「怠け者英単語」は覚えるな!? 言語学者が教える、科学的エビデンスに基づく究極の英語勉強法とは『最新の第二言語習得研究に基づく 究極の英語学習法』2023年9月15日(金)発売
英会話教室も高額教材もいらないコスパ・タイパ最強の学び方
「第二言語習得研究」の第一人者による英語勉強法の決定版
本書は、応用言語学のひとつ「第二言語習得研究」の第一人者であり、「英語は決まり文句が8割」(講談社)がスマッシュヒットとなった著者による、20年にわたる研究の蓄積から導き出された「最も効率的な英語勉強法」を一冊にまとめたものです。
従来の「英語マスターの成功体験」による勉強法では注目されることのなかった「常識に反する正攻法」が明かされていると、発売前からSNSなどで話題となっています。
常識に反する「究極の英語学習法」の数々
✕出会った単語からひとつひとつ覚える ◯cute,idol,koalaよりderive,immune,obligeを覚えよ
英単語には、よく登場する「働き者単語」と、ほとんど登場しない「怠け者単語」があります。この世に存在する英単語は200万語以上あるという節もありますが、登場頻度の高い上位たった3,000語で、英文全体の94%は構成されています。
英単語を学習する際には、この上位3000語を優先的に学習するべきです。例えばderive, immune, obligeは3000語に含まれますが、cute, idol, koalaは含まれません。
✕「ネイティヴ発音」を目標にする→◯なまっていても「わかりやすい発音」を目指す
「ネイティヴのようにカッコよく発音したい!」と憧れる人も多いですが、「ネイティヴ発音」を目指すのは得策ではありません。
英語は今日事実上の国際的な共通語として用いられており、外国語として英語を話す人の方が、母語として話す人よりもはるかに多いと推定されています。非母語話者が主流で母語話者が少数派なわけですから、「ネイティヴ発音」を目指すのは時代遅れでしょう。
それだけでなく、「ネイティヴ発音」と言っても、米国・カナダ・英国・オーストラリア・ニュージーランド・インド・シンガポール・南アフリカ英語など、英語には様々な変種があります。また、日本語にも方言があるように、同じ国内でも多くの異なる英語があります。 「ネイティヴ発音」とは、そもそもどんな発音のことなのか、断定するのは困難です。
「英語学習者は母語話者のような発音ではなく、わかりやすい発音を目指すべきだ」という意見が専門家の間でも支配的です。「英語圏でスパイとして働きたいので、日本人であることがばれるとまずい」といった特別な事情があるのであれば、母語話者を目標にしても良いでしょう。それ以外の大多数の学習者は、母語話者レベルを目指す必要はありません。
✕聞き流すだけでリスニング力は身につく→◯理解できるまで何度もくり返し聞く
これまでの研究によると、「聞き流すだけで英語が話せる」という主張は怪しいと言わざるをえません。たくさんのインプットが必要なことは事実ですが、それは「理解できるインプット」である必要があります。もし、インプット中に理解できない単語や文法事項があるのであれば、「文脈から推測する」「理解できるまで、何度も繰り返し聞く」「スクリプトや和訳で内容を確認する」などして、理解できない箇所を理解できる箇所に変えていく必要があります。あるいは、知らない単語や文法事項がほとんど含まれておらず、一度聞いただけで内容が理解できるものを聞くのも良いでしょう。
英語学習の必要性が高まる今だから読みたい一冊
海外渡航制限が解除され、英語学習者が再び増えつつある中で、英会話教室や高額教材に手を出す人も多くなっていると考えられます。
本書は「お金・時間をかけなければ英語は身につかない」という従来の常識を覆す、科学的エビデンスにもとづいた「お金をかけずに最速で学べる」英語学習法です。
ぜひ書店にてご確認ください。
書誌情報
書名:最新の第二言語習得研究に基づく 究極の英語学習法
著者:中田達也
定価:1,650円 (本体1,500円+税)
発売日:2023年9月15日(金)
発行:株式会社KADOKAWA
判型:四六判
ページ数:320ページ
ISBN:978-4-04-606349-6
KADOKAWAオフィシャル 書誌詳細ページ
https://www.kadokawa.co.jp/product/322303000455/
著者紹介
中田達也(なかた たつや)
立教大学異文化コミュニケーション学部および同大学院異文化コミュニケーション研究科教授。立教大学英語教育研究所所長。専門は第二言語習得研究。
東京大学大学院修士課程修了後、ヴィクトリア大学ウェリントンにて博士号(応用言語学)取得。
著書に『英語は決まり文句が8割 今日から役立つ「定形表現」学習法』(講談社)、『英単語学習の科学』(研究社)などがある。
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