伊坂幸太郎著『AX アックス』英訳版が英国推理作家協会賞(ダガー賞)イアン・フレミング・スチール・ダガー部門の最終候補に決定!著者よりコメント到着
また、伊坂氏は、22年に小説『マリアビートル』(角川文庫)の英訳版『BULLET TRAIN』が翻訳部門にノミネートされており、同協会賞最終候補に選出されるのは2年ぶり2度目です。
受賞作品は、7月4日(現地時間)に発表されます。
伊坂幸太郎氏よりコメント
二年前に翻訳部門でノミネートされた時もそうですが、ミステリーを読み始めた頃から、ダガー賞は「遠い国のすごい賞」というイメージで、まさか候補にしてもらえる時が来るなんて、ほんと夢のよう。僕の小説を今まで楽しんできてくれた読者が喜んでくれれば、それが何より嬉しいです。
――伊坂幸太郎
『AX アックス』の主人公は、最強の殺し屋なのに家では妻に頭が上がらない恐妻家「兜」。愛する家族に裏家業のことを隠しながら仕方なく仕事を続ける一方で、息子を持つ一人の父親でもある「兜」の日常を、伊坂氏がスリルとユーモアで描いた極上のエンタメ小説です。
単行本刊行時には2018年本屋大賞にノミネートされ、第6回静岡書店大賞(小説部門) 大賞を受賞、フタバベストセレクション2017(フタバ図書) の1位も獲得。また、20年に文庫版が発売されると、「2020年 年間ベストセラーランキング 文庫部門」第1位(日販調べ 集計期間:2019年11月24日~2020年11月23日)や、「ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR 2020 文庫ランキングTOP20」第1位を獲得するなど、読者から圧倒的な支持を得ています。
★英国推理作家協会賞に関する情報は下記より
公式サイト https://thecwa.co.uk/
公式X(旧Twitter)アカウント @The_CWA(https://twitter.com/The_CWA)
★イアン・フレミング・スチール・ダガー部門(THE IAN FLEMING STEEL DAGGER)
英国推理作家協会がその年の優れたスパイ小説、政治スリラー、リーガル・スリラー、法執行スリラー、アクション・アドベンチャーなどに与える文学賞。スパイ小説「ジェームズ・ボンド・シリーズ」で知られるイギリスの作家、イアン・フレミングにちなみ2002年に創設されました。
小説『AX アックス』について
★試し読み
https://kadobun.jp/trial/AX/58byjv1fq9s0.html
★あらすじ
最強の殺し屋は――恐妻家。
物語の新たな可能性を切り開く、エンタテインメント小説の最高峰!
「兜」は超一流の殺し屋だが、家では妻に頭が上がらない。一人息子の克巳もあきれるほどだ。兜がこの仕事を辞めたい、と考えはじめたのは、克巳が生まれた頃だった。引退に必要な金を稼ぐため、仕方なく仕事を続けていたある日、爆弾職人を軽々と始末した兜は、意外な人物から襲撃を受ける。
こんな物騒な仕事をしていることは、家族はもちろん、知らない。
累計300万部突破の殺し屋シリーズ!
★登場⼈物紹介
◆兜(かぶと)
業界でも一目置かれる超一流の殺し屋。しかし、極度に妻を恐れる恐妻家。普段は文房具メーカーの営業社員。特定の武器は使わず、驚異的な身体能力で相手を圧倒する。他人の感情をうまく理解できない。
◆妻
兜の妻。共働きで朝早くから働いている。言葉の「裏メッセージ」に敏感で、表しかないメッセージに裏を見つける天才、と兜は思っている。
◆克巳(かつみ)
兜の一人息子。第一話「AX」では、大学受験を控えた高校生。母の機嫌の雲行きが怪しくなると、絶妙なフォローで父を助ける。だが父と母、どちらの味方にもなるので油断大敵。
◆医師
兜の裏家業の仲介役。都内のオフィス街に診療所を構える医師。カルテに標的の情報を記し、兜とは医療用語に偽装した符牒で仕事のことを話す。「手術」は殺害する行為を指し、「悪性」は標的がプロであること、など。
★書誌情報
『AX アックス』(角川文庫)
著 者:伊坂幸太郎
定 価:748円(本体680円+税)
ISBN: 9784041084427
発売日:2020年2月21日
https://www.kadokawa.co.jp/product/321903000419/
★ランキング情報
・2020年の年間文庫ランキング4冠達成
https://kadobun.jp/news/press-release/8h8992r3r94w.html
・2018年 本屋大賞 ノミネート作
・第6回静岡書店大賞(小説部門) 大賞受賞作
・フタバベストセレクション2017(フタバ図書) 第1位
〈殺し屋シリーズ〉とは
KADOKAWAより発売中の『グラスホッパー』『マリアビートル』『AX アックス』『777 トリプルセブン』の4作が、通称〈殺し屋シリーズ〉。毎回個性的な”殺し屋”が登場し、各作品は関連するものの続きの物語ではなく、それぞれ独立した作品として楽しめる。〈殺し屋シリーズ〉は伊坂幸太郎屈指の人気を誇り、シリーズ累計300万部を突破。『マリアビートル』は2022年、英国推理作家協会賞(ダガー賞)翻訳部門 ショートリスト作品(最終候補作/英題『Bullet Train』)となり、また同年、ハリウッド映画化(主演:ブラッド・ピット、監督:デヴィッド・リーチ 邦題『ブレット・トレイン』/原題『BULLET TRAIN』)、され大きな話題を呼んだ。
特設サイト:https://kadobun.jp/special/isaka-kotaro/koroshiya/
シリーズ情報
最新刊『777 トリプルセブン』(KADOKAWA単行本)
著 者:伊坂幸太郎
定 価:1,870円 (本体1,700円+税)
ISBN: 9784041141472
判型:四六判
発売日:2023年9月21日
https://www.kadokawa.co.jp/product/322305000745/
『グラスホッパー』(角川文庫)
◆2015年実写映画化
著 者:伊坂幸太郎
定 価:649円(本体590円+税)
ISBN: 9784043849017
発売日:2007年6月23日
https://www.kadokawa.co.jp/product/200611000275/
『マリアビートル』(角川文庫)
◆2014年大学読書人大賞受賞
◆2022年ハリウッド映画化(映画タイトル:『ブレット・トレイン』)
著 者:伊坂幸太郎
定 価:836円(本体760円+税)
ISBN:9784041009772
発売日:2013年9月25日
https://www.kadokawa.co.jp/product/321302000007/
『【合本版】グラスホッパー』(コミックス 電子書籍版)
原作:伊坂幸太郎 漫画:井田ヒロト
配信日:2015年10月26日
https://www.kadokawa.co.jp/product/301509001371/
著者について
伊坂幸太郎(いさか・こうたろう)
1971年千葉県生まれ。95年東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で第5回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞しデビュー。『アヒルと鴨のコインロッカー』で第25回吉川英治文学新人賞、短編「死神の精度」で第57回日本推理作家協会賞を受賞。08年『ゴールデンスランバー』で第21回山本周五郎賞、第5回本屋大賞を受賞。20年『逆ソクラテス』で第33回柴田錬三郎賞を受賞。他著に『グラスホッパー』『マリアビートル』『AX アックス』『777 トリプルセブン』『重力ピエロ』『砂漠』『フィッシュストーリー』『モダンタイムス』『陽気なギャングが地球を回す』『アイネクライネナハトムジーク』『ホワイトラビット』『フーガはユーガ』『クジラアタマの王様』『ペッパーズ・ゴースト』など多数。
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