めちゃくちゃかわいい文庫本が本日2025年12月25日(木)発売! インディーズ出版社発の世界的ベストセラー『83歳、もふもふのネズミを拾う。そして人生が変わる。』

8ヵ国が版権取得! 老女とネズミのハートフルな……と思いきや、ジェットコースター展開の奇跡の物語

株式会社KADOKAWA

株式会社KADOKAWA(本社:東京都千代田区、取締役 代表執行役社長 CEO:夏野剛)は、 2025年12月25日(木)に、『83歳、もふもふのネズミを拾う。そして人生が変わる。』(著:サイモン・ヴァン・ブーイ、訳:寺尾まち子、角川文庫)を発売しました。

本作は、米国ボストンにある小さなインディーズ出版社から刊行され、一躍話題となり8ヵ国が版権を取得した世界的ベストセラーです。

家族を失い、死を待つだけだった83歳のおばあちゃんが、もふもふのネズミと出会い、その小さな命を救うという内容で、老女とネズミのハートフルな作品……と思いきや、中盤からジェットコースターのように展開していく奇跡の物語です。

実は本作は、出版社のみならず原著者も日本では知られておらず、さらに著名人による推薦文もないという、ほぼ応援団のいない状況で刊行するのですが、編集部のXアカウントで告知したところ、多くの方々に反響をいただき、その投稿が5万回も表示されました(※2025/12/22現在 https://x.com/kadokawahonyaku/status/1992790278525354181?s=20)。この規模の作品ですと、通常は数千回程度の表示なのです。これは本作にとって大きなチャンスだと編集部は考えております。

ご存じのとおり、この出版不況のなか、我々出版社はこういう応援団の少ない小さな作品を大きく育てることが年々むずかしくなっております。そんななかで本作が皆様にご期待いただけたのは、この作品にそれだけの力があるのではないか、と私たちは信じておりまして、ぜひ本作をみなさまに知っていただきたいと思い、このお知らせ記事を書きました。

以下に、本作のあらすじや、担当編集の生の感想、本国での評判や絶賛の声などをご紹介します。

年末年始の読書にぴったりの作品です。

もしも気に入っていただけたなら、ぜひとも、あなたに、この小さくてかわいい文庫本の応援団になっていただけますと幸いです。

《あらすじ》

夫と息子を亡くし、長い海外生活から故郷の英国に戻ってきた孤独なヘレン。望みはさっさとこの世を去ることだけ。しかし、ある冬の朝、1匹のもふもふのネズミと出会い、人生が変わる。それもたった2週間で。老女とネズミのハートフルな物語……と思いきや、83歳のおひとり様ヒロインが小さな命を救おうと奮闘する、胸スカ&ジェットコースター展開の奇跡の物語! 原著はインディーズ出版社発の世界的ベストセラー。勇気をあなたにも。

《担当編集による初読時の感想》

原書の紹介文に「ハートフルストーリー」とあったので、刺激的な作品が好みな私にはなんだかものたりなさそう、と思っていたのですが、実際に読んでみると、ゆるやかだと感じられたのは前半部分のみで、後半からすごい展開で、想像していたのとまったく違う物語でした。

主人公の83歳のヘレンは一人暮らし。心身の衰えを感じる毎日で、亡くなった夫と息子の思い出にひたりながら、かろうじて生きている状態だったのですが、粗大ゴミからネズミを拾ってそだてることになります。シップスワースと名付けられたそのネズミのために、ヘレンは街の人々に助けを求めるのですが、おかげで孤独だったヘレンにたくさんの友だちができます。そんなハートフルなストーリーから、シップスワースが窮地に陥った途端に物語は変わります。ヘレンは覚醒したように快進撃を続け、シップスワースを救おうとするのです……。

ともかくおばあちゃんが大活躍するので、読んでいてスカっとして、感動します。人生を捨てた高齢女性がもう一度人生をやり直すストーリーなのです。読後感がすばらしいので、米AmazonやGoodReads(世界最大の読書感想サイト)で高評価なのにもうなずけます。これはぜひともお年寄りにもお若い人にも読んでいただき、生きることや年を重ねることに勇気や希望を持っていただきたい、いっしょに胸をスカッとさせて明日もがんばろうと思っていただきたい、と願い、企画しました。

なお、訳者あとがきに、原著者のヴァン・ブーイさんのお言葉を紹介しています。こちらは編集部が原著者にメール取材したものをもとに訳者の寺尾さんに書いていただいたのですが、電話で読み上げたとき、恥ずかしいぐらい泣きました。寺尾さんも、声をつまらせている私といっしょに泣いてくださいました(やさしい!)。実際に読みあげることで、ああ、そういう物語だったのか!とわかったんですね。

私にも老齢の母がいるのですが、あらためて母を愛おしいと思いました。だれかがだれかを大切にしたいと思う気持ちは本当に貴いです。それを思い出させてくれる作品でした。

作者にはこういう意図があってこの小説を書いたのだ、という話は、通常あとがきには掲載しないものなのですが(小説から何を読み取るかは、読み手の判断にゆだねるという考え方が通例なので)、何回も読みなおした担当編集の私はもちろん、翻訳した寺尾さんも、まったく想像できない話でしたので、こんな良い話は読者のみなさんにも知っていただきたいね、となり、あとがきでご紹介させていただきました。みなさんにもぜひお読みいただきたいです。

《本国での評判&絶賛の声》

インディーズ出版社発の世界的ベストセラー! 8ヵ国が版権取得

米Amazonで★4.5/3000件超の大好評(※2025年11月現在)

「小さな文学的奇跡。痛々しく美しい……数えきれないほどの文章が私たちを魅了し、感動させる」――ワシントン・ポスト

「魅惑的……。新鮮で面白い」――パブリッシャーズ・ウィークリー

「一人の女性と一匹のネズミのラブストーリー。ページをめくるごとに、このありそうもない二人を応援していた」――アン・パチェット(作家)

「涙、笑い、喜び、苦しみ……わたしは友情とセカンド・チャンスを描いたこの小説を読むのをやめられなかった。驚くべき作品。最高」――マルク・レヴィ(作家)

書誌情報

『83歳、もふもふのネズミを拾う。そして人生が変わる。』(角川文庫)

著者:サイモン・ヴァン・ブーイ

訳:寺尾まち子

発売日:2025年12月25日(木)

定価:1,320円(本体1,200円+税)

判型:文庫判

ページ数:272ページ

ISBN:978-4-04-116629-1

発行:株式会社KADOKAWA

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著者プロフィール

サイモン・ヴァン・ブーイ(Simon Van Booy)

大人向けと子ども向けの両方で多数の著作があるベストセラー作家で、数回の受賞歴がある。3冊の哲学書を編集し、ハーバード・レビュー、フィナンシャル・タイムズ、ガーディアン、テレグラフ、ワシントン・ポスト、BBCに寄稿している。これまで著した長編及び短編小説は多くの言語に翻訳されている。イギリスの北ウェールズで育ち、現在はロンドンとニューヨークで暮らし、書籍編集にも携わり、ゴッサムEMSでボランティアの救急医療従事者として活動している。2020年初頭、初めてネズミを救助した。

訳者:寺尾まち子(てらお まちこ)

1964年、神奈川県生まれ。青山学院女子短期大学英文学科卒業。アビー・ワンバック『わたしはオオカミ』、ジェームズ・ヒュームズ『リンカーンのように立ち、チャーチルのように語れ』、ブラッドリー・ネルソン『エモーションコード』等、訳書多数。

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会社概要

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URL
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業種
情報通信
本社所在地
東京都千代田区富士見二丁目13番3号
電話番号
-
代表者名
夏野剛
上場
東証プライム
資本金
656億円
設立
2014年10月