa.co.jp/product/321610000779/
- 著者紹介
最相葉月(さいしょう はづき)
1963年、東京生まれの神戸育ち。関西学院大学法学部卒。科学技術と人間の関係性、スポーツ、近年は精神医療、カウンセリングをテーマに取材。97年『絶対音感』で小学館ノンフィクション大賞。2007年『星新一 一〇〇一話をつくった人』で大佛次郎賞、講談社ノンフィクション賞、日本SF大賞、08年同書で日本推理作家協会賞、星雲賞。ほかの著作に『青いバラ』『いのち 生命科学に言葉はあるか』『東京大学応援部物語』『ビヨンド・エジソン』『セラピスト』『ナグネ 中国朝鮮族の友と日本』『れるられる』『東工大講義 生涯を賭けるテーマをいかに選ぶか』、エッセイ集に『なんといふ空』『最相葉月のさいとび』『最相葉月 仕事の手帳』『辛口サイショーの人生案内』『辛口サイショーの人生案内DX』、児童書に『調べてみよう、書いてみよう』、共著に『未来への周遊券』『心のケア 阪神・淡路大震災から東北へ』『胎児のはなし』など。
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